看護師の永遠のベストセラー!? わたし流・勤務表の楽しみ方

シフト制で働く看護師にとっての「ベストセラー」は、何といっても勤務表です。「え? 勤務表……?」と思うかもしれません。しかし実際に、受け取ったその瞬間から何度も何度も読み返している看護師は多いのです。なぜかというと、勤務日程によって次の1か月の運命(!)が決まるだけでなく、「この先輩はこんな連休を取ってどこに行くんだろう?」などという妄想までできてしまいます。はたまた、「この日の夜勤メンバーは地獄だな……」なんてこともあれば、反対に、「この日は仕事しやすいメンバーでうれしいな」ということも。そこで今回は、看護師が勤務表を見る際のポイントについて説明したいと思います。

目次
  1. こんなところに注目しています!
    1. 1.希望休の前後
    2. 2.希望していない連休
    3. 3.夜勤の回数
    4. 4.夜勤のメンバー
    5. 5.休日日勤のメンバー
    6. 6.苦手な人との勤務のかぶり
  2. ここまで見る!? どうでも良すぎる確認事項
    1. 1.他人の連休
    2. 2.決まった勤務希望の変化
    3. 3.年休の使い方
  3. こんなに考えている理由は?

こんなところに注目しています!

1.希望休の前後

わたしの勤めている病院は3交代のため、日勤・準夜(16時30分から1時)と深夜(0時30分から9時)と遅出(13時30分から22時)の3つの時間帯での勤務があります。そのため、まずは自分の希望休の前後の勤務時間帯を確認します。休みの前日が夜勤明けなのか遅出終わりなのかによって、休み前にどれくらいゆとりがあるかが変わるからです。

ほとんどの師長さんは、希望休の前日はその日のうちに勤務が終わる遅出までの勤務で組んでくれます。しかし、強者の師長さんの場合はそうとは限りません。休み希望の前日の勤務を、準夜にしてくることがあるのです。用事がある日の1時までが勤務時間ということになるのですが、そんな日に限って急患が訪れたり患者の予定が急変したりすることもあるので、そうなると休日を満喫できないこともしばしば。そのため、強者師長さんの病棟の場合には、休み希望の前日に「準夜×」という希望を書いて、予定を満喫できなくなる事態を防ぐ必要があります。

2.希望していない連休

次に、希望してはいない連休があるかを見ます。希望休は基本的には希望通りとることができるので、希望を出した日の予定は前から決まっています。しかし、希望休でない連休はこれから予定を決めることができるため、友人とうまく休みが合えば泊りの旅行にでかけることも可能です。また、リフレッシュのために自分だけの予定を入れることもできますし、何もせずゆっくり過ごすこともできます。これから予定を決めることができる「希望していない連休」は、勤務表の中ですごく光って見えます。

3.夜勤の回数

次に、夜勤の回数を確認します。夜勤の回数確認は、少ないことを喜ぶためではなく、多いことを嘆くためにおこないます。1人あたりの夜勤回数が多い病棟においては、他の看護師の夜勤回数も同等に多いため、「来月は夜勤が○回もある!」と嘆いて共感し合うことで、みんなで一致団結して夜勤の多い勤務を乗り越える力を絞り出すことができます。また、夜勤と一口にいっても時間帯はさまざまで、準夜であれば夕方までの予定を入れることができますし、深夜であれば夜の予定は確実に入れることができるうえ、がんばって9時までに勤務を終わらせれば、9時30分から夜中までの予定を入れることもできます。そのため、1日しっかり働く前後に、一般的な企業に勤務している人では入れられない予定を入れることができるという妙なわくわく感も楽しめます。

