法人クレジットカードのメリット、デメリットとは? 開業医におすすめの法人カードはある?

開業医として独立したら、医療機器や薬剤などの仕入れやレンタルもすべて自分でおこなうことになります。その際の支払いももちろん自分ですが、支払いの額が大きいので、少しでもお得度が高いクレジットカードを持ちたいと考えるドクターは多いでしょう。また、その選択肢として法人カードを考える人も多いはず。そこで今回は、法人カードを所有することのメリットやデメリット、開業医におすすめのクレジットカードを説明していきます。

目次
  1. 法人カードとは?
  2. 法人カードの種類
    1. コーポレートカード
    2. ビジネスカード
  3. 法人カードと個人カードとの違いは?
    1. 決済に使える口座
    2. 追加発行できるカード
  4. 法人カードを所有するメリット
    1. キャッシュフローがわかりやすい
    2. 黒字倒産を防げる
    3. 経理業務の効率化につながる
    4. ポイントが大きい、サービスが充実している
  5. 法人カードを所有するデメリット
    1. 発行手数料や年会費が高い場合がある
    2. 限度額が低い場合がある
    3. 分割払いやリボ払いを利用できない場合がある
    4. カードのランクによってマイナスイメージを持たれる場合がある
  6. 開業医におすすめの法人クレジットカードは?
    1. 【利用枠最大500万円】三井住友カード ビジネスオーナーズ
    2. 【利用枠最大500万円】三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
    3. 【ビジネスに役立つ19種類以上の特典付き】三井住友VISAビジネスカードクラシック
    4. 【クラウド会計ソフトと簡単連携】アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・カード
    5. 【がんばる自分やサポートしてくれる家族のオフの充実に最適】アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カード
    6. 【追加カードは4枚まで無料で発行】アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・プラチナ・カード
    7. 【限度額は1,000万円以上でも調整可能】セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス
    8. 【永久不滅ポイントが通常の4倍】セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
    9. 【NTTグループのポイントが貯まりやすい】NTTファイナンスBizカード
    10. ライフカードビジネスライト
    11. 【利用金額の制限なし】ダイナースクラブカード
    12. 【ポイントが貯まりやすい】JCB CARD Biz
    13. 【会計ソフトの外部接続やETCカードの発行で業務を効率化】JCB法人カード
  7. 楽天経済圏の住民なら「楽天ビジネスカード」のチョイスも◎!

法人カードとは?

開業医の多くが所有を考える「法人カード」は、“法人”の名前ではありますが、ほとんどが、法人だけでなく個人事業主でも所有可能です。ただし、一部カードは入会資格が「法人代表者」となっているので注意が必要です。

法人カードの種類

法人カードは、「コーポレートカード」と「ビジネスカード」の大きく2種類に分けられます。

コーポレートカード

社員数が20名以上の企業向けの法人カードです

ビジネスカード

社員数が20名以下の中小企業または個人事業者向けの法人カードです

つまり、法人となって文院を展開しているなどでない限り、開業医が所有するカードはビジネスカードと考えていいでしょう。ちなみに、呼び名の違いはありますが、カードの機能には基本的には差はありません。

法人カードと個人カードとの違いは?

では、法人カードと個人カードに違いはあるかというと、大きな違いが2つあります。「決済に使える口座」と「追加発行できるカード」が異なるのです。

法人カード 個人カード
決済に使える口座 法人口座の場合と個人口座の場合がある 個人口座
追加発行できるカード 社員にも追加カードを発行できる 家族カードの発行が可能

決済に使える口座

法人カードには「会社決済型」と「個人決済型」の2種類が存在します。前者は法人口座、後者は個人口座指定となりますが、基本的に組織を持たない個人事業主は後者となります。つまり、基本的には開業医であれば「会社決済型」となることがほとんどですが、フリーランスの麻酔科医などに限っては「個人決済型」に該当するといえるでしょう。

