クリニック運営を成功に導く経営戦略のチェックポイントは?

クリニックの安定運営のためには経営戦略が欠かせません。といっても、経営戦略を立てるだけではダメ。「経営戦略を立てる→KPIを立てて実現を目指す→現状を分析する→至らない点やさらに改善できそうな点を加味しながら戦略を練り直す」のPDCAを回し続けることが大切です。では、どんな点に留意しながら経営戦略を立ててPDCAを回していけばいいのか、具体的にみていきましょう。

目次
  1. クリニックにおける経営戦略のチェックポイントは?
    1. クリニック認知の経路
    2. 患者の疾患自覚の有無
    3. 診療報酬の単価
    4. 基本属性
    5. どんな患者が多いのか
  2. チェックポイントの分析方法は?
    1. レセプトをチェックする
    2. 患者アンケートを取る
    3. 口コミをチェックする
    4. ホームページを分析する
    5. 電子カルテの経営分析ツールを使う
  3. PDCAは「回し続ける」ことが大切

クリニックにおける経営戦略のチェックポイントは?

最初に、クリニックの経営戦略を練るうえで特に大切なポイントをみていきましょう。

その際、気を付けるべきことは、クリニックの経営戦略においては診療科によって大きく異なるということ。さらに専門によっても患者が変わってくるので、患者目線になって来院動機を考えることが大切です。

また、基本的にクリニックの売上は「患者数(診療時間)×患者単価×来院頻度」で決まるので、このキードライバーに関係することをチェックポイントとしてとらえるといいでしょう。

【患者数(診療時間)】

クリニック認知の経路

クリニック認知の経路は、会計時にお客さんにアンケートを取って直接教えてもらうといいでしょう。または、ホームページのアクセスを解析することで、どんなキーワードで検索して自院のホームページに辿り着いてもらえたかがわかります。

患者の疾患自覚の有無

自覚症状がない患者が多い場合、症状の原因を探るための検査などに時間がかかる場合があります。生活習慣病患者を多く診るクリニックなども、自覚症状がないけど治療や日常生活へのアドバイスが必要な患者が多い可能性が高いので、その点を考慮して戦略を立てることが望ましいでしょう。

【患者単価】

診療報酬の単価

診療報酬の平均単価は診療科や地域によって大きく変わります。自院の単価は平均より高いのか低いのかを確認することで、今後の目標を設定しやすくなります。平均単価は、都道府県別などで公表されることがあるほか、医師会で聞いたら教えてくれることもあります。

基本属性

年齢、性別、職業など、ターゲットの基本属性を考えることで、開業前であれば、候補地選びに役立てることができますし、開業後であれば、効果的な広告・宣伝法がみえてきます。前者に関しては、たとえば小児科であればファミリー層が多く暮らすエリアへの開業がマストですし、後者に関しては、子どもの親世代の目につきやすい施策を考えることが大切です。

【来院頻度】

どんな患者が多いのか

どんな疾患の患者が多いのか、新規患者と既存患者ではどちらが多くなりそうかを考えます。慢性疾患の患者が多いなら安定的な収益につながりますが、急性疾患の場合は基本的に1回限りになるので、患者獲得について考えることが重要になります。

チェックポイントの分析方法は?

続いては、上記に紹介したチェックポイントを分析する方法を考えていきましょう。

レセプトをチェックする

診療報酬の単価を確認して、今後の目標を設定したら、それを達成できているか確認してPDCAを回し続けるために、レセプトのチェックが不可欠です。

患者アンケートを取る

クリニック認知の経路を知ることなどを目的としたアンケートは、一度だけでなく、定期的におこなうことが望ましいでしょう。ただし、来院のたびにアンケート回答をお願いされては患者も嫌気がさしてしまいます。その場でアンケートを渡すと時間もとらせてしまうので、オンライン上にアンケートを設けておき、「よかったらご自宅にお帰り後にでもアンケートにご回答お願いします」と声かけをするなど工夫するといいでしょう。

口コミをチェックする

Googleなどの口コミは必ずチェックしたいポイントです。人が口コミを書きこみたいと思うのは基本的に「すごくいいサービスを受けられたとき」か「イヤな思いとして二度と行きたくないとき」なので、自院の強みと弱みの両方を知ることができます。ただし、真実とかけ離れた、嫌がらせ目的の書き込みが入る可能性もゼロではないので、そうした口コミが入った場合は、Google側に削除要請するなどの適切な対処が必要となります。

ホームページを分析する

無料のアクセス解析ツールなどを使って、クリニック認知の経路や患者のニーズを分析します。どんな情報が求められているかわかったら、必要とされる情報をより多くの人に届けられるよう、SEO対策、MEO対策に力を入れていくことも大切です。

電子カルテの経営分析ツールを使う

電子カルテに備わっている経営分析ツールを使えば、より詳しく経営状況を分析することが可能です。たとえば、CLIUSの経営分析ツールなら、年次統計、診療時間分析、業務分析、傷病名分析、リピート率分析、地図上のプロット、スマートフォンからのアクセスなどの機能を無料で活用できます。電子カルテにはそもそも患者情報が詳しく入力されているので、患者分析に関する機能が豊富に入っている電子カルテがあれば、その機能を使って分析するのがもっとも簡単カツスムーズです。

PDCAは「回し続ける」ことが大切

冒頭で述べた通り、経営戦略は一度立てたキリでは気味がなく、戦略→実行→分析→改善→戦略 とPDCAを回し続けることがもっとも重要。これによって、常に「さらなる高み」を目指すことができるのです。とはいえ、「戦略」に戻ってくるたびに一段上のレベルに上がっているかというとそんなことはありません。戦略を立てても思い通りにいかないことは多々あるので、うまくいかないことがあったからといって落ち込む必要はゼロ。また、PDCAを繰り返すことでコツがつかめてくることを実感できるはずですよ。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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