医師のエリートといえばどの診療科?さまざまな角度から考察してみた

医者に対して「高収入・高学歴のエリート」というイメージを抱いている人は多いですが、一口に医者といってもピンキリ。病院の規模もさまざまですし、勤務時間も違えば年収も人それぞれ。そのなかで「一番のエリート」は決めがたいものですが、どんな条件を満たしていれば世間からも「エリート」と認識されやすいのかを考察してみます。

目次
  1. そもそも「エリート」って何?どんな条件がそろえば「エリート」?
  2. 条件1:やっぱり「年収」
  3. 条件2:やりがいにも影響する「仕事の質」
    1. 診療科別勤務先の仕事の質・内容に対する満足度
  4. 条件3:「ワークライフバランス」がとれて生活にゆとりがある
    1. 診療科別 給与賃金に対する満足度
  5. 条件4:メディアも注目の名医になって「名声」を得ることを目指す人も
  6. 令和の医者の、王道エリートコースとは?

そもそも「エリート」って何?どんな条件がそろえば「エリート」?

医者に対して「高収入・高学歴のエリート」というイメージを抱いている人は多いですが、一口に医者といってもピンキリ。病院の規模もさまざまですし、勤務時間も違えば年収も人それぞれ。そのなかで「一番のエリート」は決めがたいものですが、どんな条件を満たしていれば世間からも「エリート」と認識されやすいのかを考察してみます。

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条件1:やっぱり「年収」

診療科 平均年収
脳神経外科 1480.3万円
産科・婦人科 1466.3万円
外科 1374.2万円
麻酔科 1335.2万円
整形外科 1289.9万円
呼吸器科・消化器科・循環器科 1267.2万円
内科 1247.4万円
精神科 1220.5万円
小児科 1215.3万円
救急科 1171.5万円

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.37 一部抜粋

世間一般に、世帯別平均額より収入が高ければ高いほど「エリート」と見なされるのはひとつの事実でしょう。では、年収が高いのはどの診療科でしょうか? 労働政策研究・研修機構がおこなった最新の「勤務医の就労実態と意識による調査」によると、 勤務医の平均年収額第1位は脳神経外科の1480.3万円、第2位は産科・産婦人科の1,466.3万円、第3位は外科の1374.2万円となっています。

また、地域別の年収を比べたところ、「政令指定都市および東京23区以外」が1314.7万円であるのに対して、「過疎地域」の年収は1428.2万円。病床規模については、規模が小さくなるほど平均年収額が高くなることが判明しているので、年収を上げることを目的とするなら、過疎地域で小さな病院を経営するのも一手です。

さらに、病院の経営形態による平均年収額の違いに関しては、「医療法人」が1443.8万円、「個人」が1414.0万円、「その他の法人」は1406.4万円、「公的」が1353.4万円との結果。ただし、経営形態の違いによって納めるべき税金などにも違いが出てくるので、どの経営形態が自分に適しているかを慎重に考えることも大切です。

また、病院機能に関しては、「急性期病院ではなく、救急指定病院でもない病院」の平均年収額が1389.4万円であるのに対し、「急性期病院かつ救急指定病院」が1229.5万円。急患対応をおこなっているからといって平均年収が高いわけではないという結果です。

条件2:やりがいにも影響する「仕事の質」

「急患対応しているからといって平均年収が高いわけではない」となると、「急患に対応せず年収が高いほうがいい」と考えるかというと、そうではないという人も多いでしょう。そもそも、医者の使命は、ひとりでも多くの人の心身の不調を治したり和らげたりすること。多くの患者を幸せにできる医者こそ、本物のエリートだという考えもあるでしょう。

では、「仕事の質」についての満足度は診療科によってどんな差異があるかというと、労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、仕事の内容や質に対しての満足度は麻酔科が69.3%とトップ。続く産科・婦人科は68.7%、放射線科は62.3%で、61.0%の小児科、60.8%の眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科も満足度が高いことがわかります。

反対に、満足度がもっとも低いという結果が出ているのが脳神経外科。「条件1」においては平均年収トップという結果であるのに満足度が低いのは、人の命に関わる仕事であるため、プレッシャーやストレスが大きいことなどが関係しているのかもしれません。

