精神科、メンタルクリニック 向け電子カルテメーカーの特徴は?

電子カルテは種類が多すぎて選ぶのが大変だと感じている人は多いかもしれません。しかし、電子カルテはそれぞれ個別の特徴があるので、「自院に合った電子カルテはどれだろう?」という観点で選ぶと、すぐに少数の候補に絞ることができるでしょう。候補を絞る際のひとつのポイントが、診療科に合っているかどうかを確認すること。今回はそのなかから、精神科に向いている電子カルテを紹介します。

目次
  1. 【専門カルテ】精神科に向いている電子カルテの特徴とは?
    1. 株式会社レスコ「Warokuクリニックカルテ」
  2. 【汎用クラウドカルテ編】メンタルクリニックなら汎用的なカルテでも対応可能
    1. 株式会社Donuts「CLIUS」
    2. 株式会社メドレー「CLINICSカルテ」
    3. エムスリーデジカル株式会社「エムスリーデジカル」
    4. PHC株式会社「きりんカルテ」
    5. 株式会社クリプラ「CLIPLA」
    6. 富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社「Hi-SEED W3 EX」
    7. PHCホールディングス株式会社「Medicom-HRkV」
    8. 株式会社ラボテック「SUPER CLINIC」
    9. キャノンメディカルシステムズ株式会社「TOSMEC Aventy3.0」
  3. 自院が提供する医療と相性のいい電子カルテを選ぼう

【専門カルテ】精神科に向いている電子カルテの特徴とは?

電子カルテが精神科に向いているかどうかの第一の見極めポイントは、"精神科特有の帳票や心理検査項目に対応しているかどうか"ということです。

まず、精神科の問診において大切なのは、患者の精神状態と深く向き合うためにタイピングに気を取られ過ぎないこと。パソコンが得意であれば、会話を続けながらも電子カルテを扱うことができるかもしれませんが、そうでなければ、手書き入力ができるタブレットモニターなどを活用するのもよい方法です。また、紙に書いた初診カルテとカウンセリング内容を電子カルテに取り込み、電子カルテを活用するのは再診からにするという方法もあります。

それではさっそく、精神科向けの電子カルテを紹介していきます。

株式会社レスコ「Warokuクリニックカルテ」

同じく株式会社レスコが提供している「Warokuクリニックカルテ」は、精神科に特化したクラウド型の電子カルテです。クラウド型のため、ネット環境とパソコンさえあればすぐに使えるこちらの電子カルテは、Alpha同様、患者の治療歴や生活歴を時系列で表示してくれるほか、当日の診療状況も一覧で表示してくれます。Alphaとの連携やオンライン診療にも対応。

参照:株式会社レスコ「Warokuクリニックカルテ」

【汎用クラウドカルテ編】メンタルクリニックなら汎用的なカルテでも対応可能

また、汎用性の高いクラウド型電子カルテであれば、自院の診療に合わせて使いこなすことが可能です。「クラウド型電子カルテ」とは、クラウド上に電子カルテのデータを保存して管理する電子カルテシステムのこと。初期費用が少なくて済むうえ、サーバー不要、保守管理のための人員も不要で、小規模なクリニックでも導入しやすいのが特徴です。

株式会社Donuts「CLIUS」

目線の動きまで考えて設計された画面で、見やすいうえに直感的に操作できるところが魅力。自動学習機能によって、それぞれの医師にとって使い勝手がいいように改善されていくという点も高く評価されています。iPhoneで撮影した画像をカルテに取り込むことも容易で、使いやすさにすぐれています。

参照:株式会社Donuts「CLIUS」

株式会社メドレー「CLINICSカルテ」

レセプトソフト「ORCA」内包でレセプトの別途操作が不要の、クラウド型電子カルテシステムです。オプションでオンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」を追加すれば、電子カルテ上で患者のアプリと連携させることができます。

参照:株式会社メドレー「CLINICSカルテ」

エムスリーデジカル株式会社「エムスリーデジカル」

約17,000人のカルテデータを分析して開発されたAI自動学習機能搭載で、各クリニックでよくおこなう処置行為などを自動で学習します。そのため、使うほどにカルテ作成もオーダー入力も楽になります。

