医療機関を訪れる人の多くが不満に感じているのが「待ち時間」です。飛び込みで訪れた場合はもちろん、事前に予約をしていった場合でも、前の診察が長引いて診察時間が遅れることもしばしば。時には長い時間待ってもらう必要もありますが、できればストレスなく待ってもらいたいですよね。今回は、待ち時間がストレスにならない、退屈させないための工夫をまとめてみました。
定番の方法からITを駆使した工夫まで
漫画や雑誌を置く
定番の方法ですが、漫画や雑誌を置くことは有効です。クリニックのイメージを崩さないために雑誌は置かないというケースもありますが、特殊な工事なども必要ありませんし、本を置くスペースさえ確保すればOKという手軽さが魅力。置く本の種類次第で老若男女全てをケアできます。婦人科など女性の患者さんが多い場合はファッション誌中心にするなど工夫してもいいでしょう。ただ、コロナ禍の今、誰が触ったか分からない本を手に取るのを避けたいという人も多いため、効果があまり得られない可能性もあります。
テレビを置く
待合室にテレビを設置するのも、ベタですが有効な対策です。例えば、待合室に置くだけでなく、キッズスペースを設けてもう1台テレビを置き、そちらはアニメのDVDやケーブルテレビの子供向け番組を流すといった工夫をしているクリニックもあります。親子連れの場合は子供が待つのに飽きてしまい、泣いたり騒いだりするケースも多く、親御さんのストレスを軽減するためにも有効です。テレビの購入費や設置スペースの確保がネックとなりますが、クリニックの方針上問題なければ検討してもいいでしょう。最初からテレビの設置スペースを考慮して内装を決めるのもいいかもしれません。
Wi-Fi機器の設置
待合室でデータ通信量を気にせず、自由にスマホやタブレットを楽しんでもらえるようWi-Fi機器を設置するのもおすすめです。単にWi-Fiが利用できるだけでなく、例えば院内Wi-Fiに接続した場合に利用できる、「雑誌が自由に読めるエリア型アプリサービス」もあります。こうしたサービスを活用すれば、待ち時間を退屈に感じる患者さんも少なくなるでしょう。
参考:店舗・施設向けエリア型電子雑誌読み放題サービス「タブホ」
タブレットの貸し出し
専用アプリがインストールされた、院内のみで利用できるタブレットを貸し出している医療施設も増えています。専用アプリは雑誌の読み放題のものや、簡単なゲームで遊べるものがあり、大人だけでなく子供も楽しめます。インターネット検索を可能にする、制限するといった切り替えも任意ででき、子供用は検索アプリを制限するなど工夫するのもおすすめです。
ドリンクサーバーの設置
水やお茶だけでなく、ジュースやコーヒーも提供する無料のドリンクサーバーを設置しているところもあります。診察前に甘いジュースやコーヒーを飲むと検査に影響する場合もありますが、例えば診察が終わった後に飲んでもらい、リラックスしてもらうことができます。月々のリース代金や設置スペースなど、ほかの機器以上に解決しないといけない問題がありますが、もし患者さんの要望がある場合は、一考してみてもいいでしょう。
「待ち時間がストレスにならない、退屈させないための工夫」をまとめてみました。特にWi-Fi機器の設置は、誰もがスマホを持っている現状では非常に有効。雑誌読み放題などのサービスと組み合わせることでより効果が得られます。待合室の工夫次第でクリニックの評価が変わることもありますから、導入してみてはいかがでしょうか?
特徴
職種
依頼内容
建築内容
診療科目
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この記事は、2021年3月時点の情報を元に作成しています。