看護師の優しさと厳しさ

私は総合病院の外科病棟で働く看護師です。今回は、実際の一緒に働く看護スタッフの声をもとに、患者さんへの対応について、私の体験を通して紹介していきます。

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目次
  1. 看護師の優しさと厳しさ
    1. 優しさとは何か
    2. ときには厳しさも必要
    3. 退院を見据えた看護
    4. 理想の医療現場
    5. まとめ

看護師の優しさと厳しさ

看護師のイメージに関して昔からあることばでは、「白衣の天使」というものがあります。白衣の天使と言えば、献身的に看護をし、優しい天使のようなイメージでしょうか。しかし実際のところ、看護師の優しさとは一体何なのでしょう。「優しい」と言っても人によってはとらえ方も異なります。何が本当の優しさなのか、考えてみたいと思います。

優しさとは何か

まず、「優しい」ということばを辞書で引いてみました。意味として出てきたのは、「他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである」と出てきました。これだけ聞いてもよくわからないですね。本当の優しさとは何なのでしょう。例えば、患者さんが困っているときに手助けすることも優しさの1つです。患者さんによっては、介助をした際に「優しいね。ありがとう」と言ってくれる人がいたり、声かけの仕方で、「あなたは本当に優しいことばを使うね」と言ってくれたりします。

ときには、「できないからやって」と患者さんに言われた際に、看護師があえて手伝わずに自分でやってもらおうとする場面があります。そのようなときには、患者さんの中には「看護師さん、厳しいね」と言ってくる方もいます。私たちからしたら、これも患者さんのことを思っての優しさの1つだと考えているのですが、ここで双方の意見が合致していないのは、どうしてなのでしょうか。次の段落で説明していきます。

ときには厳しさも必要

入院中、術後などには安静の指示があって、ベッド上安静や動ける範囲が限定される生活を強いられることがあります。そうすると、高齢者であれば寝たきりになったり、ベッド上での生活を続けたことで筋力が落ちたりしてしまいます。筋トレを想像してみればわかると思いますが、筋肉をつけるためには、毎日筋トレをしたり食事に気をつかったりと、時間や根気が必要です。若い人でもこれだけ苦労するのに、これが高齢者であったらどうでしょう。筋力はあっという間に落ちてしまいますが、そこから落ちた筋力を取り戻すことは大変なことです。それを知っているからこそ、看護師は患者さんができることまで奪わないように、あえて介助はせずに見守りをしたりします。時間がないときなどは、確かに看護師がやればあっという間で患者さんも楽です。しかし、それでは本当の意味で患者さんのためにはならないのです。

ある施設では、施設入所時は歩いて入所できた人でしたが、施設に入り、スタッフに全て任せて介助していたところ、あっという間に車いす生活になったそうです。この施設にいれば、次はあっという間に寝たきりになることは、目に見えていますね。利用者さんからすれば「何でも手伝ってくれるからありがたい」という気持ちかもしれませんが、これは本当の優しさではないです。施設側としては介助度が増えれば、入所中の料金も上乗せして取れるのかもしれませんが、これは良いように見えてかなりブラックな施設であると言えます。

退院を見据えた看護

患者さんの目標は何かを考えることが一番大切だと考えます。患者さんの目標は、元気に

退院することです。特に外科は手術のために入院しているので、術後は、リハビリなどをして元気に帰っていく患者さんが多いです。早く退院できるようにするにはどうすればいいのかを、医療スタッフ間で考えることが必要です。せっかく手術を無事に終えたとしても、自分で動かずにいつもベッド上にいれば、術後に合併症を起こして入院が長くなってしまいます。また、筋力が落ちて歩行できなくなれば、筋力を回復させるために毎日リハビリをしなくてはいけなくなります。

こうなると苦しむのは患者さんです。そのため、日常生活の1つひとつの小さな動作でもいいので、できる限り自分の力でおこない、予防していくことが必要なのです。その場だけ見ると厳しいと思うかもしれませんが、先のことを見据えると、患者さんにとっては最良であることがわかります。早い段階から退院を見据えた看護が重要になります。

理想の医療現場

最近では、高齢化が進み、患者さんの数も増加し、入院日数の短期化が推奨されています。患者さん自身も早く元気になって退院したいという気持ちの人がほとんどです。早く退院できるようにサポートするためには、患者さんのできることまで奪わず、できる部分に目を向けてサポートすることが必要だと思います。何でも手伝ってしまうことは、本当の優しさではなく、ただのお節介になってしまいます。

患者さんが早く退院できるように、医療スタッフが介助するポイントを見極めて手助けすることが大切だと考えます。このようなことを理解していれば、患者さんにとってのより良い医療を提供できることに繋がると思います。

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まとめ

患者さんを思っての対応であっても、患者さんに厳しいスタッフだと勘違いされてしまうことは多々あります。そこから齟齬が生まれないよう、しっかりと患者さんに対しても説明することが必要であると思います。今回の記事が患者の対応について考えるきっかけとなり、今後のより良い医療に繋がればと思います。

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執筆 看護師 | risa

看護師歴9年目で現在、総合病院勤務。日々、慌ただしく忙しい中でも、看護師としてやりがいを持って医療にたずさわっています。内科や外科での実際の経験を通して、皆さんに役立つ情報を提供していければと思います。


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