診療科別勤務先の仕事の質・内容に対する満足度

診療科 まぁ満足~満足している どちらともいえない 少し不満~不満
麻酔科 69.30% 18.30% 12.50%
産科・婦人科 68.70% 13.60% 17.70%
放射線科 62.30% 21.10% 16.70%
小児科 61.00% 19.00% 20.00%
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 60.80% 24.60% 14.60%
整形外科 59.40% 22.70% 17.80%
精神科 58.80% 23.50% 17.70%
救急科 58.30% 13.90% 27.70%
内科 56.70% 26.40% 16.80%
外科 56.30% 22.00% 21.80%
呼吸器科・消化器科・循環器科 54.10% 22.80% 23.10%
脳神経外科 52.80% 26.80% 20.30%

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.87 一部抜粋

脳神経外科は給与水準は高いですが、仕事への満足度に関してはその他を除いて最も低い水準となっている旨記載いただきたい。

条件3:「ワークライフバランス」がとれて生活にゆとりがある

さて、仕事にやりがいを見出せていても、プライベートが充実していなければ「エリート」ではなくてただの「働きマン」では? と考える人もいるでしょう。とはいえ、プライベートを充実させるためには、そこに充てる時間もお金も必要ということ。そこで次に、「給与・賃金の額に対する満足度」をみていきます。こちらも同じく、労働政策研究・研修機構がおこなった「勤務医の就労実態と意識に対する調査」を参照したところ、「給与・賃金に満足している」と回答した勤務医は全体の40.3%、「満足していない」は全体の37.7%にものぼります。診療科別にみてもっとも満足度が高いのは、51.2%の小児科。第2位は47.6%の産科・婦人科、第3位は45.8%の精神科という結果でした。

診療科別 給与賃金に対する満足度

診療科 まぁ満足~満足している どちらともいえない 少し不満~不満
小児科 51.20% 16.60% 32.20%
産科・婦人科 47.60% 17.00% 35.40%
精神科 45.80% 19.60% 34.70%
麻酔科 45.80% 16.30% 37.90%
脳神経外科 44.70% 26.00% 29.30%
内科 42.50% 25.50% 31.90%
外科 38.80% 19.00% 42.30%
整形外科 38.10% 20.30% 41.60%
救急科 36.10% 8.30% 55.50%
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 34.80% 24.00% 41.20%
呼吸器科・消化器科・循環器科 33.50% 20.40% 46.10%
放射線科 31.60% 34.20% 34.20%

参考:勤務医の就労実態と意識による調査 – p.94 一部抜粋

条件4:メディアも注目の名医になって「名声」を得ることを目指す人も

最後に、エリートといえば外せないのが、世間的にも注目を集める「スーパードクター」。名前が知られるようになると、全国各地から患者が名指しで殺到してくることも考えられますし、出版依頼に対応して印税が得られることもあるでしょう。

有名どころとしては、毎日放送『情熱大陸』やTBS『これが世界のスーパードクター』でも取り上げられた脳外科医、福島孝徳(ふくしま たかのり)先生や、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で紹介された脳外科医、上山博康(かみやま ひろやす)先生などが挙げられます。また、ギネス世界記録の手術数を保持する脳外科医、佐野公俊(さの ひとろし)先生、天皇陛下の手術も担当した心臓外科医、天野篤(あまの あつし)先生、2005年に日本初のロボット手術をおこなった渡邊剛(わたなべ ごう)先生なども然り。

彼らに続くスーパードクターになることができたら、それこそ「エリート中のエリート」ですが、並大抵の努力では実現が難しいかもしれません。

令和の医者の、王道エリートコースとは?

「エリート中のエリート」を目指すのは至難の業ですが、「王道エリートコース」なら目指すことは可能です。なかでも、一歩一歩着実に歩むことで実現率が高まるのが、所得の高い資産家ドクター。医師としての責務はきちんと果たしながらも、将来を見据えた資産運用もしっかり考えることで、「資産形成」やそれに伴う「ワークライフバランスの充実」などを図ることができるでしょう。また、資産に余裕が生まれたら、開院や、病院の増築、法人化などの新たな目標を実現しやすくなることも言うまでもありません。「エリート」の形は人それぞれですが、「自分にとってのエリート像」が今はまだ定まっていないという人は、まずは将来を見越して資産を形成しながら「資産家ドクター」を目指してみるのもいいかもしれませんね。

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