患者がクリニックを受診する際には保険証の提示が必須ですが、なかには保険証持参をうっかり忘れる人もいます。では、患者が保険証を忘れてきた場合、クリニックはどう対応すればいいのでしょうか? 早速解説していきます。
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患者が保険証を忘れた場合の対応は?
まずは、患者が保険証を忘れた場合の対応についてみていきます。
患者が保険証を忘れた場合、まずは、クリニックから患者に対して、全額立て替え払いとなることを説明します。患者が保険証を忘れているからとの理由で、クリニックは診察を断ることはできず、それでも診察を受けるかどうかを決めるのは患者となります。ただし、全額立て替え払いとなることを説明した時点で、「それはイヤだから後日出直します」という患者も多いでしょう。
立て替えたぶんの医療費はどうやって患者に返金されることになる?
患者が立て替えたぶんの医療費は、後日、保険証と領収書を提示することで患者に払い戻しされることになります。基本的には7割、高齢受給者証を所持している患者なら7または8割、義務教育就学前の患者なら8割が返金されます。
ではその返金手続きはどこがおこなっているかというと、医療機関または各種健康保険組合です。国民健康保険に加入している患者であれば、住んでいる市区町村の保険年金課に申請しなければならないことがあります。
つまり、必ずしも医療機関で返金しなくてはならないということではありませんし、最初から「うちは返金手続きには応じていません」と患者に伝えている医療機関も多く存在します。
クリニックで返金手続きをおこなう場合の注意点は?
クリニックで返金手続きをおこなう場合の注意点としては、患者が保険証を忘れた場合、月をまたがずに保険証を持参してほしい旨を伝えることです。
なぜかというと、レセプトを修正する手続きが非常に手間だからです。
そのため、基本的にはクリニックで返金する方針であっても、月をまたいだ場合は、市区町村や保険組合に自分で申請してもらうのが賢明です。
クリニックで返金手続きをおこなわない場合、患者にどう伝える?
クリニックで返金手続きをおこなわない場合、まずは患者に、自院では返金に応じていない旨を説明します。同時に、市区町村や保険組合に自分で申請することで払い戻しを受けられることも説明します。この際、払い戻しの有効期限が、医療費を支払った日の翌日から2年間であることや、有効期限を過ぎると一切払い戻しされない旨もきちんと伝えましょう。また、申請には、領収書の原本、医療費明細書または診療報酬明細書の提出が必要であることも説明してあげられると親切です。
保険証を忘れた患者がクレジットカードで支払いたいと希望していたらどうすればいい?
保険証を忘れた患者がクレジットカードで支払いたいと希望している場合、どうすればいいかというと、クレジットカードで全額立て替え払いをすることは可能ではありますが、返金手続きが面倒になることから、保険証を忘れた場合は現金での支払いのみOKとしている医療機関も多いようです。
もしくは、クレジットカードでの支払い自体はOKで、差額の精算を現金にしているケースもあります。この場合、保険証持参時に、領収書とクレジットカード売上票も提示してもらいます。ただし、当日中、もしくは数日以内に保険証を持参できる場合、クレジットカード支払いの取消処理をして再度3割負担(もしくは2割などの場合も)で支払ってもらうという方法もあります。当日中なのか翌日以降でもOKなのかなどのルールは、クリニックが独自に決めて構わないので、予め自院のルールを決めておくと、いざというとき困りません。
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「うっかり」以外にも患者が保険証を持参できないケースはある
「患者が保険証を忘れるなんてそうそうないのでは?」と思うかもしれません。しかし、出先で急に体調を崩した急患もいれば、最近では、電子マネーの普及によってお財布を持ち歩かない人が増えているため、いつものカバンで出かけた結果、保険証を忘れたということもあり得ます。また、それ以外に、「保険証を失くしてしまって再発行中」「社会保険から国民健康保険に切替中」などのパターンもあるので、保険証が手元にない患者への対応方法については、早い段階に決めておくことが望ましいといえます。
特徴
対象規模
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診療科目
この記事は、2023年9月時点の情報を元に作成しています。