
働き方の多様化が進み、軸となる仕事以外にもさまざまな仕事にチャレンジする人が増えています。
「収入減を増やしたい」「将来的には、副業のほうを本業にしていきたい」「いろんな業界をのぞいてみたい」など理由はさまざま。選ぶ仕事もバラエティに富んでいます。
では実際、看護師はどんなバイトや派遣の経験があるのでしょうか?また、「このバイトはやってよかった!」というおすすめのバイトはあるのでしょうか?
『株式会社Donuts』が独自に実施したアンケートの回答結果などを元に解説していきます。
看護師におすすめのバイト、派遣は?

まずは看護師におすすめのバイト、派遣を紹介していきます。
病院での夜勤
夜勤がないクリニックで働いていて、終業後の夜の時間も働きたいと考えるなら、夜勤に入ってくれる看護師を募集している病院でのバイトはかなりおすすめです。
その理由としては、「日給の高さ」があります。また、自院とは異なる医療機関で働くことで有益な知識を身に着けることもできるでしょう。
ただし、本業の仕事に支障が出ないよう、週末のみの勤務にするなど、働き方を考える必要があります。
健診センター
健診センターなどで、医師による健康診断を補助する仕事です。
健診センターを利用する人は基本的には病気ではない、もしくは病気が発見されていない状態なので、利用者を支える筋力や体力などはさほど必要とされません。
また、自分ひとりでなにかを判断しなければならないということがないため、ストレスも少ない仕事であるといえます。
ツアーナース
ツアーナースとは、企業の団体旅行や学校の修学旅行などに同行して、参加者の体調を管理したり、急病人が出た際に対応したりする看護師のことです。
派遣会社に登録しておけば、募集があった際に仕事を紹介してもらえますが、本業の勤務日に被らない案件しか受けることができないデメリットがあります。
土日の日帰り旅行などの案件であれば比較的受けやすいでしょう。
イベントナース
イベントナースは、コンサートやライブ、花火大会、スポーツ大会などのイベント会場で、怪我や病気の参加者が出た際に対応する看護師のことです。
「日本イベントナースセンター」などに登録しておくと、募集があった際に仕事を紹介してもらえます。
宿泊が伴う案件が多いツアーナースの仕事と比べると、受けやすい案件が多いことが考えられます。アンケート回答者からは、「好きな音楽をタダで聴けて1日1万円ほど稼げたのがよかったです。しかし、医者がその場にいないため、自分で判断しなければならず、その点には不安を覚えました」との声が上がっています。
訪問看護
訪問看護業界は人出不足のため、バイトを募集している訪問看護ステーションはたくさんあります。Indeedなどの求人サイトでも、条件に合う案件が見付かりやすいでしょう。
アンケート回答者のなかには、訪問看護施設で、訪問入浴の単発バイトを請け負ったという人も。
「ひとりで利用者の更衣介助や体位変換を手掛けることは体力的には大変でしたが、利用者さんから“ありがとう”と言ってもらえるとやりがいを感じられました」などの声が上がっています。
介護福祉施設
介護福祉施設では医療行為が求められることは少なく、基本的には介護業務を行うことになります。
しかし、時には緊急時対応を求められることもあるため、医療従事者としての適切な判断や対応が不可欠です。アンケート回答者からは、「介護の仕事は体力を消耗するので、本業に支障が出やすいのは難点です」との声も。
また、医療行為を求められることが少ないため、看護師としての仕事ができないことに一定のストレスを感じながらも、レクリエーションやイベント行事などを利用者と一緒に楽しめた時間は貴重だったと振り返ってくれた人もいました。
保育園
保育園で働く看護師は正社員や派遣だけではありません。
週1~、1日数時間~OKという募集も無きにしも非ずなので、興味がある人は、条件に合う募集があるかどうか探してみることをおすすめします。
コールセンター
コールセンターのスタッフが説明したり相談に乗ったりする内容はさまざま。そのなかから看護師におすすめは、医療相談業務を請け負う仕事です。
時給が高めなので、終業後、短時間の仕事でもある程度稼ぐことができるので、将来のために貯金額を増やしたい人などは検討してはいかがでしょうか?
医療系ライター
スキマ時間に自宅やカフェなどで仕事できることから、医療系ライターの仕事も人気です。
アンケート回答者からは、「自分の経験についての執筆を求められることが多く、これまでの看護師経験を活かせることがうれしかったです」などの声が上がっています。
バイトと派遣の違いは?
