看護師必見! 電子カルテの基本的な操作方法・便利な使い方をわかりやすく解説

電子カルテを使うのは医師と医療事務だけではありません。看護師も業務のなかで電子カルテを使うことがあるので、正しい操作方法を知っておくことが不可欠です。そこで今回は、看護師に向けて、電子カルテの基本的な操作方法や便利な使い方を解説していきます。

目次
  1. 電子カルテの種類とは?
  2. 看護師が電子カルテを使うシーンは?
  3. 看護師が知っておくべき、電子カルテの基本的な操作方法・便利な使い方
    1. 【検索機能】【付箋機能】必要なデータの検索方法
    2. 【テンプレート】【定型文】ひな型を使って入力の手間を省く方法
    3. 【手書き機能】紙カルテ感覚で文字を入力する方法
    4. 【タブレットやスマートフォンの活用】空き時間・移動時間を有効活用する方法
  4. 看護師が電子カルテを使用する際の重要事項
    1. 処置をおこなった時間とカルテの入力時間が異なる場合、その旨も入力する
    2. 記録内容に間違いがないかをしっかり確認する
    3. 編集する際には元のデータを削除してはならない
  5. 看護師が電子カルテの適切な活用方法をマスターするには?
    1. 研修や説明会を開催する
    2. 自院用にアレンジしたマニュアルを作成する
    3. メーカーからのサポートを受ける
  6. まとめ

電子カルテの種類とは?

まずは、電子カルテの種類について説明します。電子カルテは、自院内にデータの処理や保存をおこなうサーバーを設置する「オンプレミス型」と、クラウド事業者が有しているサーバーを借りて、データを保管したり取り出したりする「クラウド型」の大きく2種類にわけられます。正確にいうと、院内のサーバーとクラウド事業者のサーバーの両方を利用できる「ハイブリッド型」も存在しますが、現在の主流としては、病院はオンプレミス型、クリニックまたは訪問医療専門の機関などはクラウド型を採用していることが多いです。

そのため、病院勤務の看護師ならオンプレ型、クリニック勤務ならクラウド型を使う可能性が高いということを覚えておいてもいいかもしれません。

看護師が電子カルテを使うシーンは?

続いては、看護師はどんなときに電子カルテを使うことになるのかを説明していきます。
看護師の仕事は、医師の診察や治療の補助および患者の心身のケアです 。看護師は、この2つを遂行するために電子カルテに必要事項を入力したり、医師が入力した内容を確認したり、自身が患者に提供した看護を記録したりします。

具体的には、主に以下のシーンで電子カルテを使うことになります。

  • 看護記録をつける
  • 看護計画の評価・修正をおこなう
  • 入院患者や訪問看護利用者の検温や処置、点滴の詳細を記録する
  • 入退院時に必要な手続きを確認して処理をおこなう
  • 医師からの指示を確認する
  • 検査結果や薬剤情報を参照する
  • 上記のうち、“確認”や“参照”に関しては、基本的には該当箇所をクリックして中身を表示すればいいので覚えるべきことは少ないですが、入力操作などが発生することに関しては、慣れないうちはストレスを感じることもあるかもしれません。

    看護師が知っておくべき、電子カルテの基本的な操作方法・便利な使い方

    ここからは、具体的に電子カルテの操作方法のなかでも、看護師が知っておくべきことをピックアップして説明していきます。

    【検索機能】【付箋機能】必要なデータの検索方法

    電子カルテに記録されたデータのなかから必要なものを探す場合は、検索機能を活用するのが一般的です。特定の患者のカルテを探したいときも、スマホやPCを使って知りたいことを検索するとき同様、検索窓に名前を入力して表示させることができます。

    いつどんな検査をしたのか、どんな薬を処方したのかなども検索して確認することができます 。

    また、検索機能とよく似た機能として、必要な情報に目印をつけておくことで後々取り出しやすくする「付箋機能」 も、覚えておくと重宝します。

    【テンプレート】【定型文】ひな型を使って入力の手間を省く方法

    「テンプレート」とは、患者の状況や病態ごとの必要項目をスムーズに入力できるよう、予め用意されているひな型のこと。「定型文」とは、よく使う文章を登録しておく機能です。「テンプレート」や「定型文」を使うとカルテの入力がスムーズです。「テンプレート」「定型文」ともに、不要な箇所を削除したり、足りない情報を書き足したりと、カスタマイズして使うことも可能です。

