訪問看護師として働く場合、どんな服装で利用者宅を訪れたらいいの? と疑問に思ったことがある人もいるかもしれません。病院やクリニック同様、ユニフォームが用意されていればいいですが、訪問看護ステーションによっては、ユニフォームが用意されていないことがあります。その場合、どんな洋服を選べばいいのかを解説していきます。
訪問看護の仕事着を選ぶ際に大切なこととは?
訪問看護ステーションでユニフォームが用意されておらず、自前で用意しなければならない場合、大切なことが主に3つあります。
①清潔感があり、きちんとして見える
②仕事しやすさ
③お手入れのしやすさ
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清潔感があり、きちんとして見える
服装に関して守らなければならない細かなルールがなかったとしても、「清潔感があり、きちんとして見える」ということはとても大切です。なぜかというと、訪問看護の仕事は基本的に看護師がひとりで利用者宅を訪問するため、ヨレヨレだったり汗臭かったりすると、「この事業所に訪問看護をお願いして本当に大丈夫だろうか?」と利用者を不安な気持ちにさせてしまいます。
仕事しやすさ
「仕事しやすさ」を考えて洋服を選ぶこともとても大切です。ストレッチ性が低く動きにくい生地が使われた洋服だと、利用者をしっかりとサポートすることができません。また、病院やクリニックでの仕事であれば、ワンピースタイプのユニフォームを着用することもありますが、訪問看護の仕事は基本的に肉体労働なので、ワンピースタイプのユニフォームでは務まりません。
お手入れのしやすさ
訪問看護の仕事は肉体労働であるため汗をかきます。春夏の暑い時期以外でも、仕事着は毎日洗って清潔に保つのが基本です。そのため、汗をかいても洗濯機でガンガン洗えるくらい丈夫であることや、夜に干したら朝までに乾いている速乾性を兼ね備えていることなどが理想です。
訪問看護の仕事着としておすすめのアイテムは?
続いては、訪問看護の仕事着としておすすめのアイテム、人気のアイテムを紹介していきます。
スクラブ
スクラブとは、首元がVネックになっている半袖の医療用白衣です。「ごしごし洗う」という意味の英語「Scrub」が語源となっている通り、洗濯を繰り返しても生地が傷みにくいうえ、スムーズに着脱できることから、医療機関でも訪問看護の現場でも定番となっています。
スクラブは、医療用ユニフォーム専門の通販サイトはもちろん、Amazonや楽天市場などのECサイトでも購入可能です。安いものだと2,000円前後なので、特に仕事着を経費として認めてくれない事業所の場合などは、なるべく出費を抑えたいところです。ただし、あまり安すぎると見た目がペラペラで耐久性が高くない場合も考えられるので注意が必要です。
ポロシャツ
ポロシャツは、介護保険サービス業界においてもっとも多く採用されている服装です。カジュアルでありながら、襟があるためしっかりした印象を与えられますし、スクラブと比べて、着用したままでも街になじみやすいので、公共交通機関での移動が多い場合などは重宝するかもしれません。
ポロシャツも、スクラブ同様、医療用ユニフォーム専門の通販サイトでも、一般的なECサイトでも購入することが可能です。ただし、Amazonや楽天市場での購入を検討する場合、スクラブとは異なり、医療の仕事用目的以外で商品を探す人もいるため、「ポロシャツ 介護・看護」などより細かいキーワードで検索する必要があります。
ニットシャツ
スクラブやポロシャツよりもストレッチ性が高いニットシャツは、動きが制限されないため、快適に仕事しやすいといえます。素材としては綿やポリエステルになりますが、コットンの割合が高いものを選べば、着心地にも満足しやすいでしょう。また、シワになりにくいことや、吸水性にすぐれているというメリットもある反面、乾燥機を使用すると縮むことがあるため、取り扱いには注意することが必要です。
チノパン
チノパンは、ポロシャツ同様、介護保険サービス業界の定番アイテム。ストレッチ性が高く動きやすいため、訪問看護の仕事にはうってつけです。最近では、ユニクロもさまざまなバリエーションのチノパンを展開しているため、「チノパンならおしゃれに着こなせそうでうれしい」と思う人もいるかもしれません。清潔感や仕事しやすさをキープできていれば、おしゃれを意識することも問題ありませんが、派手過ぎるデザインなどは避けましょう。
ジャージ素材のパンツ
チノパン同様、よく伸びて動きやすいジャージ素材のパンツは、通気性のよさや速乾性も魅力。ただし、デザインによっては部屋着っぽく見えたりだらしない印象を与えてしまったりする可能性があるので、すっきりした見た目のものを選ぶようにしましょう。
冬の寒さ対策はどうすればいい?
春から初秋にかけてであれば、上記に紹介したアイテムの組み合わせのみでも利用者宅を訪問することができますが、冬場の寒い季節は、とてもこんな格好で外を歩くわけにはいきません。では、先輩看護師たちはどのような対策をとっているかというと、トップスに関しては、スクラブやニットシャツの下に防寒用肌着を着用して、カーディガンにジャケットやアウターを重ねるなどしている人が多いようです。カーディガンの代わりに、ユニクロなどのフリースを選ぶと、さらに暖かさが増すかもしれません。
ボトムスに関しては、チノパンやジャージ素材のパンツの下に防寒用肌着を着用するだけでなく、腹巻をしたり、厚手の靴下を選んだりすることで対策している人が多いようです。
雨や雪の日は、そのうえにさらにカッパを重ねたりカサを持ったりする必要があるので、利用者宅での着脱も大変だと感じることが多いかもしれません。それがイヤでできるだけ軽装でと考えるなら、使い捨てカイロを複数枚使用するのも一手です。ただし、コスパがよくないのと、肌着に貼った場合、仕事中に暑くなってきてもすぐに取り外すことができないというデメリットがあります。
利用者から服装を指定されることもある
訪問看護の利用者によっては、自分や家族が訪問看護サービスを利用していることを隣近所に知られたくないと考えていることがあります。その場合、いかにも「訪問看護サービスからきました」という格好で通われると都合が悪いため、「看護師とわからないよう私服で着てほしい」などと注文されることがあります。また、「近所に知られたくない」という事情がない場合でも、服装に関して文句を言われることはあり得るので、どこまで対応するかについては、事業所に相談するなどしながら決めていってくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2024年7月時点の情報を元に作成しています。