医療の現場では、医師、看護師、薬剤師、医療事務などさまざな人と関わります。その中でも一番医師と関わるのが看護師です。患者さんに適切な医療を提供するためにも、医師と看護師の協力はかかせません。そのため、看護師も医師との関係を良好に保とうと、医師に気を使うことも多いです。
医師も看護師も、それぞれがプロとして働いています。そこに仕事の優劣はありません。
職種や役割にとらわれることがなく、お互いに尊重しあい、認め合うことができれば、良好な人間関係も築くことができます。
しかし、医師の中には、患者さんや看護師だけでなく、他職種ともうまく関係を築くことができない人もいます。
クラウド型電子カルテ「CLIUS」
クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。
詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。
医師のコミュニケーション力の低さ
医師と関わって感じることがあります。
それはコミュニケーション力の低さです。
患者さんとはもちろんのこと、看護師や薬剤師、検査技師など他職種とのコミュニケーションも苦手。医師同士のコミュニケーションも同様という人が多いです。
チーム医療をおこなっていく上で、コミュニケーションはとても大切なものになります。
治療の方向性、看護やリハビリの方針、退院調整など、それぞれの職種が情報を共有し調整していくから、患者も退院に進んでいけるのです。
病気を治せばそれで終わりではないのです。
患者と医師とのコミュニケーション
医師が患者さんとコミュニケーションをとるのは、外来診察のときがほとんどです。
しかし、診察するときに患者の顔を見ない医師もいれば、何時間も待たせたのに診察時間は1分程度で終わってしまう医師もいます。
1日数十人の患者を診察しているのですから、
1人ひとりに時間をかけていては、外来が回らなくなってしまうのもわかります。
でも、患者は不安を聞いて欲しくて来るのです。
それなのに患者の不安に耳を傾けることもなく、一方的に医師は診察を終えてしまうのです。
病棟でもそうです。
ドクター回診に周ったはいいが、患者と話はせず、「変わりない。頑張ってね」で次々と行ってしまうのです。
これではいつまでたっても関係は築けません。
医師と看護師のコミュニケーション
医療従事者の中で最も患者さんとコミュニケーションを取るのは看護師です。
医師に患者さんの状態を報告することもあるため、双方にとって一番身近な存在になります。
看護師は医師との関係を良好に保つために、こまめに報告したり、冗談まじりに話したりします。
しかし、医師はそれに対して「何を見ているんだ」「そんなやり方ではダメだ」「そんななのはいいからすぐにこっちをやれ」など罵倒してくることがあります。
看護師も理不尽に怒られていると、一緒に仕事をしたくなくなりますし、退職する人もいるぐらいです。
医師と医師とのコミュニケーション
テレビドラマなどでよく、医師同士が敵対しているシーンが見られることがあります。
外科と内科の医師の仲が悪かったり、外科医同士でも専門分野が異なったりすると仲が悪かったりします。
まさに、あのようなシーンが実際の医療現場にも存在するのです。
私見ですが、医師同士は認め合わない傾向にあるように思えます。
専門分野が同じであればまだましですが、専門分野が違うとお互いに敵対視しているように見えてしまうのです。
「〇〇科の〇〇医師は全くわかってない」「〇〇医師は人の話を全く聞かない」といったこともよく耳にします。
専門分野が違えば、考えも違うのは当たり前のように思えますが、そこを受け入れようともしないのです。
そうなると、医師同士でもコミュニケーションがなくなり、お互いにあいさつすらしなくなるのです。
あいさつをしない医師が特に多い
医師は、あいさつができない人が多いです。
「おはようございます」「お疲れさまです」「よろしくお願いします」と言っても無視された経験がある人は多いのではないでしょうか。
そのような態度は、周囲を不快にさせますし仕事にも悪影響を及ぼします。
偉そうにしている医師はたくさんいるのです。
給料面において、医療従事者の中で医師は最も給料が高いことから、医師自身、自分は誰よりも偉く、それ以外は下と考える傾向にあるのかもしれません。
しかし、医療はチームワークです。
医師1人では何もできないのです。
患者を助けたいという気持ちがあるのであれば、せめてあいさつや理不尽な言動や態度はやめてもらいたいものです。
実際にいたコミュニケーションの取れない医師
この医師は消化器外科医で年齢は60歳前でした。