個人カードは、個人口座を指定することになります。

追加発行できるカード

法人カードの場合、社員用の追加カードの発行が可能です。追加カードには、利用する社員の個人名が記載され、名前が記載された本人しか使えませんが、引き落としは法人口座からとなります。

個人カードは、家族も利用できるクレジットカードとして「家族カード」を発行することができます。

法人カードを所有するメリット

続いては、開業医が法人カードを所有するメリットをみていきましょう。

キャッシュフローがわかりやすい

プライベートの買い物には個人用カードを使用して、業務の支払いには法人カードを使用することにすると、明細表に記載されているものはすべて業務用決済ということになるため、キャッシュフローがわかりやすくなります。

黒字倒産を防げる

リボ払いに対応している法人カードを選べば、キャッシュフローを調整して黒字倒産を避けやすくなります。「来月以降に入金があるが手元にお金がない」という場合でも、資金繰りに困ることがありません。

また、カードの利用から支払いまでの期間を先送りにできる「スキップ払い」が可能なカードも、キャッシュフローの改善に役立つでしょう。

経理業務の効率化につながる

明細をそのまま経費として計上可能なため、経理業務を効率化できます。また、スタッフが勉強会や資格取得のための講座に参加する際など、社員カードで支払ってもらえば、お金の流れを明確に把握することができます。

ポイントが大きい、サービスが充実している

高額な買い物をするため、個人カードで支払いした場合もかなりのポイントが付きますが、法人カードのランクなどによってはさらに還元率が高くなります。

また、経営コンサルティングを紹介してくれる「ビジネスコンサルティングサービス」をはじめとするサービスが充実していることも魅力のひとつ。レジャー施設やレストランなどの優待を受けられる法人カードなら、社員の福利厚生を充実させることにも役立てられます。

法人カードを所有するデメリット

続いてはデメリットです。

発行手数料や年会費が高い場合がある

ポイント還元率が高く、お得なサービスなどを利用できるとはいえ、発行手数料や年会費が高いと所有を躊躇してしまうこともあるかもしれません。

限度額が低い場合がある

では、年会費無料のものを選べばいいかというとそうとも限りません。なぜなら、年会費が無料のカードや年会費が安いカードは、限度額が低く設定されている場合があるからです。

分割払いやリボ払いを利用できない場合がある

カードによっては、分割払いやリボ払いを利用できないものもあります。そうなると、「キャッシュフロー改善」のメリットが期待できなくなるぶん、所有に対して二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。

カードのランクによってマイナスイメージを持たれる場合がある

会計時に、プラチナやブラック、ゴールドなどではない一般カードの法人カードで支払った場合、接待した相手に「あまり儲かっていないのかな……」と思われる可能性が無きにしも非ずです。ただし、そこまでチェックする人は稀ですし、開業したてであれば一般カードであるのが普通なので、これに関してはあまり気にしなくていいでしょう。

開業医におすすめの法人クレジットカードは?

