医師の卵、研修医(レジデント)の年収はどのくらい?

医師に対して、「年収が高い」というイメージを抱いている人はたくさんいます。同時に、「一人前の医師になるまでにはかなりの投資が必要である」ということを知っている人も多いでしょう。医学部はもちろん、医学部受験に備えて予備校に通う時点から、かなりの出費が必要であることは間違いありません。そのため、投資してくれた親のためにも、少しでも早く投資した金額を取り戻したいと考えるのは当たり前のこと。そこで、研修医となって医師として歩み始めた暁には、これから金銭を回収できるということに対しても期待が膨らむでしょう。しかし実際のところ、医師の卵であるレジテントは高額な給与をもらうことができるのでしょうか? 気になるレジデントの年収について、今回はみていきましょう。

目次
  1. レジデントとして働く期間は5年間
  2. 初期研修医として働く2年間の給与は?
    1. 民間医師の平均給与
  3. 後期研修医として働く期間の給与は?
  4. 稼ぐことに重きを置くなら、研修先選びも入念に!

レジデントとして働く期間は5年間

医学部を卒業して医師免許を取得したら、「レジデント(研修医)」として働くことになります。レジデントとして働く期間は、基本的には5年間。このうち最初の2年間は「初期研修医」として、内科や外科、小児科など複数の診療科をローテーションしながら研修を重ねます。残りの3年間は「後期研修医」として、将来自分が進みたい診療科で専門知識に磨きをかけることになります。

初期研修医と後期研修医には、働き方以外にも異なる点があります。何が異なるかというと、給与です。初期研修医は原則アルバイトが禁止とされていますが、後期研修医は、本業に支障が出ない範囲であれば、副業としてアルバイトすることができるのです。もちろん、アルバイトといってもレジ打ちなどではありません。メインの勤務先以外の医療機関での「外勤」のことです。このアルバイトで効率よく稼ぐことで、奨学金などの返済をスムーズに済ませる研修医も数多く存在します。

では、初期研修医、後期研修医でどのくらい年収に差があるのかみていきましょう。

初期研修医として働く2年間の給与は?

「初期研修医」として2年以上の経験を積むことが必須となったのは2004(平成16)年のこと。この年、「診療に従事しようとする医師は、2年以上の臨床研修を受けなければならない」とする「新医師臨床研修制度」が導入されたのです。では、この2年間における年収はどのくらいなのでしょうか?

厚生労働省が公表している「臨床病院における研修医の処遇」によると、臨床研修医の推定年収は以下の通りです。

年次 1年次 2年次
機関 大学病院 臨床研修病院 合計 大学病院 臨床研修病院 合計
平均 3.074.172円 4.510.339円 4.352.610円 3.123.132円 5.021.376円 4.812.899円
最大 4.239.600円 9.550.000円 9.550.000円 4.560.000円 10.026.000円 10.260.000円
最小 1.842.000円 2.358.000円 1.842.000円 1.842.000円 2.419.200円 1.842.000円

研修医を終えて一人前の医師となった後の給与は、民間医師の場合で以下が平均額であることを考慮すると、とりわけ臨床研修病院に関しては「結構もらっているのね」と感じるかもしれません。

民間医師の平均給与

年齢 24歳以上28歳未満 28歳以上32歳未満 32歳以上36歳未満 36歳以上40歳未満
月額 556.069円 613.703円 752.864円 816.424円

参照:臨床病院における研修医の処遇 p.1 p.2より一部抜粋

後期研修医として働く期間の給与は?

「後期研修医」として働くことになる研修期間3年目以降の平均年収は、650万円から850万円程度とされています。

ただし前述の通り、アルバイトなどで副収入を得ることが可能です。そのため、年収の額はまちまち。働き方次第では、1,000万円以上を狙うこともできます。

具体的にはどのようなアルバイトがあるかというと、学校や事業所などでの「健診」や、内科外来の非常勤、美容問診などです。聴診や問診で人数をこなす健診なら集中力が鍛えられそうですし、初期研修時に身に着けた知識で対応可能な外来なら、実践のよい機会になるでしょう。将来、美容外科に進みたいなら、美容問診のアルバイトを通して、最先端の患者のニーズを知るのもいいですね。

稼ぐことに重きを置くなら、研修先選びも入念に!

レジデントの年収は、一人前の医師と同じく、勤務先や働き方によって大きな差があることがわかりました。自分が目指す医療に必要なことをしっかりと学びつつも、奨学金返済などはいち早く済ませたいと考えるなら、研修先選びにもこだわるのが賢明。インターネットでの情報収集と併せて、先輩たちの生の声なども聴きながら、ベストな研修先を選んでくださいね。

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