パソコンのタイピングが得意で、電子カルテの入力をさほど負担に感じない人がいる一方、「もっとスムーズに入力できたらいいのに」とストレスを感じている人も大勢います。しかし、タイピングスピードは一朝一夕であがるものではありません。そこでおすすめが、電子カルテの入力をサポートしてくれるデバイスです。具体的にどんなデバイスなのか紹介していきます。
入力をサポートしてくれるデバイスとはどんなデバイス?
パソコンの入力作業をサポートしてくれるデバイスに決まった総称はありませんが、外付けすることで、キーボードやマウスのみを使った場合よりスムーズに入力できるもので、さまざまな仕様のデバイスが存在します。
続いては、具体的に人気のデバイスをみていきましょう。
ショートカットを自在に割り当てられる「Stream Deck」
液晶付きボタンが複数並んだデザインの「Stream Deck」は、配信向けデバイスとしてよく知られています。配信者が使うデバイスがなぜ電子カルテの入力にも役立つかというと、液晶ボタンを押すことでさまざまなマクロやショートカットを実行できるから。
USBポートに挿入して専用ソフトをDLおよびインストールしたら、画面上にプラグインリストが表示されるので、そのなかからよく使うものをそれぞれの液晶ボタンに割り当てることができます。一般的な使用法であれば、Twitterやサウンドボードなどのプラグインを割り当てることになりますが、電子カルテの入力に使う場合、「検査値を確認する」「カルテを閉じる」などを割り当てることで、少ない操作で目的を達成できるようになります。
ちなみに、Stream Deckにはボタンが6個のミニタイプからボタンが32個のXLタイプまでありますが、6個のタイプだとショートカットを6つまでしか登録できないということはなく、1個のボタンにフォルダを登録すると、階層構造でボタンを追加していくことも可能です。
また、「プロファイル」機能を使えば、「通常の診療」「オンライン診療」などのプロファイルごとに関連したボタンだけを登録して、切り替えて使うことも可能。さらに、「マルチアクション」をボタンに登録して、そのなかに複数の機能を登録すれば、1つのボタンを押すだけで、それらの機能を順番に処理していってくれるのも大きなメリットです。
もうひとつ特筆すべき点は、Smart Deckには、ソフトメーカーや個人開発者によって開発されたさまざまなプラグインも存在することです。しかも、それらはストアにて無償で公開されているため自由に導入可能。さらに、ホットキー機能を使えば、各種ソフトの機能を1ボタンに登録することもできます。
よく使うテキストをワンアクションで入力できる「BRAIN MAGIC」
その他メーカーも紹介していきます。「BRAIN MAGIC」も、作業効率をアップしてくれるデバイスとして注目されています。「BARIN MAGIC」は、倒す・回す・押すの3つの動作を組み合わせることによってシームレスに複数のパラメーターを調整できる「オービタルエンジン」、キーコマンドの割り当てなどに使える、8つのスイッチで構成された「フラットリング」からなるデバイスで、左手のみで操作が可能です。
また、よく使うテキストを登録しておけばワンアクションで入力できる「テキストブロック」機能や、通常マウスでおこなうクリック機能やスクロール機能も左手でおこなえる「マウス機能」のほか、キーの実行を反復する機能なども搭載されています。
最強左手デバイス「Loupedeck Live」
ソフトウェアとAPIで統合して、すぐに操作可能なプロファイルが設定されている「Loupedick Live」があれば、ショートカットとマクロを使用することで、あらゆるソフトウェアに独自のカスタムプロファイルを作成できます。すべての操作をショートカットボタンひとつでおこなえることから”左手用デバイス”と呼ばれていますが、左利きの人は右手で操作OK
キーの並び替えやアイコンの変更も自在な「Infinitton ライブコンテンツ作成コントローラ」
自由にショートカットキーを割り当てられるデバイスの大半が3万円を超えるなか、2万円強と比較的安価なため、ショートカットキーを割り当てることでどれだけ作業を効率化できるのかを確認したい人にもおすすめです。専用エディタ「Infinitton Smart Editor」をインストールすることによって、キーの並び替えやアイコンの変更など、エディタ上でレイアウトを自由に変更できます。
UNDER1万円で買える「Koolertron 片手キーボード」
通常の127キー以外に36個のショートカットキーが内蔵されていて、バックライトのセッティングやメディア、マクロなどのキーに割り当てることができるほか、16個のマクロキーをセッティングできます。マクロ機能は、最大16個/349文字のサポートに対応しています。リーズナブルな価格設定のため気軽に試したくなります。
ショートカットキーの割り当て以外に役立つデバイスも!
パソコンの作業を効率化できるデバイスのなかには、ショートカットキーの割り当て以外に役立つものもあります。たとえば、テンキーがないパソコンのトラックパッドに貼るだけで、トラックパッドモードとテンキーモードを切り替えて使うことができるトラックパットカバー「trackpad cover」、Windows10搭載ノートパソコンの画面の下に取り付けてUSBポートにコードを差し込むだけで、タッチが綿日搭載のパソコンでも、画面上でピンチやスワイプなどのタッチ操作が可能となる「AirBar(エアバー)」など、さまざまなニーズを満たしてくれるものがあるので、不便に感じていることがあるなら、その解決に役立つデバイスがないかどうかを探してみるのもいいですね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2023年1月時点の情報を元に作成しています。