IT導入補助金2023をクリニックで申請するには?今後のスケジュールと申請方法を解説

事業に使える補助金や助成金は、利用しないに越したことはありません。しかし、補助金も助成金も常に利用できるわけではなく、申請期限内に申請することが必要です。そこで今回は、今まさに申請期間中である「IT導入補助金2023」について、概要やスケジュールなどをお伝えします。

目次
  1. IT導入補助金とは?
  2. IT導入補助金2022からの変更点
  3. IT導入補助金2023「3つの枠」について
    1. 通常枠(A・B類型)
      1. 【A類型の機能要件】
      2. 【B類型の機能要件】
    2. セキュリティ対策推進枠
    3. デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
  4. IT導入補助金2023の申請方法
    1. 「gBizID」プライムアカウントの取得
    2. SECURITY ACTION宣言
    3. みらデジ経営チェック
  5. IT導入補助金2023のスケジュール
  6. 申請準備はお早めに!

IT導入補助金とは?

IT導入補助金の正式名称は「サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金」。「ITツールの導入によって、業務効率や売り上げが上がるなら、そのツール導入にかかる費用を補助します」という制度で、2017年にスタートしました。

この補助金は、「ITツールならなんでも使えるもの」というわけではなく、そのツールがIT導入補助金での導入対象になっていなければ利用できません。また、補助金を受け取るためには、条件をクリアして、審査にパスする必要があります。

 

IT導入補助金2022からの変更点

去年度のIT導入補助金2022と、今年度のIT導入補助金2023では、以下の点が変更されています。

  • 通常枠(A類型)の補助額下限を30万円から5万円に引き下げ
  • 通常枠(A・B類型)の補助対象費用のうち、クラウド利用料を1年分から2年分に延長
  • デジタル化基盤導入枠のITツール導入時の補助額下限5万円を撤廃

以下で、より詳しく解説いたします。

 

IT導入補助金2023「3つの枠」について

IT導入補助金2023には、3つの申請枠(通常枠…A・B類型、セキュリティ対策推進枠、デジタル化基盤導入枠)が存在します。

各クリニック(各企業)が抱えている問題の解決に役立つ枠を選ぶことが重要ですが、それぞれどんな条件があるのか?を以下で解説します。

 

通常枠(A・B類型)

自社(自院)の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助し、業務効率化・売上UPのサポートを目的として設定されている枠です。A類型とB類型は、【機能要件】および【補助金の額】が異なります。

  • 補助対象経費: ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費
  • 補助率: 1/2以内
  • 上限額/下限額: A類型=5万円~150万円未満、B類型=150万円~450万円以下

 

【A類型の機能要件】

補助金を使って導入するソフトウェアは、以下の6つの業務プロセスのうち、1つ以上の業務を担うソフトウェアである必要があります。

  • 顧客対応、販売支援
  • 決済、債権債務、資金回収管理
  • 調達、供給、在庫、物流
  • 会計、財務、経営
  • 総務、人事、給与、労務、教育訓練、法務、、情報システム
  • 業種固有プロセス

 

【B類型の機能要件】

補助金を使って導入するソフトウェアは、以下の7つの業務プロセスのうち、4つ以上の業務を担うソフトウェアである必要があります。

  • 顧客対応、販売支援
  • 決済、債権債務、資金回収管理
  • 調達、供給、在庫、物流
  • 会計、財務、経営
  • 総務、人事、給与、労務、教育訓練、法務、情報システム
  • 業種固有プロセス
  • 汎用、自動化、分析ツール

 

セキュリティ対策推進枠

サイバーインシデントが原因で事業継続が困難となることを回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約。価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減することを目的に設定されている枠です。

  • 補助対象経費: サービス利用料(最大2年分)
  • 補助率: 1/2以内
  • 上限額/下限額: 5万円~100万円

 

デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助し、インボイス対応も見据えたデジタル化推進を目的に設定されている枠です。

  • 補助対象経費: ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費、ハードウェア購入費
  • 補助率: 50万円以下の部分については3/4以内、50万円超~350万円の部分については2/3以内
  • 上限額/下限額: 上限は350万円、下限なし ※ただし、ハードウェア購入費については以下の通り
  • PC、タブレット、プリンター、スキャナー、複合機: 補助率1/2以内、補助上限額10万円
  • レジ・券売機等: 補助率1/2以内、補助上限額20万円

参照:IT導入補助金2023

https://www.it-hojo.jp/overview/

⇒参照:IT導入補助金2023 公募要件 通常枠(A・B類型)

https://www.it-hojo.jp/r04/doc/pdf/r4_application_guidelines.pdf

 

IT導入補助金2023の申請方法

IT導入補助金2023の3種類の募集枠のうち、どれに申請するかを決めたら、以下の3つのステップを踏む必要があります。

 

「gBizID」プライムアカウントの取得

gBizID(ジービズアイディー)とは、法人または個人事業主のための共通認証システムです。アカウントを取得すると、各種補助金の申請手続きなどをインターネットで行えるようになるなど、さまざまな行政サービスを利用できます。

アカウントのなかでも、法人代表者や個人事業主向けのアカウントがプライムアカウントで、各種補助金の申請に必須です。

プライムアカウントの発行には2~3週間かかります。印鑑証明書と登録印鑑を押した書類を運用センターに郵送して取得する流れなので、早めに手配することが望ましいでしょう。

参照: gBizID

 

SECURITY ACTION宣言

SECURITY ACTIONとは、中小企業・小規模事業者自らが情報セキュリティ対策に取り組む旨を自己宣言する制度のこと。令和3年度から、IT導入補助金の申請にあたって、これを行うことが義務付けられています。

参照: SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)

 

みらデジ経営チェック

「みらデジ」とは、中小企業庁が実施する、デジタル化による中小企業・小規模事業者等の経営課題解決をサポートする制度です。

ポータルサイトには、自院の経営課題や、デジタル化への取り組み状況がどの程度進んでいるかをチェックできる「みらデジ経営チェック」が用意されています。

チェック方法は簡単で、サイト上で質問に答えていくだけです。チェック後、利用者登録するとマイページが作成されて、みらデジ経営チェックの結果が保存されます。利用者登録にはgBizIDアカウントが必要です。

参照: みらデジ経営チェック

 

3つのステップをクリアしたら、交付申請の手続きに進みます。IT導入補助金2023事務局から「交付決定」の連絡がきたら、ようやくITツールの発注・契約・支払いへと進みます。

補助事業の完了後は、ITツールの発注・契約・支払いなどを行ったことがわかる証憑を提出する必要があるため、領収書などの書類はすべて保管しておきましょう。

事業実績報告が完了して補助金額が確定すると、ようやく補助金が交付されます。また、事業実施効果の報告を行う必要があります。

 

IT導入補助金2023のスケジュール

IT導入補助金2023の申請締切は以下の通りです。

申請枠1次締切分2次締切分3次締切分
通常枠2023年4月25日17:00(予定)2023年6月2日17:00(予定)未定
セキュリティ対策推進枠2023年4月25日17:00(予定)2023年6月2日17:00(予定)未定
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)2023年4月25日17:00(予定)2023年5月16日17:00(予定)2023年6月2日17:00(予定)

 

申請準備はお早めに!

IT導入補助金2023のスケジュールは先に説明した通りですが、補助予算には上限があるため、予定が未定となっている3次以降に関しては実施されない可能性もあるので、できるだけ早めに申請することをおすすめします。しかも、申請に必要なgBizIDプライムアカウントの発行には2~3週間かかるので、今すぐにでも準備を開始するのが吉!

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執筆 CLIUS(クリアス )

クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
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