代診の先生を選ぶときの注意点とは?|代診探しで役立つサービスも併せてご紹介

※この記事はライターが執筆した原稿をもとに編集部で加筆・編集しています。

クリニックを開院するときなど月曜日〜日曜日までの1週間、診療日をどのようにするか悩まれると思います。

しかしこれら全ての曜日に対し、医師会に出席や学会参加など、自らが診察できない日が必ずきます。そのようなご自身で診察ができない日に代診を頼まれると思います。

そこで今回は代診の先生を選ぶときの注意点を解説します。

目次
  1. 代診の先生を選ぶ方法
    1. 知人・友人先生に依頼する
    2. 人材紹介会社を利用する
    3. 医局長に連絡する
  2. 代診の先生の失敗談
    1. 知人・友人先生依頼による失敗談
    2. 人材紹介会社から紹介いただいた先生の失敗談
  3. 代診の先生を選ぶのに失敗しない方法
    1. 知人・友人の先生のケース
    2. 人材派遣会社のケース
  4. 代診を依頼する際の注意点
    1. 代診であることを事前に告知する
    2. 予約している患者に対して変更の有無を確認する
    3. 代診となることが多い場合は、その旨、ホームページなどに記しておく
  5. 代診のドクター探しに役立つサービス
    1. 民間医局
    2. MC-ドクターズネット
    3. Dr.アルなび
    4. 医師バイトドットコム
  6. まとめ

代診の先生を選ぶ方法

代診の先生を選ぶ方法は大きく3つあります。

知人・友人先生に依頼する

代診の先生に知人や友人を選ぶことが最も多いと思います。少し無理な相談もしやすいですし、何より気心を知っているので安心です。それゆえに、既に代診の先生を知人・友人に依頼されている先生は多いと思います。

人材紹介会社を利用する

急にどうしても診療ができなくなるなどイレギュラーなことが起きたとき紹介会社はとても頼りになります。知人・友人にお願いしても予定が合わないときにも重宝します。

医局長に連絡する

友人・知人で見つからない場合、有料の人材紹介会社を利用する前に医局長に連絡するドクターも多いようです。大学院生を回してもらえば、頼まれた側にとっても勉強になりますし、医局長の紹介とあればお互い安心できるでしょう。

代診の先生の失敗談

代診の先生を選ぶ方法は大きく3つありました。このうち、前者2つに関しての失敗談を紹介します。

知人・友人先生依頼による失敗談

知人・友人の先生は私のクリニックの院長と繋がりがあるため、基本スタッフとの関係も良好でありました。しかし、重視しなければいけない患者様との関係がすこぶる悪い先生でした。

知人・友人としての接し方と仕事時の人格は別になります。私のクリニックにきていただいた先生は毎回お土産を持ってきてくれるなど気をつかってくださる先生でした。

しかし、スタッフをはじめクリニックには気をつかっていただけるのですが、患者様に対しての説明において、理解力がないと判断した相手などにはあからさまな悪態をついていました。そのため、診察中、スタッフはヒヤヒヤしてしまうものでした。

このような悪態はクリニックの評判に直結します。評判は患者数に大きく影響します。

開院当初だと経営的に大打撃をうけます。院長も友人として接していれば問題ないのだがと言っていました。その後、当然その先生に依頼しなくなり、院長とも以前より関係が疎遠になったそうです。

人材紹介会社から紹介いただいた先生の失敗談

院長の身内に不幸があり、急遽、人材紹介会社に紹介いただいた先生にきてもらいました。その先生はスタッフとの関係も患者様への対応も良好でした。

正直、非の打ちようがなく完璧でした。そのため、定期的にきていただくようになりました。

その後、約1年間一緒に仕事をして、ご自身の病院開院にともない私たちのクリニックに来れなくなりました。最後に「今までありがとうございました」と丁寧にご挨拶していただき、いい先生だったなと思っていました。

しかし、その先生が私のクリニックに来なくなり、2ヶ月がすぎた頃とある情報を耳にしました。それは、その先生が開院した病院で、私のクリニックの元スタッフが二人も働いているという情報でした。いわゆる「引き抜き」です。

その先生が開院する前後の時期に2人のスタッフが辞めました。スタッフ2人に同時期に辞められると、患者様の予約も制限しなければなりません。そのため、スタッフが2人辞めたあと、数ヶ月は売り上げが落ちました。

