医師になろうと思ったら、高校卒業後、医学部に進学して6年間学ぶのが一般的。しかしなかには、大学入学後に医学部に編入する人や、社会人を経験した後、医師を目指す人もいます。では、医師は何歳からでも目指せるのでしょうか? 今回は、医師免許取得の年齢についてみていきます。
医師免許は最短で何歳で取得できる?
まずは、医師免許を最短で取得しようと思ったら、何歳で取得できるのか説明します。医師免許を最短で取得するには、まず、高校卒業後、現役で大学の医学部に入学する必要があります。医学部は6年制のため、そこから6年間は医学部の学生として勉強に専念することになります。
6年間の教育課程を無事に修了すれば、医師免許取得のための国家試験の受験資格が得られます。医師国家試験が実施されるのは毎年2月中旬。1年に1回しか実施されないため、1回目で不合格となると「最短」の道は断たれてしまいます。
医師国家試験に一発合格した場合、高校を卒業した18歳からの6年間にわたる学生生活を経ているので、24歳で医師免許を取得できることになります。
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医師免許は何歳でも取得できる?
では反対に、これまでに医師免許を取得した人のなかで最年長だった人は何歳なのでしょうか?
厚生労働省が2003(平成15)年に発表した「第97回医師国家試験」の合格者データによると、この年の合格者のうち最高齢だった男性は66歳。調査を開始した1986(昭和61)年以降の最高齢だったそうです。医師免許の取得には年齢制限が存在しないため、60代はもちろん、それ以上の年齢でもチャレンジが可能なのです。ただし、医師国家試験を受けるためには6年間におよぶ医学部の教育課程を修了しなければならないので、年齢以外に、受験資格を得るためにクリアしておかなければならない条件は存在します。
年齢制限がないとはいえ、やっぱり若いほうが有利?
「年齢制限がないなら、一度他の職業を経験した後にチャレンジしたい」などと考える人もいるかもしれません。しかし、たとえば最年少の24歳でのチャレンジと30歳以上でのチャレンジを比べると、記憶力が衰えていることは言うまでもありません。しかも、30歳を超えると出産や子育て真っ最中ということもあれば、人によっては身内の介護などが大変で自分のことどころではなくなっている場合もあるかもしれません。また、体力も20代のころより落ちているのが一般的。睡眠時間を削って勉強することも、辛いと感じやすいでしょう。
そうした壁を乗り越えて、医師への道を一心に歩んでいたとしても、面接の場や研修先で「本当に大丈夫なの?」とまわりから心配して声をかけられることもあるかもしれません。しかし、医師になりたいという強い気持ちがあるなら、そうした声に対してもしっかりと自分の言葉で返して、本気度を示していきましょう。
面接で落とされたときの再チャレンジのコツは?
年齢だけが理由とは限りませんが、筆記試験に高い点数で合格しても面接で落とされてしまう場合があります。その場合は、志望校を変えるのも一手。医師になることそのものが目的なら、出身大学にこだわる必要はありません。年齢が高いならなおさら、大学名で箔をつけるより、少しでも早く医師免許取得へのコマを進めたほうがよいでしょう。
志望校を変える際は、面接が設けられていない大学も視野に入れてみてはいかがでしょう? また、幅広い年齢の学生を受け入れている大学を選ぶのもおすすめ。同様に、実際に現在学んでいる学生の平均年齢が高い大学を選ぶのもいいでしょう。学んでいる学生の年齢層を知りたいなら、オープンキャンパスに参加するのが一番。見た目から判断できない場合、在校生に話しかけて確認することもできます。また、大学によっては在校生と会話できる相談コーナーも設けているため、それを利用すればさらに情報が得やすいでしょう。
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医師免許を取得してもすぐに一人前の医師として活躍できるわけではない
何歳からでもチャレンジできるとはいえ、年齢を重ねるほど、記憶力が悪くなったり視力が落ちたりと、ハンデも増えてくるのは事実。しかも、医師免許まではスムーズに進んだとしても、その後、研修医として研鑽を積む必要もあります。本気で医師を目指したいという想いがあるなら、少しでも早く動き始めたほうがいいのは間違いありません。少しでも医師という職業への憧れの気持ちがあるのなら、早い段階で人生のプランをじっくりと練ってみるのがいいかもしれませんね。
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この記事は、2021年7月時点の情報を元に作成しています。