続いては、開業医におすすめの法人クレジットカードをみていきます。

初年度年会費 2年目以降の年会費 ポイント還元率 発行スピード ブランド 電子マネー
三井住友カード ビジネスオーナーズ 無料 無料 0.5%~1.5% 最短3営業日 ・VISA
・MasterCard
・iD
・WAON
・Apple Pay
・Google Pay
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド 5,500円 5,500円
※年間100万円いじょうのりようで年会費永年無料
0.5%~1.5% 最短3営業日 ・VISA
・MasterCard
・iD
・WAON
・Apple Pay
・Google Pay
三井住友VISAビジネスカードクラシック 1,375円 1,375円 0.5%~10% 約3週間 ・VISA
・MasterCard
・iD
・WAON
・Apple Pay
アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・カード キャンペーンサイト経由の場合無料 13,200円 0.5% 2週間程度 AMEX ・QUIC Pay
・Apple Pay
アメリカン・エキスプレス(R)ゴールド・カード 31,900円 31,900円 0.4%~1.0% 2週間程度 AMEX ・QUIC Pay
・Apple Pay
アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・プラチナ・カード 143,000円 143,000円 0.5% 2週間程度 AMEX ・QUIC Pay
・Apple Pay
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス 2023年3月31日までは無料
※それ以降は22,000円
条件付きで11,000円 0.75%~15.25% 最短3営業日 AMEX ・QUIC Pay
・Apple Pay
・iD
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 永年無料 永年無料 0.5% 2週間程度 AMEX ・QUIC Pay
・Apple Pay
・Google Pay
NTTファイナンスBizカード レギュラー:無料 レギュラー:無料 1% 約2~3週間 VISA
ライフカードビジネスライト 無料 券種による 0.5%~12.5% 最短4営業日 ・VISA
・MasterCard
・JCB
・Suica
・iD
・Apple Pay
ダイナースクラブカード 24,000円 24,000円 0.4%~1.0% 要問合せ Diners Club Apple Pay
JCB CARD Biz 券種による
(一般・ゴールド=無料、プラチナ=33,000円)
券種による
(一般=1,375円、ゴールド=11,000円、プラチナ=33,000円)
0.5%~10% 2~3週間程度 JCB ・QUIC Pay
・Apple Pay
・Google Pay
JCB法人カード 券種による
(一般・ゴールド=無料、プラチナ=33,000円)
券種による
(一般=1,375円、ゴールド=11,000円、プラチナ=33,000円)
0.5%~10% 要問合せ JCB QUIC Pay

【利用枠最大500万円】三井住友カード ビジネスオーナーズ

ナンバーレス&アプリ管理で万全のセキュリティ! 審査に通ると利用枠は最大500万円。決算書や登記簿謄本不要のため、独立まもない開業医でも申込可能です。分割払い対応、ETC付帯。

参照:三井住友 ビジネスオーナーズ

【利用枠最大500万円】三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

所定の審査に通れば、カード利用枠は最大500万円。カード番号はアプリで管理するナンバーレスだから安心安全。対象となる個人カードも所有すると、amazonやANA、ETC、JALを200円利用ごとに3ポイント還元されます。「三井住友 ビジネスオーナーズ」との違いとしては、国内旅行、海外旅行ともに最高2,000万円の傷害保険がつきます(「三井住友 ビジネスオーナーズカード」は海外旅行のみ)

参照:三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

【ビジネスに役立つ19種類以上の特典付き】三井住友VISAビジネスカードクラシック

福利厚生代行サービス、アスクルサービス、航空券チケットレス発見サービス、財務会計システムデータ連携サービスなど、ビジネスに役立つ19種類以上の特典が付いているカードです。分割払い対応、ETC付帯。

参照:三井住友VISAビジネスカードクラシック

【クラウド会計ソフトと簡単連携】アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・カード

カードの利用情報を「クラウド会計ソフトfreee会計」に自動的に取り込むことができるため、経理業務が効率化。経営分析ツールとしても役立てられます。従業員用の追加カードの利用限度額をいつでも自由に設定、変更できることや、必要なときだけリボ払いに変更できることなども魅力です。分割払い対応、ETC付帯。

参照:アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・カード

【がんばる自分やサポートしてくれる家族のオフの充実に最適】アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カード

国内外約250店舗のレストランで、所定のメニューを2名以上で予約すると1名分のコース料理代が無料に。そのほかにも、日々の疲れを癒してくれる多彩なサービスを利用できることで、仕事もがんばろうと思えそうです。2022年9月27日までに申し込んだうえ、入会付きの翌々月までに30万円以上の利用で20,000円分のAmazonギフト券がもらえるキャンペーン中。また、家族カードの年会費が1枚まで無料などもメリットです。

参照:アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・カード

【追加カードは4枚まで無料で発行】アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・プラチナ・カード

一律の利用可能額が設定されていないため、高額の支払いにもフレキシブルに対応してもらえます。追加カードは4枚まで無料、5枚目以降は1枚につき年会費13,200円。ちなみに、年会費は会計上経費として計上可能。高額な機器を購入することが多いクリニック、スタッフ数の多いクリニックには特に役立つでしょう。

