近所の病院と仲良くするメリット

どこの地域に開院するにせよ、日本では離島などを除き、自院の半径1㎞以内に他にも病院があると思います。その病院が自院と同じ診療科であれそうでない診療科であれ、ある程度交流しておくことをおすすめします。その理由について、実体験をふまえて紹介致します。

目次
  1. メリット具体例
    1. 1.患者様を紹介しあえる
    2. 2. 災害時に助け合える
    3. 3. クレーマーへの対応
  2. まとめ

メリット具体例

1.患者様を紹介しあえる

頭痛の症状があり、近くの脳外科病院を受診された患者様がいました。診察の結果は、眼精疲労による頭痛というものでした。その脳外科の先生とは顔見知りであり、わたしのクリニックの院長とは医師会でお会いすると世間話する仲でした。そのため、わたしのクリニックの受診をすすめてくださり、その患者様は来院されました。

このように病院と病院との間で患者様を紹介しあうことは、クリニックにとって大きなメリットがあることです。なぜならば、初診の患者様を獲得する機会が増えるからです。初診料は293点と保険点数が高く、それに比べて再診料は79点であるため、再診患者約4人分もあることになります。一人でも多く初診の患者様を獲得するためにも、地域の病院とは仲良くすべきです。

周辺の病院の先生と仲良くすることは、ある意味営業になるのです。

2. 災害時に助け合える

東日本大震災勃発時、カルテが散乱するなど、わたしのクリニックは悲惨な状況でした。スタッフの家庭も大変な状況で出勤の依頼などできず、しばらくは診療再開の目途が経ちませんでした。もちろん、どこの病院も大変だったと思います。病院の片付けに人手を必要としましたし、医薬品も物流がとまってしまったため確保が困難でした。

そのとき、近くの病院同士で助け合い、複数の病院からすぐに働きにでることができるスタッフを募ったところ、10人ほど集まりました。それだけ集まると、病院の復旧作業も短時間で終わらせることができ、結果的に予想より早く診療を再開できました。

この経験を通して、人と人との助け合いの素晴らしさを改めて実感しました。さらに、不足した医薬品に関しても病院同士で貸し借りすることで、医薬品をきらさず患者様に届けることができました。

日ごろから周辺の病院と積極的に交流しておけば、災害という困難な局面にあっても助け合いで乗り越えることができます。

3. クレーマーへの対応

あるとき、ドライアイでわたしのクリニックを受診された患者様がいました。診察をして目薬を処方したところ、次の日に突然来院され、「昨日処方された目薬のせいでハードコンタクトレンズが曇ってしまい悪くなった」と訴えてきました。このようなことを訴えてこられたのは初めてでしたので、正直、対応に困りました。

わたしのクリニックでは、コンタクトレンズの上から点眼可能と説明のある目薬以外、は目薬による治療中はコンタクトレンズの装用を極力避けてもらうようお願いしています。どうしてもコンタクトレンズを装用したい場合は、点眼から15分以上経ってからコンタクトレンズを装用してもらうよう伝えています。しかしクレームがあった以上、対応するしかないので、この日は、クリニックで、目薬のメーカーとコンタクトレンズのメーカーに問い合わせることにしてお引き取りいただきました。

次の日、目薬のメーカーとコンタクトレンズのメーカー両方に事情を説明して、ハードコンタクトレンズを曇らせてしまう恐れがあるかお伺いしました。回答は、「その可能性は限りなく低いのでは」というものでした。また、「可能性があるとしたら目薬を点眼した際、目の周りの化粧品がとれてそれが付着したのでは」ともおっしゃっていました。

この説明を受け、再び来院された患者様にそのまま各メーカーの返答をお伝え致しました。しかし、納得をしていだけませんでした。あまりの剣幕と罵声だったため、他の患者様への影響を考えて、ハードコンタクトレンズを新調させていただくと同時に、この件に関して謝罪してこの一件をおさめました。

それから数ヶ月後、この患者様は再びドライアイを主訴に来院されました。目薬を処方して、前回の一件がありましたので注意して使っていただくようお伝えしました。しかし、予想はしていましたが、次の日に再び、「ハードコンタクトレンズが曇ったため、新調してほしい」と訴えてきました。今回は前回から一年も経っていなく、目薬による治療中はハードコンタクトレンズの装用は不可と伝えていたため要求には応じませんでした。

要求に応じないと、この患者様は数日おきにクリニックに来院してご不満を述べられるようになりました。また、時には受付の静止を無視して、別の患者様の診察中にも関わらず診察室に入ってしまうということもありました。

流石に対応に困り、近くの病院に相談しました。結果、こちらの相談した病院でもこの患者様を認知しており、同じような内容でハードコンタクトレンズを2回新調したことがあったことを教えてもらいました。これは調べなければと考え、さらに他の病院にも聞き込みしたところ、案の定、他の病院でも1回ハードコンタクトレンズを新調していました。ここ5年間で、わたしのクリニックを含めて4回もハードコンタクトレンズを新調していたことが判明しました。

そこでわたしのクリニックは他2つの病院と連携して、警察に相談して被害届を提出しました。現行犯での検挙がいいとのことだったので、次回来院時に110番をする段取りとなりました。そして次の日早速来院されたので110番をした結果、その方は警察官に連行されました。

警察は、わたしのクリニックのみからの相談でしたらこのように円滑には動いてくれなかったでしょう。このときほど、周辺の病院と日常から仲良くしていて良かったと思ったことはありませんでした。

まとめ

近隣の病院と仲良くすることのメリットは挙げたらキリがありません。わたしのクリニックは、この3つの例以外でも周辺の病院にはたくさん助けられてきました。本当に感謝しかありません。

では、周辺の病院と仲良くするにはどうすればいいの? と考えると思います。最もおすすめの方法は、医師会に入ることです。医師会に入ると定期的に食事会などに参加することになるので、自然と交流できます。交流していくと、これまで知らなかった地域の状況なども把握できることから、患者様とのコミュニケーションもそれまで以上に円滑になるはずです。

既に開院されている病院もこれから開院する病院も、地域の病院同士ネットワークをひろげ、相談しあい、協力する体制をつくられてみてはいかがでしょうか。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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