診療予約システム「iTiCKET」の機能・特徴・導入費について

「iTICKET Smart Cloud(アイチケット スマートクラウド)」(以下「アイチケット」と表記)は「iPad」「プリンター(発券機)」「モニター」が1セットになった診療予約システムです。

患者さんにとっては「いつ自分の番になるのか」「あとどのくらいかかるのか」がとにかく気になるもの。「アイチケット」ではその情報をクリニック内に設置したモニターに表示できます。

↑クリニックでの操作画面。

予約システム自体はクラウドサーバーにあるので特にクリニック内にサーバーを設置する必要はありません。また、iPadがシステムの端末、タッチパネル式モニターを兼ねますので、省スペースで利用可能です。

「アイチケット」は、患者さんの診療予約・来院して番号券を受け取り・診療の進み具合の確認まで――スムーズに行えるよう考えられたシステムなのです。

目次
  1. 「アイチケット」の特徴・機能
  2. 「アイチケット」の機能
  3. 「アイチケット」の導入準備・導入に必要な時間
    1. クリニック側で準備すること
    2. 患者さん側で準備すること
  4. 「電子カルテ」「レセコン」との連携
  5. 「アイチケット」のサポート体制
  6. 「アイチケット」の導入費用

「アイチケット」の特徴・機能

「アイチケット」は基本的には「順番制」での利用が多い予約システムです(「時間制」でも使用可能:後述)。「順番制」というのは、銀行などでも使われている「先着順に番号券を取って、その順番に次々人が呼ばれる」というものです。

↑患者さんのスマホの画面。

患者さんはスマホの専用アプリからクリニックに予約を入れます。この時点で患者さんには「○月△日の○番目」という情報が分かります。

何人待っているかという情報も表示されますので、タイミングを見計らって来院すれば患者さんは待ち時間を最小限に抑えることができます。

また、院内に設置されたモニターはiPadに接続されており、

  • 現在何番の人が診療を受けているか
  • 待っているのは何人か
  • 待ち時間は約何分か

が表示されます。「既に呼ばれた方」として「呼ばれたのにいなかったのでスキップした番号」も表示されます。

クリニック内の大型モニターに現在の待合状況を表示できるので、患者さんにとって分かりやすく、「あとどのくらいなんだろう」といらいらした心理状態になるのを抑えることができるのです。

患者さん1人当たりの診察時間が短い診療科目であれば、次々と患者さんの順番は進んでいきますので、このようなシステムはまさに最適といえます。

また、診察時間にばらつきがあり、時間で予約してもどうしてもずれが生じ、かえって患者さんに負担をかけるというクリニックではこのようなシステムの方が向いているでしょう。

「アイチケット」では「時間制」の予約ももちろん可能です(「アイチケット」では「時間帯予約」と呼びます)。こちらは他の業種でもある「○月△日の□時に予約」といったスタイルです。

ただし、「順番制」との併用にはスタッフの力を要します。というのは、番号制で次々診察が進んでいく中、例えば14時10分に予約した患者さんがいると、これはどこにその患者さんを入れるのかについて、どうしても人が判断しないといけないからです。

また、予約時間に遅れた患者さんが出たり、診察時間にずれが生じると、「予約したのに……」と患者さんが不満に思う可能性もあります。

ですので、診療予約システムを導入する際には、クリニックの診療科目に合ったものなのかを、資料を取り寄せる・担当者に話を聞くなどして十分に確認することをお勧めします。

「アイチケット」は以下の機能を備えています。

「アイチケット」の機能

  • 予約受付/予約管理
  • 番号券の印刷
  • 待合情報のモニター表示
  • 患者さんのスマホでの待合情報の確認
  • 呼び出し/再呼び出し/不在者スキップ/電話呼び出し
  • 患者さんのスマホでの待ち状況確認
  • 院内サイネージ

    etc.

プリンターから印刷された番号券にはQRコードが印刷されています。これをスマホで読み取ると、現在の診察情報を表示するページに移動します。患者さんはクリニック内にいなくてもこの機能を使って待合情報を知ることが可能です。

サイネージというのは「看板」という意味ですが、「アイチケット」では待合情報のほかに画像や医療情報などをモニターに表示できるのです。例えば気持ちが安らぐような静止画像でもいいですし、医療情報、あるいは「クリニックからのお知らせ」などもお勧めです。

せっかく患者さんが見ているモニターなので、看板のように使おうというわけです。これはクリニックにとって非常に有益な機能です。

また、この院内サイネージ用に約250番組を用意しており、これは適宜更新されています。この中にきっとクリニックに適したものが見つかるはずです。ちなみに、院内サイネージ機能が無料で装備されている診療予約システムは「アイチケット」だけとのこと。

「アイチケット」の導入準備・導入に必要な時間

「アイチケット」の導入に必要な準備は以下です。

クリニック側で準備すること

  • インターネット環境

患者さん側で準備すること

  • インターネット環境
  • ネットに接続できるパソコン、タブレット、スマートフォン
  • 専用アプリのダウンロード・インストール

    (ブラウザーでも予約は可能)

