勤務表のあれこれ

私は2交代制の総合病院で、フルタイムにて働く看護師です。今回は、実際の一緒に働く看護スタッフの声をもとに、看護師にとっての勤務表の重要性について、以下の4つの要点に沿って紹介していきます。

  • 勤務表でその月が決まる!
  • テンションが上がる勤務表
  • モチベーションが下がる勤務表
  • 理想の医療現場

今後の病院運営の参考になれば幸いです。

目次
  1. 勤務表でその月が決まる!
    1. テンションが上がる勤務表
    2. モチベーションが下がる勤務表
    3. 理想の医療現場
  2. 看護師がチェックする勤務表のポイントとは?

勤務表でその月が決まる!

フルタイムで働く看護師にとって勤務表は、本当に重要なものです。看護師の間では、「永遠のベストセラー」とも呼ばれ、私も勤務表が出たら何回も見返してしまいます。月末には、勤務表が気になり、「今月遅くない?」と看護師たちはざわつきます。勤務表でその月の全てが決まるので、希望が通ったのか、休みは何日あるのかと気になり、待ち遠しいものです。

同じ休みの日数で同じ夜勤の回数、同じ勤務日数でも、勤務表によっては、疲労度がかなり変わってきます。シフトの組み方は本当に重要なものであり、ひどい勤務表の付け方をされた月は、テンションがだだ下がりです。次の章から、テンションが上がる勤務表や逆にモチベーションが下がる勤務表について詳しく解説していきます。

テンションが上がる勤務表

どのような勤務表がいいのかは人それぞれ。家族の有無や生活スタイルによって異なります。例えば、子どもがいる看護師では、できれば家族が休みである土日・祝日に合わせて休みをとって、家族の時間を大切にしたいという人が多いです。

逆に独身であれば、平日に休みがあるとお店が空いているし、何をするにもスムーズなため、平日の休みを希望する人もいます。そして土日は手術や検査がないので、土日の落ち着いた病院で働きたい、などというスタッフもいます。

また、一般の人は土日・祝日が休みで連休も毎週ありますが、看護師はシフト制のため、連休があるとかなり嬉しくなります。自分の希望通りに有給を取ることができる職場もスタッフの満足度が高いです。

モチベーションが下がる勤務表

逆にモチベーションが下がる勤務表とは、例えば連休が1回しかないのにも関わらず、謎の5連勤が月に数回あったりしたときです。さらに5日勤のあとに夜勤があると、1週間すべて病院に来ていることになるのでかなり疲れます。バランスが大事なので、うまく組み合わせてほしいといつも感じてしまいます。

連勤があってもそのあとに連休があれば、「連休のために頑張ろう」と我慢できるのですが、連続勤務で疲れている上に、"連休もなし"となると、疲れを取るためだけに1日の休みが終わってしまいます。その後、また連続勤務となると、疲労が蓄積されていき、リフレッシュもできず、精神的にもストレスがたまっていきます。

いくら土日の勤務が好きな人であっても、土日に毎回仕事を入れられてしまうと、友達や恋人、家族と休みが合わなくなり、プライベートが充実しなくなってしまいます。そのため、たまには土日の休みもほしいという意見が私の周りでは、多く聞かれました。

また、あきらかに人手不足の日勤だったり、若手ばかりの夜勤の責任者などになったりするとプレッシャーがあり、「急変でも起きたら対応できるのだろうか……」と不安になります。何事もバランスが大切ですね。

あるあるなのが、月末~月初めにかけて、笑えないような連勤があったりします。1カ月ごとで見ると問題はないのですが、月末~月初めを合わせて見ると月をまたぐので、気づかないうちにひどい連続勤務になっていたりします。ここは注意や配慮が必要なポイントです。

理想の医療現場

休み希望が通るかどうかは職場ごとに異なり、全て希望が叶う部署もあれば、"1人何回まで"と決められているところもあります。また、勤務希望が重なった場合には話し合いが必要になるケースも多く、勤務表を作る師長さんの苦労も多いです。

平等に休みの数があって、バランスの取れた勤務表だとありがたいものですが、あまりにも希望が通っていない勤務表、疲労が取れない勤務になると、離職率が高くなってしまいますので注意が必要です。また、有給の希望を出しても、人手不足のためあまりにも取れないとスタッフのストレスもたまってしまうので、時には有給消化も必要であると思います。

実際、私の職場ではコロナの影響で多忙であることや人手不足により、有給の希望を出しても全然希望が通らない現状です。今の段階では、法律で決められた10日間すら消化できるのか不安です……。本当に早くコロナが収束して人員が確保できるといいな、と心から思います。

ゴールデンウイークなどの祝日が多い月には、一般の人がうらやましくなりますが、平日に人気スポットに行き、空いているときには優越感があります。シフト制だからこそ、良い面も悪い面もあるので、要は考え方なのだと思います。お互いに譲り合いの精神を持って、他の人が連休のときは、残っている人が頑張って、次は別の人が連休を取る、といった協力体勢が大切になると思います。

看護師がチェックする勤務表のポイントとは?

今回は、勤務表の重要性について紹介しました。勤務表が出たときに看護師たちがチェックしているポイントを補足で紹介いたします。

  • 希望休が取れているのか
  • 連続勤務は何日くらいあるのか
  • 夜勤が誰と一緒なのか
  • 連休はあるのか

勤務表に関して、私の周りの看護師たちがチェックしているポイントはこのあたりが多かったです。

今回の記事が勤務表を作る際の参考になり、看護師の離職率が低下し、今後のより良い病院運営に繋がればと思います。

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risa

執筆 看護師 | risa

看護師歴9年目で現在、総合病院勤務。日々、慌ただしく忙しい中でも、看護師としてやりがいを持って医療にたずさわっています。内科や外科での実際の経験を通して、皆さんに役立つ情報を提供していければと思います。


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