看護師という職業は、患者さんの命や生活を支える重要な役割を果たしています。しかし、その分だけ精神的・肉体的な負担が大きく、つらい経験も少なくありません。
ここでは、看護師の皆さんがこれまで経験した「最もつらかったこと」についてアンケートを実施し、ランキング形式でまとめました。具体的なエピソードをもとに、リアルな体験をご紹介します。
第1位:医師・仲間とのコミュニケーション
「整形外科の医者で、パワハラ気質な医師がおり、思い通りにいかないことや回診についていくのが遅れると文句を言ってきたり、説教をしてきたりして精神面がきつかった。
自分が左右間違えてカルテに記載していたくせに、看護師が気づかなかったと怒ってくる。
自分も間違えていたことを棚に上げている状態でのお説教であり、こちらとしても腹立たしかった。」
「新卒時代に先輩看護師から無視されたり、強い口調で怒られた時です。わからないことも沢山あって、困っているときに頼ることもできず、しんどかったです。
私は絶対こんな先輩にはならないぞとその時誓ったのを覚えています。」
「2年目の時にローテーション研修で3ヶ月ICUに行ったのですが、そこで起こしたミスをコテンパンに先輩から指導されたこと。
そこのICUは閉鎖的な空間だったので、他のスタッフが見てる中で『なんでこんなミスするの!?考えられない』など、看護師としての指導というより人格否定をされた気持ちで辛かったです。」
医師や先輩看護師との関係性は、現場でのストレスに大きく影響します。パワハラや無視といった行為は、看護師としての成長を妨げるだけでなく、精神的な健康にも深刻な影響を及ぼします。こうした問題を解決するには、職場全体での対話や改善意識が重要です。
第2位:患者さんの容体悪化
「数年来、入退院を繰り返していた患者さんとその家族ぐるみで仲良くなった。
ものすごくしっかりしていた患者さんだったが、オペで脳梗塞を発症してしまい、寝たきりになりコミュニケーションも取れなくなってしまった時が辛かった。
患者さんの横で涙する奥さんを見ていると何もできない自分にとても無力感を感じた。」
「コロナの死亡者を納体袋に入れることでした。
隔離により1人で亡くなり、袋にはいり、骨になって家に帰る。それは患者自身望んだ死に方では無いと思います。そして医療者も『助けたい』と尽力しても助けることが出来ず。
またコロナ対応で知らない人からも『ありがとう』と言われることは辛かったです。まるで特攻兵。」
患者さんの容体悪化は、看護師が最も無力感を感じる瞬間です。特にコロナ禍では、通常とは異なる状況での対応を余儀なくされ、悲しみやストレスがより深刻になったことが伺えます。看護師自身のメンタルケアも重要です。
第3位:業務過多のストレス
「出産後に仕事復帰をして、これまでとは全然違う診療科に配属されて新しい環境に慣れるまでが1番辛かったです。
看護師経験としては中堅でこれまである程度責務を負って仕事をした経験がありましたが、新しい診療科では未経験の技術も多く自分の仕事の出来なさを感じる日々で辛かったです。」
「1人で当直をしていたとき、仮眠を取って良いと聞いていたし、入院患者さんも落ち着いているので仮眠を取ったところ、患者さんが急変するという悪夢で飛び起き、それ以降当直で仮眠を取ることができなくなりました。」
看護師としてのキャリアを積む中で、業務量の多さや新しい環境での対応に苦労することは避けられません。個々の負担を軽減するための業務改善やチームでのサポート体制が求められます。
まとめ
看護師の皆さんが語る「つらかった経験」から見えてくるのは、職場環境や業務内容、患者さんとの関わりの中で多様なストレスがあるということです。
しかし、その一方で、こうしたつらい経験を乗り越えたからこそ感じるやりがいや成長もあります。同じ悩みを抱える看護師同士で意見を共有し、支え合うことが何よりも大切です。
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診療科目
この記事は、2024年12月時点の情報を元に作成しています。