4.夜勤のメンバー

次に、夜勤のメンバーを見ます。夜勤は一緒に勤務する人数が少ないため、仲の良い人と一緒の勤務だと気が楽な一方、苦手な人と一緒の勤務だと、勤務中の業務をスムーズにおこなえないことがあるばかりか、精神的被害を受けることもあります。そのため、苦手な人との夜勤はとても憂鬱。しかし、勤務表が出た時点から身構えているので、「思っていたより平和に終わったな」と思えることも多々あります。ちなみに、仲が良い人だけのメンバーや同世代だけのメンバーになることはほぼ皆無。ベテラン・中堅・新人などバランスをとって組まれています。もちろん仕事ですので、楽しくワイワイしたいわけではありません。しかし、できるだけスムーズに業務を進めて、精神的なダメージは少なめに仕事を終える見通しがほしいと思って確認してしまうのです。

5.休日日勤のメンバー

夜勤のメンバーと似たような観点から、休日日勤のメンバーも確認します。人数が少ない点は夜勤と同じですが、夜勤は患者さんが寝ている時間が長い一方、休日日勤は患者さんが起きている時間が長いです。また、看護助手さんや病棟クラークさんがおらず、平日は看護師でない職種が担っている窓口応対や電話応対、患者搬送や物品管理まで看護師がおこなうことになります。そのため、フットワークが軽い人との勤務であるとスムーズに業務を進めることができ、フットワークが重めの人がいるとその人の業務を助ける必要が出てしまいます。休日日勤の勤務者数は少ないですが、その分、治療や検査自体も予定されることが圧倒的に少ないため、忙しい病棟にとっては定時で帰ることができるのが魅力の日勤です。

6.苦手な人との勤務のかぶり

次に、苦手な人との勤務のかぶりをすべて確認します。苦手な人と夜勤や休日日勤が一緒なのだけでも嫌ですが、苦手度が増すと、人数の多い平日日勤ですら憂鬱になります。若手のころは、前勤務者から次勤務者への申し送りがあったため、苦手な人への申し送りが必要になる勤務があるかなども確認していました。

ここまで見る!? どうでも良すぎる確認事項

さて、ここまでは自分の次の1か月に関係する重要な確認を紹介しましたが、ここからは、考えてもどうしようもないことまで考えて楽しんでいるという報告です。

1.他人の連休

まず、勤務表全体を見て目立つ連休があるか見ます。わたしの病棟では、休み希望は「休」の背景が黄色に塗られており、希望休がわかりやすかったです。そこで、「連休がある人はどこに行くのかな? 旅行かな?」などと勝手に予想し、その後、「テーマパークに行く」などの話を耳にして、予想が当たっていることを確認できたときは少しうれしく感じていました。よく話す人なら、「連休があるけどどこに行くの?」と訊くこともありますが、「資格を取るための研修や試験だよ」という答えが返ってくることもあります。その場合は、自分がその資格をとるための情報収集をおこなうこともできます。ユニークだった回答は、3連休を取っていたスタッフの「好きなアイドルグループのライブに行くため」というものです。なぜライブで3連休かというと、ライブ後はその余韻に浸るために休みたいということでした。

2.決まった勤務希望の変化

かなりマニアックですが、他のスタッフが毎月決まった時間帯に休みを取っていると気になります。気になり過ぎて訊いてみたところ、「子どもの習い事の送り迎えがあるから」との答えでした。その人は、数年間同じ曜日で深夜の時間帯を希望していましたが、ある月から急に希望がなくなり、どうしたのかなと思い聞いてみたら、子どもが飽きて辞めたからもう希望しなくなったとのことでした。

3.年休の使い方

わたしの病棟は、年休は取れて2か月に1回でした。そのため、年休を2つや3つずつまとめて消化している人がいると気になります。あるとき、まとめて消化している人がいたので、「近いうちに退職するために年休を使っているのかも」と予想していたら、実際に数か月後に退職していきました。

こんなに考えている理由は?

こんなにもシフトを見ている理由は、自分と人のためです。仲良しなスタッフとの勤務を楽しみ、苦手なスタッフとの勤務の被害をできるだけ少なくして、前向きなモチベーションで仕事に取り組むためです。また、他のスタッフとのコミュニケーションを盛り上げる話のネタ収集のためでもあります。

シフトの組み合わせの発表自体が、芸能ニュースのようなエンタメ性を持っているので、毎月勤務表が出来上がるのを楽しみにして、ベストセラーのように見続けています。

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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