看護師とひとことに言っても、新人で役職がない場合もあれば、経験を重ねて役職についている場合もあります。もっとも早い段階で就くことができる役職は「主任」である場合が多いですが、主任になるとどんな業務を担うことになるのでしょうか? また、主任以外にはどんな役職があるのでしょうか? 早速みていきましょう。
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看護師の役職とは?
まずは、看護師にはどんな役職があるのかをみていきます。
役職とは、日々の組織運営をスムーズにするために、指揮命令系統を明確にするために定めた役目や職務のことで、主に管理職を意味します。
看護師の場合、「看護主任」「看護師長」「看護部長」の3つが主な役職となりますが、看護師の人数が多い病院などでは、これ以外に、看護副主任、副看護師長、副看護部長の役職が存在することもあります。副看護主任に関しては、看護主任がポジション的に看護師長の1段階下であることから「看護主任=副看護師長」と呼ぶケースもあります。
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なぜ管理職が必要なの?
「看護主任」「看護師長」「看護部長」はそれぞれ、一般企業における「係長」「課長」「部長」のような立ち位置です。なぜ、看護師のなかからこのような管理職を選出する必要があるかというと、大型の医療施設のなかには、就業看護指数が100人以上、1,000人以上といった規模の施設もありますが、その全員を病院長ひとりで統率することは難しいからです。
そのため、大病院では、医療の質の低下などを防ぐためにも、病棟や診療科ごとに責任者を設けています。
看護主任の役割は?
続いては、看護主任の役割をみていきます。
看護主任が果たすべき役割は大きく以下の5つにわけられます。
1. 看護師長の補佐
2.(役職についていない)看護師の教育・指導
3. 病棟運営に関する管理業務
4. インシデント発生時のフォローおよび改善策立案
5. 患者の療養環境の改善・向上
それぞれについて具体的に説明していきます。
看護師長の補佐
先に説明した通り、看護主任は看護師長のひとつ下のポジションです。そのため、看護師長の補佐としての役割を担うことになります。具体的には、看護師長の指示を受けて、現場で働く看護師たちの管理や指導を受けます。反対に、現場で働く看護師たちの声を看護師長に伝えるのも大切な役目です。つまり、現場と管理職の橋渡しの役割を担っているということです。また、看護師長の不在時に業務を代行することもあります。
(役職についていない)看護師の教育・指導
現場で働く看護師の指導・教育をおこない、必要に応じて相談に乗ります。また、プリセプター制度を導入している医療機関では、新人ナースにはプリセプターがつきますが、他の医療機関から看護師が転職してきた場合は、看護主任が専門の指導係としての役割を担う場合が多いです。なぜかというと、前職場で習得した技術、未経験な分野などを確認するためには、看護主任レベルの知識や経験が必要なためです。
病棟運営に関する管理業務
病棟運営の管理業務は看護師長の業務でもありますが、看護主任も、看護師長が作成した看護師のシフト表を確認したり、院内委員会・病棟係の采配に関わったりします。看護師長だけでは看護師一人ひとりのスキルや業務上の問題点などをすべて把握することは難しいため、看護主任が現場を見て確認することも必要です。また、他職種との連携を図り、他部署と交渉することが必要な場合もあります。
インシデント発生時のフォローおよび改善策立案
管理やサポートをしっかりおこなっていても、インシデントの発生を100%防ぐことは難しいですが、インシデントが起きたときに現場をフォローすると同時に、なぜ起きたのかを確認して、同じインシデントが起きることのないよう改善策を立てることも、看護主任が率先しておこなうべきことのひとつです。また、院内で看護研究がおこなわれる場合、指導者として、研究をおこなう看護師のフォロー役を担うこともあります。
患者の療養環境の改善・向上
患者の療養環境の改善および向上も、看護主任の大切な業務です。患者が療養しやすい環境を提供するためには、医師や看護師の働きやすさも考慮しながら、環境を整えていく必要があります。
看護主任に必要なスキルとは?
続いては、看護主任に必要な経験、スキルをみていきます。
10年以上の看護師経験
看護主任になるために必要な看護師経験は、具体的に何年と決められているわけではありませんが、10年以上の経験がある看護師が任命されるケースが多いようです。
リーダーシップ、責任感
看護主任には、現場の看護師を引っ張っていく、リーダーとしての資質が求められます。また、人間関係や業務内容、自らのスキルなどについて悩んでいる看護師を縁の下で支えることも、リーターに求められる資質といえます。
コミュニケーションスキル
現場で働く看護師たちと、看護師長や看護部長などの管理力との間で橋渡し的な役割を果たす看護主任には、一方の考えや思いをもう一方に適切に伝えるためにも、高いコミュニケーション力が求められます。
マネジメントスキル
人や環境を管理するマネジメント能力は、看護主任に関わらず、人の上に立つ人には必ず求められるスキルです。マネジメントにおいては、自院で働くスタッフだけでなく、自院を利用する患者も、安心・安全に過ごせるよう目を配ることも必要です。
看護主任の役職手当は?
看護主任の役職手当は、勤務先にもよりますが、1万円前後であることが多いようです。ちなみに、看護師長の役職手当は4~5万円とされているので、いずれにしても、役職がついたことで手取り額が大きくアップするというほどではありません。ただし、看護師の年収は、一般的に勤続年数が増えるほど高くなるため、看護主任の肩書きがつくころには、役職がない看護師と比べると年収が高くなっているのが一般的です。しかし一方で、役職がつくと夜勤に入る回数が減るか、もしくは入らないようになるため、そのぶん減少する傾向にあります。
ちなみに、看護師の平均年収はどのくらいかというと、厚生労働省が運用している「職業情報提供サイトjobtag」によると、令和4年賃金構造基本統計調査の結果をもとにした金額は508.1万円とされています。
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看護主任になるためにできることは?
先に述べた通り、看護主任になるには、看護師としての経験がそれなりに必要です。しかし、経験年数が長ければ必ず看護主任になれるかというとそうではありません。前半でも述べた通り、就業看護指数が100人超え、1,000人超えの医療機関は一定数ありますし、そのなかで役職に就くことは簡単ではありません。そのため、「なんとしても看護主任を経験したいし、その先にある看護師長、看護部長の役職にも興味がある」ということなら、職場を変えることをおすすめします。ただし、ハローワークなどで地道に転職先を探すのでは効率が悪いので、役職を狙う場合は、医療系専門の転職エージェントを利用して、理想のキャリアパスを実現するにはどうすればいいかを相談してみることが役に立つはずですよ!
特徴
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診療科目
この記事は、2024年7月時点の情報を元に作成しています。