参照:エムスリーデジカル株式会社「エムスリーデジカル」

PHC株式会社「きりんカルテ」

利用料0円のクラウド型電子カルテ。予約機能、在宅機能、自由診療機能などの充実した機能を無料で使うことができますが、日レセクラウド利用料+保守・サポート費用として、初期費用と月額費用は発生します。

参照:PHC株式会社「きりんカルテ」

株式会社クリプラ「CLIPLA」

よく使う診療行為、検査、薬剤、傷病名、シェーマなどをあらかじめセットにして登録できるほか、セクション単位で登録も可能。最小限のキーボード入力でカルテを作成できます。

株式会社クリプラ「CLIPLA」

【汎用オンプレミスカルテ】クラウドではなくオンプレミスが良いという方向け

「オンプレミス型電子カルテ」は、自院にサーバーコンピューターを設置してデータの保存・管理をおこないます。クラウド型電子カルテと比べると初期費用が高くなりますが、自院内でデータを管理できることから、セキュリティ面では安心です。

富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社「Hi-SEED W3 EX」

登録した診療行為と処置内容に基づいて、レセプト上で必要になる病名候補をリストで表示。学習機能の備えており、頻度が高い病名は常にリスト上位に表示されます。

参照:富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社「Hi-SEED W3 EX」

PHCホールディングス株式会社「Medicom-HRkV」

よく使う所見や処方は、ショートカット欄にセット登録しておけばワンクリックで入力可能。院内ネットワークにつなげれば、依頼や結果をデータでやりとりすることができます。

参照:PHCホールディングス株式会社「Medicom-HRkV」

株式会社ラボテック「SUPER CLINIC」

カルテ2号用紙のレイアウトを踏襲して、左側に過去カルテ、右側に当日のカルテを表示させています。マウスのスクロールおよびクリック、タッチペンのタッチ&スライスなど、基本的な操作だけで入力することができます。

参照:株式会社ラボテック「SUPER CLINIC」

キャノンメディカルシステムズ株式会社「TOSMEC Aventy3.0」

医事会計一体型の電子カルテです。ペンを使って紙カルテと同じ感覚で入力することができるので、キーボード操作が苦手でも安心。また、患者が持参した紹介状などの各種書類もリストで一括管理できるので便利です。

参照:キャノンメディカルシステムズ株式会社「TOSMEC Aventy3.0」

自院が提供する医療と相性のいい電子カルテを選ぼう

今回は、精神科、メンタルクリニック向け電子カルテメーカーに絞って紹介しましたが、その他の診療科の場合でも、基本となるチョイスのポイントは同じ。もっとも大切なのは、「自院が提供する医療と相性がいい電子カルテであるかどうか」を見極めることなので、まずは「どんな医療を提供したいのか」「そのためにどんな機能がほしいのか」についてしっかりと目を向けてみてくださいね。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
医療現場の多様なニーズに対応するクリニック向けの電子カルテシステム

特徴

1.首都圏・関西圏トップクラスの導入実績とそれに伴う確かな導入ノウハウ  2.電子カルテ専門メーカーとして開発から販売・保守サポートまでをすべて自社グループ内で完結 3.ユーザー目線を重視した過不足のない機能や操作性の高さ

対象規模

無床クリニック向け

提供形態

パッケージソフト ハードウェア オンプレミス

オプション機能

レセプトチェック データ移行 モバイル端末 往診端末 タブレット対応

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
ORCAを内包し、まるで一体型のような操作感を実現。オンライン診療機能を搭載し、患者アプリと連携。

特徴

1. 「CLINICSオンライン診療」を使うことで、電子カルテ上から患者のアプリとつながる画期的な機能を実現。これにより、患者の通院をサポート  2. 日医標準レセプトソフト「ORCA」を内包しているため、レセプトソフトを別途操作する必要がありません。事務スタッフの受付・会計作業が大幅に削減され、医療現場のスタッフからも高く評価されています。 3. 国際標準規格であるISMSクラウドセキュリティ認証を取得。SSL暗号化通信+証明書認証により安心のセキュリティを実現。

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム タブレット対応

提供形態

クラウド SaaS

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

クリニック開業ナビ

執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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