派遣 | バイト | |
雇用主 | 派遣会社 | 就業先企業 |
働き方 | 登録した派遣会社から就業先の紹介を受けたなかから、自身が納得して合意のできた就業先で働く | 勤務を希望する就業先で雇用主から直接先行面接を受け、採用となればその就業先で働く |
働く期間 | 就業期間を定めで雇用契約を結ぶ必要があるため、有期雇用となる | 無期雇用や有期雇用など求人ごとに異なる |
給与の受け取り方 | 派遣会社から受け取る | 就業先から直接受け取る |
次に、副業の主な雇用形態である「バイト」と「派遣」の違いについて解説します。
バイトと派遣の根本的な違いは雇用主です。バイトは就業先企業が雇用主となるため、採用面接の合否連絡に関しても給与の支払いに関しても、就業先企業と直接やりとりすることになります。
一方、派遣の雇用主は派遣会社です。そのため、給与は就業先ではなく派遣会社から受け取ることになります。また、派遣会社から紹介を受けた就業先のなかから、自身が興味のある就業先と合意がとれたら、その就業先で働けるということになります。
看護師派遣は大きく4種類にわけられる
さらに、看護師派遣は派遣期間に応じて大きく以下の4種類にわけられます。
- 単発派遣…1つの派遣先が1日~1週間の超短期の派遣
- 短期派遣…1つの派遣先が2~3ヶ月までの短期間の派遣
- 長期派遣…更新を繰り返して、最低3か月~最大3年間、同じ派遣先で働けるロングスパン型派遣
- 紹介予定派遣…1日~最大6ヶ月の派遣期間終了後、直接雇用化されることが前提の派遣
つまり、副業として考えているなら、選択肢としては「単発派遣」「短期派遣」「長期派遣」の3種類ということになります。
バイト、派遣以外の副業もある
経験者の割合は少ないですが、バイトや派遣のように誰かに雇用されるのではなく、自分のスキルを武器に自分で稼いでいる人もいます。
アンケート回答で多かったのが、ポイ活やアフィリエイトです。ただし、「1案件数円~数十円のアンケートに答え続けるのはしんどかった」「ブログは収益化が難しいうえ、稼げる金額を考えると労力に見合わなかった」などの意見が散見されます。
また、そのほかには、自分で作品を創って販売する創作系の副業なども考えられます。
そもそも看護師は副業していいの?
副業する人が増えているとはいえ、「そもそも看護師って副業OKなんだっけ?」と不安に思う人もいるでしょう。結論からいうと、「就業先が許可していればOK」です。
ただし、医療機関は副業NGとすることがほとんどです。その理由としては、まず、看護師が十分に心身を休められなくなることから本業に支障が出ることが懸念されるうえ、情報漏洩の可能性がゼロではないことが挙げられます。
また、国公立病院に勤務している看護師は公務員になるため、公務員法によって副業が禁止されています。
ただし、前出のポイ活やフリマアプリの利用、執筆活動、実家の農業の手伝いなどはOKとされています。なかには、公務員として働きながら作家としても活躍している人もいます。
看護師がバイト、派遣で働くにあたっての注意点は?
続いては、看護師がバイト、派遣で働くにあたっての注意点を解説します。
就業規則に反してはならない
もっとも大切なことは、前述の通り、就業規則で副業が禁止されている場合があるので、まずは就業規則をよく確認する必要があるということです。
就業規則で副業が禁止されていた場合、違反していることが発覚した暁には、減給処分や解雇処分が下されることがあります。
本業に支障が出ないよう気を付ける必要がある
就業規則で副業が許可されていたとしても、副業することで本業に支障が出ないよう気を付けることは不可欠です。
スキマ時間に副業の予定を詰め込み過ぎた結果、本業中に眠気や疲労に襲われているようでは、副業する資格はありません。
副業の年間所得が20万円を超えると確定申告する必要がある
副業で得た年間所得が20万円を超えると、確定申告が必要になります。きちんと確定申告を行っていなければ、ペナルティが課されることもあるので注意が必要です。
副業の目的や稼ぎたい額を明確にするとモチベーションを保ちやすい
副業する理由は人それぞれ。最初の動機は、「空いている時間がもったいないから試しにやってみよう」などの場合も多いかもしれません。しかし、本業とは別に仕事すると少なからず心身ともに疲れるので、目的や目標額があったほうがモチベーションをキープしやすいといえます。
これから副業を検討している人も、いろんな副業に手を出しているけどなかなか続かないという人も、ぜひ試してみてくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2025年3月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
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