とにかくこの医師はコミュニケーションが取れなかったのです。
自分以外の全員を見下しているところがありました。
何を聞いても「そうじゃない」「そんなことはお前たちには関係がない」「お前たちの意見なんか聞いてない」などと言われてしまうのです。
確認や処方依頼のため電話しても、名前を言う前に電話を切られてしまったり、もう一度かけようものなら「電話してくるな」と大声で叫ばれたり。
このようなことが毎日おこなわれていたのです。
話をしたくなくても、医師が2人しかいないので避けることもできません。
挙句、もう1人の医師もその医師の対応に耐えられず、辞めてしまったのです。
医師の補充
現在では、医師不足によって閉鎖されている病院も少なくありません。
この病院も、外科医1人では経営が成り立ちません。
そのため、病院側は医師を補充しようと呼びかけをおこなっていきました。
しかし、非常勤としてくる医師がいたとしても、常勤でくる医師はいなかったのです。
なぜ全く医師が来ないのか不思議でしたが、
実は医師にしかわからない事情があったのです。
医師が来ない理由
どういった事情があったかというと、その医師は医局の中でも評判が悪い医師だったのです。
そのため、「その医師がいるために新規の医師が来ないのではないか」という噂が広がっていたのです。
ですが、これも噂なだけであって、本当かどうかはわかりません。
ただ単に、医師のいつもの態度から周りもそう思っていたのかもしれません。
しかしどのみち、病院もこのままだと外来も回すことができず経営的にも難しくなると考え、他の医療機関へ手伝いを依頼したのです。
いくつかの医療機関をまわってお願いしたところ、ようやく1人の医師に手伝いに来てもらうことができました。
初日3時間で姿を消した医師
ところが、それから数日経ったある日のことです。休憩時間に外来を通りかかると、その医師が戻ってきていないとみんながざわついていたのです。
どうしたのか聞くと「休憩にいったまま姿が見えなくなった」とのこと。
外来看護師も周辺を探しましたが、姿は見当たらず、医局秘書にも連絡を取り、医局も探しましたが見当たりませんでした。
ただ1つわかったことは、荷物と車がないということです。
病院側も慌てて、いなくなった医師へ連絡しましたが、電話はつながりませんでした。
そして、その医師が常勤で働いる病院へ連絡したら、戻ってきているというのです。
手伝いにきた医師が3時間で姿を消した理由とは
その医師が3時間で姿を消した理由は、
- 外来患者が来ない
- 常勤の医師が手伝いにきた医師へ患者を渡さない
- 診察中、横から割り込んで患者を奪っていく
- 自分のやり方を押し付けてくる
- 常勤の医師から電子カルテなどの操作の説明がない
といったものでした。
いなくなった医師も「いる意味がない」と思い、休憩時間に病院を出ていったそうです。
クラウド型電子カルテ「CLIUS」
クラウド型電子カルテ「CLIUS」は、予約・問診・オンライン診療・経営分析まで一元化できる機能を備えています。効率化を徹底追求し、直感的にサクサク操作できる「圧倒的な使いやすさ」が、カルテ入力業務のストレスから解放します。
詳しい内容を知りたい方は下記フォームからお問い合わせください。
周りの医師も怒り心頭
常勤医の対応に対して、周りの医師もさすがに激怒しました。
さらに、今までの数々の悪行クレームが入ったことに対しても院長からも指導が入りました。
さすがに職員一同、「これで、少しは静かになるだろう」と思っていましたが、その常勤医師は変わりませんでした。
変わらない態度に、看護師も驚きました。
それが数年続き、看護師も限界を迎えました。
その常勤医の態度が変わらないのであれば、明日から看護師は誰も来ないことを病院側に伝えたのです。
これは冗談ではなく、本気だと感じた病院側は、次に何かしら問題が1つでも起きれば退職と警告したのです。
さすがにその常勤も驚いたのでしょう。
翌日から態度がガラッと変わったのです。
周りも変わった態度は長続きしないだろうと思っていましたが、それ以降は今のところ職員とのトラブルもなく、それなりにコミュニケーションも取れているようです。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2021年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 男性看護師ライター | ベル
看護師歴14年目。救急、ICU、外科、内科を経験トラブルも多い看護の世界でいろいろいあってもこの仕事が好きな男性看護師。 現在、管理職として働きながらブログなどでも経験を活かしたノウハウを執筆しています。
他の関連記事はこちら