参照:アメリカン・エキスプレス(R)・ビジネス・プラチナ・カード

【限度額は1,000万円以上でも調整可能】セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス

決算書や登記簿謄本の提出不要で開業1カ月目から申込可能。限度額は1,000万円以上でも調整可能なため、高額な医療機器の購入にも役立ちます。最長56日の支払いサイクルのため、資金繰りが楽々。分割払い対応、ETC付帯。税金の支払いでも永久不滅ポイントが貯まるためお得です。

参照:セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス

【永久不滅ポイントが通常の4倍】セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

ビジネスでも使われることの多い「ヤフービジネスサービス」「クラウドワークス」「モノタロウ」などの利用で、永久不滅ポイントが通常の4倍貯まります。社員・家族の追加カードは9名まで年会費無料、エックスサーバー初期設定費用無料、かんたんクラウド月額利用料3か月無料などのユニークなサービスも。

参照:セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

【NTTグループのポイントが貯まりやすい】NTTファイナンスBizカード

NTTグループ料金利用でポイントが貯まることや、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)のネット予約サービス&チケットレスサービスなどが、他とは違う特徴です。追加カードは無料で発行してもらえます。

参照:NTTファイナンスBizカード

ライフカードビジネスライト

限度額は最大200万円、ETC1枚、従業員カード3枚まで発行OK! 決算書不要で、審査書類は本人確認資料のみのため、開業後すぐでも申込可能です。

参照:ライフカードビジネスライト

【利用金額の制限なし】ダイナースクラブカード

利用金額の制限・ポイント有効期限なしなので、高額な医療機器などの購入にはうってつけ。楽天などのポイントモールでボーナスポイントが貯まるのも魅力です。

参照:ダイナースクラブカード

【ポイントが貯まりやすい】JCB CARD Biz

ポイント優待店ならお得にポイントが貯まるため、毎月の経費や出張でポイントを稼げます。2022年9月30日までの申し込み’利用で、最大30,000円分のAmazonギフト券(Eメールタイプ)がもらえます。また、同じく9月30日までの申し込みで「弥生会計オンライン」のベーシックプランまたはセルフプランが2年間無料。「青色申告 オンライン」のトータルプラン、ベーシックプランまたはセルフプランは初年度無料。登記簿謄本不要、ETCカード無料発行。

参照:JCB CARD Biz

【会計ソフトの外部接続やETCカードの発行で業務を効率化】JCB法人カード

MyJCB外部接続で使える「弥生」「freee会計」「ソリマチ」などのソフトを活用すれば会計業務が効率化。有料道路の料金所をキャッシュレスで通過できる「ETCスルーカード」も年会費無料で発行してもらえるので、有料道路利用代金を会社経費として精算できます。2022年9月30日までの申し込み利用で、最大30,000円分のAmazonギフト券(Eメールタイプ)がもらえます。ETCカード無料発行、従業員にも発行OK! 従業員向けカードの申し込みでJCBギフトカード最大9,000円分もらえます。

参照:JCB法人カード

楽天経済圏の住民なら「楽天ビジネスカード」のチョイスも◎!

上記のリストアップは、法人カードとして定評のあるものですが、「楽天経済圏」「ドコモ経済圏」「PayPay経済圏」などの「経済圏」という概念が浸透してきた昨今、新たに「楽天ビジネスカード」にも注目が集まっています。このカードは、個人カードである「楽天プレミアムカード」の“付随カード”なので、単体として持つことはできませんが、楽天プレミアムカードを持っている人、新しく作ってもいいという人にとっては魅力がたくさん。楽天プレミアムカードのみの所有よりさらにポイントも溜まりやすいので、検討してみるのもいいかもしれませんね。

参照:楽天ビジネスカード

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、