    【手書き機能】紙カルテ感覚で文字を入力する方法

    「手書き機能」が搭載された電子カルテなら、タッチペンで手書きした文字をテキストデータに変換できます。タイピングが苦手な人や、スピーディに打つことに慣れていない人は、この機能を使うことで入力のストレスを減らすことができるでしょう。

    【タブレットやスマートフォンの活用】空き時間・移動時間を有効活用する方法

    タブレットスマートフォンからも入力可能な電子カルテなら、患者が検査室に移動して待機している間、付き添いながら入力することも可能ですし、訪問看護の利用者宅でバイタルサインなどを直接カルテに入力することもできます。電子カルテの入力のために逐一ステーションに戻る必要がないため、空き時間や移動時間を有効活用することができます。また、褥瘡の状態などをカメラで撮影して電子カルテに取り込むこともできるため、医師との共有もスムーズで、質の高い医療・看護を提供できます。

    看護師が電子カルテを使用する際の重要事項

    続いては、看護師が電子カルテを使用する際に注意すべきことを解説していきます。

    処置をおこなった時間とカルテの入力時間が異なる場合、その旨も入力する

    電子カルテには、情報を入力した時間が反映されます。そのため、処置をおこなったらその場で入力するか、もしくは処置の内容と実施した時間をメモしておいて、電子カルテ入力の際には、処置の実施時間をメモから転記します。

    記録内容に間違いがないかをしっかり確認する

    電子カルテの場合も紙カルテの場合も、カルテに記載した内容に誤りがあってはなりません。たとえば、処方する薬やその量に誤りがあれば、医療事故につながることも考えられます。そのため、カルテに入力するたび、間違いがないかどうかをしっかりと確認する習慣をつけることが大切です。

    編集する際には元のデータを削除してはならない

    電子カルテに入力した情報を編集する場合、元のデータを削除してはなりません。なぜかというと、データの改ざんを疑われてしまうからです。そのため、間違いが見付かって編集が必要となった場合、元のデータを残した状態で正しい情報も入力して、編集した日時および場所、担当者も記録します。

    看護師が電子カルテの適切な活用方法をマスターするには?

    続いては、看護師が電子カルテの適切な活用方法を習得する方法を紹介していきます。

    研修や説明会を開催する

    研修や説明会を実施すれば、看護師がスムーズに操作方法を理解することができます。電子カルテ導入時には、メーカーのスタッフが研修や説明会をおこなってくれることが多いですが、電子カルテの操作に不安がある場合、それ以外のタイミングでも、随時、研修や説明会の開催を検討するといいでしょう。電子カルテをうまく使いこなせていないスタッフが1名もしくは数名しかいない場合は、電子カルテの操作が得意なスタッフがマンツーマンで教えるのも一手です。

    自院用にアレンジしたマニュアルを作成する

    操作方法に関してわからないことがあっても、基本的にはマニュアルで調べればわかります。しかし、電子カルテの操作に慣れていない人、苦手意識がある人は、マニュアルを読んでも問題を解決できない場合が多いでしょう。また、マニュアルのどこに知りたいことが書かれているのかを見付けられないということもあるかもしれません。

    では、どうすればマニュアルを読むことで問題を解決できるようになる可能性が高いかというと、まずは、看護師が業務をおこなううえで必要な操作部分の説明のみをピックアップするなどして、自院用にまとめることをおすすめします。また、アレンジしたマニュアルをもとに、改めて説明会を開催してもいいかもしれません。

    メーカーからのサポートを受ける

    操作方法について、マニュアルを読んでもわからないことがある場合などは、メーカーに電話などで問い合わせるという方法もあります。直接説明してもらえば、より使いやすい方法などを知ることができる場合もあるので、使いやすさが格段に上がる可能性もあります。ただし、一から十まで説明を受けないとわからない状況であると、毎回電話しなくてはならないため逆に非効率なので、頻繁に問い合わせが必要な状況であるなら、説明会を再度開催してもらうことを検討したほうがいいでしょう。

    まとめ

    電子カルテの操作に不慣れなスタッフが入職する可能性や、電子カルテをより有効に活用することなどを考えても、電子カルテメーカーを選ぶ際には、「サポート体制が整っているかどうか」をしっかりとチェックすることが大切です。電子カルテの公式サイトを確認することはもちろん、問い合わせやデモなどを通して、サポートの良し悪しを見極めるようにしてくださいね。

    Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

    特徴

    1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、