「アイチケット」は「iPad」「プリンター(発券機)」「モニター」の1セットで導入され、これがクラウドサーバーと連携して動くようになっています。そのため、クリニック側ではインターネット環境があればOKです。

「アイチケット」の導入に要する時間について、開発・販売元の「アイチケット株式会社」に伺ったところ、機材、パンフレット(患者さんに予約システムについて告知するためのもの)の手配などを含めて1~2週間で可能とのこと。

実機がクリニックに到着してから、セッティング・レクチャー・立会を行いますが、1時間ぐらいの説明で使い始められるそうです。

「電子カルテ」「レセコン」との連携

「ORCA(オルカ)」はじめ「Medicom(メディコム)」「Dynamics(ダイナミクス)」など、大手とされるシステムと連携が可能です。ただし、つなぎ込みには提供元との打ち合わせが必要です。

「アイチケット」のサポート体制

「アイチケット」ではフリーダイヤルの電話サポートが標準です。受付時間は平日の08:00~18:00(日祝休み)となっています。

「アイチケット」の導入費用

  • 「アイチケット」導入初期費用:50万円[税別]~
  • 月額費用: 1万4,300円[税別]~

    (別途要件がある場合には相談)

ただし、「アイチケット」(iTICKET Smart Cloud)には、「ライトプラン」「スタンダードプラン」「プロプラン」の3つがあります。

それぞれ機能に違いがあり、例えば「ライトプラン」では予約の受付は90日前からですが、「スタンダードプラン」「プロプラン」では180日前から可能、といった具合です。より詳細な違いは、本記事末のリンクを参照してください。

また、「インターネット予約」と「院内サイネージ機能」を省いた「iTICKET mini」という簡易版もあります。ネット予約なしでクリニックの待合情報の可視化に使いたいという場合にはこちらがおすすめです。価格は30万円[税別]~です。

「アイチケット」の初号機は2002年にリリースされており、以降「医師がストレスなく診察できること」「患者さんがストレスなく待てること」を第一義に考えてその機能をブラッシュアップさせてきたとのこと。

モニターに表示される操作画面もシンプルで見やすく、ユーザビリティーの高いものとなっています。使いやすい診療予約システムを入れたいと考えるのであれば、候補として一考してみてはいかがでしょうか。

「アイチケット」についての詳細は以下の「アイチケット株式会社」のページを参照してください。

https://iticket.co.jp/

少ない投資で患者さんの待ち時間を減らせる予約システム

特徴

待ち時間の長さは、患者様の病院・クリニックに対する不満の最上位です。待ち時間が長いと・・・・病院・クリニック内で2次感染する恐れがある、患者様が混雑するとスタッフのプレッシャーになる、患者様の予定がたてられない、待合室、駐輪スペースなどが余計に必要になるなど、色々な問題が生じます。診療予約システム「スマイリーリザーブ」を使えば待ち時間が解消され、混雑の分散化につながります。それにより病院・クリニック運営に様々なメリットをもたらします。

システムとの提携

電子カルテ レセコン

対応言語

日本語

予約・受付機能

インターネット予約 院内からの手動予約 ディスプレイ表示 お知らせ

提供システム

順番予約型システム 時間帯予約型システム 時間指定型システム 当日予約システム 初診予約システム

その他機能

CSV出力 メルマガ配信

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
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特徴

待ち時間対策、3密の回避に「時間帯予約制」を採用されるクリニックが増えています。「診療予約2020」は時間帯予約制の運用に最適化された診療予約システムです。デザインや操作は、シンプルで使いやすい一方、「時間帯予約制」を運用するうえで必要となる細かい設定が可能。開業時の集患・院内待ち時間短縮・診療効率の向上をはかるため、当社の診療予約システムと時間帯予約制の運用ノウハウをご活用ください。診療科ごとの細かいニーズにもお応えできます。●眼科…検査と診察の流れのある予約はどうやって管理する?●皮膚科・耳鼻咽喉科…患者数の季節変動にどうやって対応する?

対応言語

日本語

予約・受付機能

インターネット予約 院内からの手動予約 ディスプレイ表示 お知らせ

提供システム

順番予約型システム 時間帯予約型システム 時間指定型システム 当日予約システム 初診予約システム

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
専用端末、専用ソフトのインストール一切不要!電子カルテと連携可能なWeb問診システム

特徴

電子カルテとの連携が可能なWeb問診システム。紙問診では対応しきれない、より深堀深堀した問診を事前に行うことができます(ドリルダウン型)。回答は患者自身のスマホ、PC、タブレット、どこからでもOK。専用端末や、専用ソフトのインストールは一切不要。Bluetooth、優先どちらの連携にも対応しています。問診表のテンプレートも各科使用可能で、肉付け作業や修正作業は全て弊社スタッフがサポート致します。初期費用10万円、月額1万円~と業界最安値。

対応端末

スマートフォン パソコン タブレット

提供形態

WEBブラウザ

システム提携

電子カルテ

機能

問診内容カスタマイズ

診療科目

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クリニック開業ナビ

執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

「クリニック開業ナビ」では、クリニック開業時、業者選びに役立つ情報や、資金調達、物件選定や集患対策といった多岐にわたる開業プロセスをコラム記事として提供いたします。


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