処方箋の期限が切れたときの正しい対応とは?

院外処方の場合、患者はクリニックが発行した処方箋を持って薬局を訪れる必要がありますが、患者が薬局に行くのを後回しにした結果、処方箋の期限内に薬を受け取ることができなくなることがあります。では、「クリニックで発行された処方箋の期限が切れている」との連絡が患者から入った場合、クリニックはどう対応すればいいのでしょうか?  早速解説していきます。

目次
  1. 処方箋には期限がある
  2. 患者から、処方箋の期限が切れたと連絡があった場合の対処法
  3. リフィル処方箋の使用期限は?
  4. 処方箋の使用期限が切れるのを防ぐためにできることは?
    1. 処方箋には使用期限があることを周知させる
    2. 処方箋だけ先に提出して、薬の受付は後日でもいい旨を患者に伝える
    3. 院内処方にする
  5. 同じ患者が二度同じことをしないよう気をつけよう

処方箋には期限がある

処方箋には、交付された日付を記す欄と同様に、使用期限を記す欄もあります。日付欄は埋める必要がありますが、使用期限の欄は空欄でも構いません。ただし、空欄の場合は期限を定めていないというわけではなく、空欄であれば、処方箋の使用期限のデフォルトである「4日以内」が適用となります。

「4日」の初日は、処方箋が交付された当日です。たとえば、4月1日に交付された処方箋は、4月4日まで有効です。土日や祝日を挟んでいようと4日なので、たとえば、連休前日の遅い時間に来院した患者に処方箋を発行する場合などは、期限内に薬局に行くことが可能かどうかを確認したうえで、必要であれば、使用期限を延長して記すといいでしょう。

ちなみに、なぜ4日以内と定められているかというと、4日あれば土日を挟んでも処方箋を受け取れる可能性が高いためです。ではなぜ5日以上ではないかというと、診察から日にちが空くと病状が変わっている可能性があるため、土日を挟んだ場合の最短の期限に設定しているのです 。

患者から、処方箋の期限が切れたと連絡があった場合の対処法

連休前の処方箋発行時などには注意していたとしても、患者側が期限内に薬局に行くのを忘れてしまい、いざ薬局に行ってから期限が切れていることを知り、「どうしたらいいですか?」と問い合わせてくることがあります。その場合の正しい対処法は、患者の疾患や病状などによっても異なります。

たとえば風邪や胃腸炎、怪我などで受診した患者であれば、5日以上経っていれば病状が大きく変わっている可能性が高いでしょう。そのため、再度診察を受けてもらい、そのときの症状に合わせた薬の内容に調整し直す必要があります。もちろん、再受診にかかる費用は患者の自己負担となるので、問い合わせがあった際には患者にその旨を伝えることが望ましいです。

一方、甲状腺疾患や喘息などで定期的に通院している患者で、同じ薬、同じ容量で処方し続けている場合は、5日以上経っていてもほぼ条件が変わっていないことが考えられます。そのため、医師のほうで再受診の必要はないと判断するなら、処方箋を再発行する必要はありません。ただし、処方箋の使用期限を延長した事実を薬局に伝えなければ、薬局としては薬を処方することができません。といっても、薬局からクリニックに対して、処方箋の期限を延長していいかどうかの電話などを入れることはできない ため、患者本人に薬局からクリニックへ電話をかけてもらい、その場で薬剤師に電話を代わってもらうなどして使用期限の延長を伝える必要がありま す。

リフィル処方箋の使用期限は?

通常の処方箋の使用期限は4日以内ですが、上限で3回まで使えるリフィル処方箋の使用期限はというと、1回目の使用期限に関しては、通常の処方箋と同じく4日以内です。

2回目以降に関しては、「前回の調剤日を起点として、当該調剤にかかる投薬期間を経過する日を次回調剤予定日として、その前後7日以内」と定められています。たとえば、1回目の薬を4月1日に受け取り、処方日数が30日であった場合、次回調剤予定日は5月1日。その前後7日以内 は、4月25日~5月8日となります。

処方箋の使用期限が切れるのを防ぐためにできることは?

処方箋の使用期限が切れると、患者にとっては、再度受診する時間とお金がかかるためデメリットが大きくなります。また、医療機関側も、自院のせいではないとはいえ、患者にとって申し訳ないという気持ちも抱いてしまうでしょう。では、そうならないよう、患者に早い段階で薬局に行ってもらうためにはどうしたらいいかというと、次のような方法が考えられます。

処方箋には使用期限があることを周知させる

処方箋には使用期限があること、使用期限が4日以内であることを知らない人は意外と多いです。会計時に処方箋を渡す受付事務から伝えるか、もしくは受付周りに張り紙をして知らせるなどするといいでしょう。

処方箋だけ先に提出して、薬の受付は後日でもいい旨を患者に伝える

「近所の薬局が混んでいるため、待ち時間を考えるとすぐには行けない」などと話す患者がいた場合、前述した通り、使用期限を長く設定して処方箋を発行することもできますが、処方箋の原本だけ手先に提出しておけば、薬の受け取りは後日でもいいことを教えてあげるといいでしょう。

院内処方にする

院内処方にすれば、処方箋の使用期限が切れるのを確実に防ぐことができます。ただし、調剤のための人件費がかかるほか、薬の在庫を置くスペースが必要になることや、在庫がはけない可能性があることなどは大きなデメリットです。

同じ患者が二度同じことをしないよう気をつけよう

処方箋の有効期限内に薬を受け取りに行けず、再受診しなくてはならなくなるという経験をした患者は、そうそう同じことを繰り返すことはないはず。しかし、一度、有効期限切れになってしまった患者に対しては、クリニック側でも注意して声掛けしてあげられるといいですね!

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提供形態

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、