さらに、経営的に痛いだけではなく、スタッフ達のモチベーションも大きく下がりました。クリニック全体が元の体制に戻るのに半年ほど時間を要しました。

代診の先生を選ぶのに失敗しない方法

知人・友人の先生のケース

知人・友人の先生の場合は自分との接し方だけではなく、他のコメディカルや事務員・患者様との接し方を注意深くみておいたほうがいいでしょう。知人・友人を品定めするようなことは気が引けると思います。しかしのちに代診を依頼して私のクリニックで起きたようなトラブルになるよりは、はるかに良いと考えられます。

人材派遣会社のケース

スタッフ引き抜きは、人材派遣会社に登録している先生方の間で度々あるそうです。新規開院する際、様々な病院をみて回り、情報収集をする先生が多いそうです。

新規開院する先生にとって人材確保は重要なこと。知識・経験があるスタッフは喉から手がでるほどほしいものです。その気持ちはよく分かりますが、時間をかけて育てたスタッフをひきぬかれる側としてはたまったものではありません。

対処法は、人材派遣会社に最初から新規で病院を立ち上げる予定がない先生をお願いすることです。

代診の先生によるスタッフひきぬきは過去3回ありましたが、これを人材派遣会社にしっかりリサーチしてもらって、問題がない先生に限定するようにしてからは、引き抜きは一度も起きていません。

代診を依頼する際の注意点

続いては、代診を依頼する際の注意点を解説します。

代診であることを事前に告知する

代診であることを患者に事前に告知することは必須です。

とはいえ、やむを得ない事情で前日までに告知できないこともありえるでしょう。その場合、ホームページやSNSを駆使して、できる限り迅速に患者に周知させましょう。

予約している患者に対して変更の有無を確認する

代診となることが急に決まった場合、予約している患者には予約の変更の有無を確認するのが親切です。いつもの医師だと思って来院したら違う先生だったとなれば、納得いく診察をしてもらえなかったと感じることもあるはず。

場合によってはクレームにつながることもあるので、できるだけ早い段階で変更を希望するかどうかを確認しましょう。

代診となることが多い場合は、その旨、ホームページなどに記しておく

自院以外にも担当している患者がいて、なおかつそちらは急変する可能性が高い患者が多い場合などは、代診の発生が頻発することも考えられます。

その場合、あらかじめホームページや院内掲示板などに、「急な変更等によりお知らせできない場合もございますのでご了承ください」と断りを記しておきましょう。

代診のドクター探しに役立つサービス

続いては、代診のドクター探しに役立つサービスを紹介します。

民間医局

転職やアルバイト希望のドクターが数多く登録している医師紹介サービス会社です。

仕事を探しているドクターは、「常勤検索(転職)」「定期検索(アルバイト)」「スポット検索(アルバイト)」から希望条件に合うものを検索する仕組みなので、スポットで募集をかけるといいでしょう。紹介料は一切無料の完全成功報酬制です。

参照: 民間医局

MC-ドクターズネット

民間医局同様、常勤求人、非常勤求人、スポット求人から希望条件に合うものを検索できます。

スポット求人に、「半日」「日直」などの細かな条件を載せて募集をかければ、自院の理想にフィットする人材が見付かりやすいでしょう。急ぎの場合は、電話で医師紹介をお願いすることもできます。

参照: MC-ドクターズネット

Dr.アルなび

名前の通り、アルバイトに絞って募集できるサイトです。

スポットアルバイトはカレンダーから探すこともできるので、単発と働きたいと思っているドクターの目に触れやすいでしょう。サイト上で医師募集から専攻まで行えます。

参照: Dr.アルなび

医師バイトドットコム

Dr. アルなび同様、アルバイトに特化したサービスです。取引医療機関数は15,000施設。医師紹介に関して25年以上の実績があり、全国17万人のドクターをはじめとする求職者から最適な人材が紹介され続けています。

参照: 医師バイトドットコム

まとめ

代診は診療日数があまり多くはないと思います。そのため、私のクリニックは代診の先生選びを簡単に考えていました。

簡単に考えていたため、最終的には経営の根幹にも影響を与えることが起きてしまいました。この記事をお読みになり、私のクリニックで起きたような失敗を防ぐことに繋がればと願います。

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無床クリニック向け 在宅向け

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提供形態

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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