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《スタッフコラム》 便利機能の紹介(メモ編)

 

医療現場での情報の伝達や記録において、システムの活用は大きな戦力となります。

 

このシステムの中核に位置する弊社のクラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)は、便利な機能を多数搭載していますが、今日はその中でも、コミュニケーションの味方となる、メモ機能をご紹介します。

 

コミュニケーション学のセミナーを受講した時に、2人1組になり、1人が提示された絵を口頭で説明し、もう1人が実際の絵を見ずに相手の説明から絵を再現するという、表現の違いや言葉の受け取り方を知るためのプログラムがありました。

 

「紙の真ん中あたりに【ちょう】を描いてください。」

 

ほとんどの人が、ひらひら飛ぶ【蝶】を描きました。

 

「次はその上に【くも】を描いてください。」

 

これもほとんどの人が【雲】を描いていましたが、中には想像力を働かせて、昆虫つながりで【蜘蛛】を描いていた人もいました。

 

この時に印象深かったのは、【蝶】を紙の真ん中に大きく描いていたため、【雲】を描くスペースがなくなり、ほんの少しだけ残った余白に、小さな小さな【雲】を描いていた人がいたことです。

 

こういう時、「ひらひら飛ぶ【ちょう】」や、「もくもくした【くも】」「空に浮かぶ【くも】」などの修飾語をつけると、ほとんどの人が正解にたどり着け、

更には「紙の1/4くらいの大きさの【ちょう】」とサイズを示したり、もっと丁寧に伝えるならば、絵を描き始める前に「描く絵は2つあります。」と、おおよその完成図を先に説明するのも正しい正解にたどり着くための手段のひとつで、
そのためにはお互いにコミュニケーションをしっかりとることが重要だと、講師の先生より解説がありました。

 

確かに伝える側は言葉が足りず、描く側はわからないことを質問もせずに進めるなど、明らかにコミュニケーションの不足がありました。
この事で、伝えることの重要性を実感しました。

 

ちなみに参加者が全員医師の回では、【腸】を描いた人が数名いたとのことです。普段【腸】を見る機会が多かったら、思い浮かぶのはこちらです。
これは自分の常識が、自分のものさしになってしまっていることのいい例だと思いました。

 

これに関し、実際に医療現場で見聞きした実例を挙げてみると、
患者様より、

 

「長期海外出張の際に使用する、英語の薬剤情報提供書が欲しい。」

 

と、ご要望をいただいたことがありました。
この時、待合室には多数の患者様がいらっしゃり、スタッフ全員いっぱいいっぱいで動き回っていたため、更にここに薬剤情報提供書の翻訳の業務が入り、もう仕事が回らない…と思っていたところ、スタッフの1人が、

 

「お待たせしました。」

 

と速攻で、薬剤情報提供書を持ってきました。

 

(もう訳したのか?助かった!)

 

と思いその手元を見ると、A5サイズの薬剤情報提供書を握っていました。

英語とA5…
少しだけ縮小された薬剤情報提供書を思い返すと、

 

(入国審査に使うのか? 現地の病院で処方していただく時に使うのか?)

 

など、物事の意味を考えること、確認することも必要だったと、今なら解ります。
これもコミュニケーションの不足から起こった出来事であったなと。

 

ですがこのように、コミュニケーションは医療の現場でも非常に重要なものだと身をもってわかっていても、忙しい医療の現場では、医師・看護師・医療事務…と、各セクションのスタッフと話す時間を充分に確保できることは少ないです。

 

そんな時に有用なのが、電子カルテのメモ欄です。
関係者全員がアクセスでき、目で確認でき、後々残るメモは、多忙を極める医療現場において、重要なコミュニケーションツールとなり得るものです。

 

クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)には、「患者メモ」と「メモ」、その他視覚的にメモを残すための

「ラベル」機能があります。

 

 

「患者メモ」
個人カルテの上部中央に位置する、アレルギー情報や禁忌薬剤などの重要情報を記載するもので、

カルテを開けるたびに必ず表示されます。

これは受付一覧画面からも毎回確認できるものです。

 

「メモ」
受付一覧から入力でき、当日にスタッフ間で共有が必要な情報を入れるものです。
受付で伺った患者様のご希望などを記載し、運用している施設が多いようです。
こちらは当日限りのメモですが、受付画面を該当日に遡ると記録として残されているため、

後から見返すこともできます。

 

「ラベル」
赤・青・緑・黄・紫と5種のリボンと、

マグカップ・ペン・カプセル・注射・病院地図記号の5種の絵があり、

それぞれを選ぶことができます。
例えば診察を待っていらっしゃる間にお食事のために外出なさった方に、

マグカップのラベルをつけるなど、

施設ごとに規則を決めて運用されています。

 

 

医療の現場でのミスの原因は、コミュニケーション不足によるオーダーや指示の、誤伝達・聞き間違い・不伝達・確認不足であるという報告があります。
このミスを防ぐために、システムに入力して誤伝達を防ぎ、視覚的に確認して聞き間違いを防ぎ、電子カルテ自体の存在でそもそもの不伝達や確認不足を防ぐ。

 

用途ごとに使い分けることができる3種類のメモを、院内コミュニケーションツールのひとつとして、ぜひご利用ください。


■メモ機能は、クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)のトライアル版でも、お試しいただくことができます。
お気軽にお問い合わせください。
https://clius.zendesk.com/hc/ja/requests/new

 

■「CLIUS(クリアス)」概要
「CLIUS(クリアス)」は医師にとって効率的なカルテ入力作業を実現し、患者様と親密な診察時間を設けることができる電子カルテサービスです。診療の中核として開発され、直感的な操作を実現し、自動学習機能やレセプト分析サポートでクリニックの時間創出のお手伝いを行い、他医療機関や周辺システムと連携しやすい設計となっております。
公式サイトURL:https://clius.jp/

文/宮原

 

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