整体師として独立したいと考えているなら、開業に必要な資金について早めに知っておくことが望ましいです。そこで今回は、整体師が独立する際に必要な開業資金の目安をみていきます。
開業時には何にお金がかかる?
まずは、整体院を開業するにあたっては何にお金がかかるのかをみていきましょう。
物件取得費
物件取得費とは、物件を契約する際に必要となる費用の総称です。敷金・礼金や保証金がこれに該当します。
一般的に、敷金・礼金を支払う場合、保証金は必要ありません。なぜなら、保証金は基本的に退去時の原状回復費用に充てられ、余った分が返金されますが、敷金もこれとほぼ同じであるためです。礼金とは、契約時に貸主に支払うお礼(貸していただきありがとうございます、という意図)のお金で、慣例としてあるものです。基本的には一銭たりとも返金されることはありません。
敷金・礼金は家賃の4~5か月分、保証金は家賃の1年分がベースとされているため、物件の場所や広さによるものの、おおよそ100万円は見積もっておいたほうがいいでしょう。
内装工事費
物件を契約したら、その後は内装工事に着手します。元の入居者も整体師で、ほとんどのそのままの状態で開業できる場合を除き、施術中や着替え中に外から見えないようカーテンレールを設置したり仕切りを設けたりすることが必要なため、20万円~100万円程度は必要だと思っておくといいでしょう。
また、元の状態をうまく活かせそうな場合にも、清潔感を大切にするためにも、クロスの張り替えは行いたいところです。クロスは、一般的には10畳程度の広さであれば10万円前後ですが、DIYが得意なら安く抑えることも可能でしょう。
備品購入費
整体院の開業に必要な備品はいくつかあります。極力モノを減らしてシンプルな内装にしたい場合も、施術用のベッドや待合室の椅子、シーツやタオル、患者用施術着、冷暖房、スリッパ、カーテンなどは買いそろえる必要があります。
また、清潔感を保つためにも掃除道具は必須ですし、花粉症やインフルエンザシーズンでも患者に安心して来院してもらうためには、空気清浄機が欠かせません。特にコロナの流行以降は、空気清浄機や消毒液などが設置されているかどうかをチェックする患者も増えているので、これらは高性能なものを選びたいところです。
さらに、店舗と自宅が隣接していない場合などは、シーツやタオル、患者用施術着を清潔に保つために洗濯機も備えたいところです。
また、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の資格を有していて保険診療を行う場合は特に、電子カルテやレセコンも用意したいところです。
備品購入費の総額の目安は、ベッドや空気清浄機、冷暖房機の設置台数などによって大きく異なります。10万円以下のベッドであっても5台設置するとなるとそれなりの金額になりますし、空気清浄機や冷暖房機は多少根が張っても性能がいいものを選びたいところです。
その他のシーツやタオル、スリッパなどの備品に関しては、一つひとつはそんなに高いものではありませんが、総額となると30万円~50万円程度は必要でしょう。
広告宣伝費
広告宣伝費のうち、もっとも重要なのがホームページ制作費です。自作の場合はサーバー利用料、ドメイン利用料のみしか発生しませんが、外注する場合、30万円程度は見積もっておきたいところです。ホームページに載せる写真の撮影や文章の作成もお願いするとなると、これに上乗せとなる場合があります。
また、インターネットを使う機会が少ない高齢者などにアプローチするためにも、新規開業を知らせるチラシを作ってポスティングすることも大切です。チラシの制作およびポスティングにかかる費用は、枚数やエリアによっても異なりますが、20万円~50万円程度は見積もっておきたいところです。
ただし、クラウドソーシングなどを活用して、質は保ちながらも安く仕上げてくれるデザイナーなどを見付ければ、ホームページの制作費もチラシの制作費も安く抑えられる場合があります。狭いエリアでのポスティングであれば、家族に手伝ってもらうなどしてお金をかけずに宣伝することも可能でしょう。
「経費削減」「時間削減」を天秤にかけてベストな選択を!
DIYやホームページの自作など、コストを抑える方法はいくつかあります。ただし、人によって得手不得手がありますし、時間をかけて苦手なことやり遂げるのはかなりストレスフル!
「自分でやるのは面倒だ」「理解するのに時間がかかって準備が進まない」という場合は、そのぶん高くついたとしてもプロを頼るのがおすすめ。
また、苦手なことが多すぎて何から始めていいかもわからないという場合は、コンサルタントに話を聞くなどしながら、一歩一歩着実に進んでいくのもありですよ!
特徴
職種
依頼内容
建築内容
診療科目
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建築内容
依頼内容
職種
診療科目
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対応業務
その他特徴
診療科目
この記事は、2023年1月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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