
コロナ禍が医療業界に与えた影響は大きなものです。オンライン診療が大きく動きだしましたし、また感染症対策の一環として自動精算機の導入が進みました。これからクリニックを開業する場合でも最初から自動精算機を導入しておきたいという医師・クリニック院長は多いでしょう。
今回は『日本金銭機械株式会社(Japan Cash Machine Co., Ltd.)』の業界最小サイズの自動精算機『Flexcom Pay(フレックスコム・ペイ)』をご紹介します。
自動精算機の導入には大きなメリットがある!
クリニックへの自動精算機の導入が進んでいますが、これは感染症対策のみを考えた結果ではありません。
クリニックに自動精算機を導入すると、スタッフの仕事量を軽減できるのはもちろん、毎日のレジ締め作業が圧倒的に早く終わります。また、嫌な話かもしれませんが、不心得なスタッフによる売上の横領といった事件の予防策にもなります。
さらに、レセコンとの連携が可能な自動精算機の中には、本日の売上をパソコン上ですぐに確認できる機能を持つものがあります。経営判断のための大事なデータを提供してくれる優れもので、売上が確認できると医師・クリニック院長のモチベーションも上がりますから一石二鳥といえるでしょう。
自動精算機にはこのような利点がありますが、どうせ導入するならクリニックのニーズを満たす機種を選びましょう。
例えば、キャッシュレス決済への対応です。最近では、現金支払いだけではなく、電子マネー決済、「PayPay」や「LINE Pay」などのコード決済が広く普及しており、特に若い世代はこのような支払い方法に慣れています。ですから、決済方法に広く対応した自動精算機がお薦めです。
『Flexcom Pay』の特徴と機能
『日本金銭機械株式会社(Japan Cash Machine Co., Ltd.)』の『Flexcom Pay』には以下の4つの特徴があります。
①業界最小のコンパクトサイズ
②現金・クレジットカード・電子マネー・コード支払いにも対応
③導入しやすい低価格
④全国メンテナンスに対応
クリニックでも設置しやすいコンパクトボディー
クリニックに設置するとなると場所が問題です。『Flexcom Pay』はスペースの余裕がないクリニックでも導入しやすいように設計された業界最小サイズの自動精算機です。フロアに設置する場合には「幅約360mm × 奥行約250mm × 高さ約1,525mm」です。
カウンターに設置した場合には「幅約360mm × 奥行約250mm × 高さ約798mm」になります。
多様な決済方法に対応!
『Flexcom Pay』は、現金だけでなく以下の決済システムに対応しています。
クレジットカード決済
VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER
電子マネー決済
Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
コード支払い
d払い、PayPay、メルペイ、au Pay、Alipay、Wechat pay、カカオペイ、JKOPAY、VIA、bartong、DANA、Jcoin
ただし、これらの決済はオプションになります。どの決済方法・種別が必要かを相談してから導入することになります(導入金額も変化します)。
↑患者さんは診察券か受付票のバーコードまたはQRコードを読み取らせて支払いを開始します。
↑現金支払いの場合にはお札と硬貨を1枚ずつ入れます※。
※入金可能金種は、日本円硬貨4種(10円、50円、100円、500円)と日本円紙幣4種(1千円、2千円、5千円、1万円)です。
↑クレジットカードの場合には、カードを差し込んで決済します。また、カードタッチ決済にも対応しています。
↑電子マネーの場合には、ブランドを選択してからカードをかざします。
↑コード支払いの場合には、スマートフォンをかざします。
↑会計が完了すると領収書、診療明細書、処方箋引換券がFlexcom Payのプリンターから出力されます。
導入しやすい低コスト
『Flexcom Pay』は、他社の精算機に比べ、クリニックに導入しやすい低コストを実現しています
レセコンとの連動可能!
Flexcom Payは各種レセコン、電子カルテと連携しております。連携可能レセコンは以下です。
(連携済み)
日本医師会ORCA機構:ORCAオンプレ版、ORCAクラウド版
富士通株式会社:HOPE SX-S
PHC株式会社:Medicom
キヤノンメディカルシステムズ株式会社:Aventy電子カルテモデル、Aventy医事会計モデル
アイネット・システムズ株式会社:AI・clinic
株式会社湯山製作所:Brainbox(オンプレ型)、Brainbox Cloud(クラウド型)
株式会社ラボテック:SUPER CLINIC
(連携予定)
株式会社EMシステムズ:MRN(オンプレ型)、MAPs for CLINIC(クラウド型)
株式会社メドレー:CLINICS
株式会社BML:Qualis(オンプレ型)、Qualis Cloud(クラウド型)
富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社:Hi-SEED(オンプレ型)、Hi-SEED Cloud(クラウド型)
保守サポートが充実
『Flexcom Pay』ではリモート保守が行われますが、『日本金銭機械株式会社(Japan Cash Machine Co., Ltd.)』は、全国約70カ所のサポート拠点を用意しています。また、電話によるサポートも受け付けています。
コールセンター
受付時間:月~土(9:00~20:55)
オンサイトメンテナンス:当日対応(ベストエフォート対応)
※日・祝日は除く
『Flexcom Pay』の導入にかかる時間
『日本金銭機械株式会社(Japan Cash Machine Co., Ltd.)』によれば、『Flexcom Pay』の導入には以下の日数が必要とのこと。
現金のみタイプ:約45日
キャッシュレスタイプ:約60日~90日(※キャッシュレス加盟審査期間による)
また、現金のみタイプで稼働させ、キャッシュレス端末を後付けすることも可能です。
『Flexcom Pay』のスペック
- オプションで本体前扉色をブルー・グリーン・イエロー・アイボリー・木目調から選択できます。
- 表示部:10.1インチカラータッチパネルディスプレイ
- 入金金種:日本円硬貨4金種(10円、50円、100円、500円)/日本円紙幣4金種(1千円、2千円、5千円、1万円)
- 出金枚数:硬貨:4金種同時払出/紙幣:1枚ずつ払出(釣札は1千円紙幣のみ)
- 収納枚数:10円:約92枚、50円:約82枚、100円:約77枚、500円:約70枚
- 釣り札リサイクル部(釣用1千円紙幣):30枚または60枚
- 回収部:4金種混合約300枚
- クレジットカード決済(オプション):VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER
- 電子マネー決済(オプション):Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
- コード支払い(オプション) :d払い、PayPay、メルペイ、au PAY、Alipay、Wechat pay、カカオペイ、JKOPAY、VIA、bartong、DANA、Jcoin
- プリンター(オプション):80mmサーマルプリンター
まとめ
『Flexcom Pay』は、クリニックの導入に非常に向いた自動精算機です。業界最小クラスで、オプションながら多種多様なキャッシュレス決済に対応もしています。また、導入コストが低価格に抑えられているのもいい点です。これからクリニックを開業しようという医師の皆さま、またこれからクリニックに自動精算機を導入しようという院長先生も要注目の製品といえます。
取材協力:『日本金銭機械株式会社(Japan Cash Machine Co., Ltd.)』
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年7月時点の情報を元に作成しています。