婦人科や産科で電子カルテを使うなら、婦人科・産科向けの電子カルテを選びたいもの。まず大きくは、産科を標榜するかどうかで変わってきます。また、婦人科検診や乳がん検診などの検診に力を入れているかどうか、マンモグラフィや内視鏡、エコーなどの画像取り込みをどの程度おこないたいかなども重要な要素です。不妊治療を実施しているなら、外注先との連携のしやすさも考慮しながら選ぶといいでしょう。では、実際にどんな電子カルテがあるのかを、さっそく紹介していきましょう。
システムロード株式会社「RACCO産婦人科向け電子カルテ」
「妊娠経過(妊婦健診)」や、助産師記録に必要な項目を網羅した「分娩記録(助産師記録)」など、産婦人科の診療に必要なカルテ機能が充実しています。産褥経過と一体化した「温度板(産褥経過)」は、産科での使い勝手のよさを追求。標準で「クリニカルパス」がついているので業務の効率化に役立ちます。
タック株式会社「タック電子カルテシステムDr. F」
周産期の情報も不妊治療の情報も管理しやすい電子カルテです。不妊治療に特化した治療プラン入力画面では、投薬、採卵、肺移植など、患者一人ひとりの状況に応じた指示入力が可能です。また、診療予約システムや医事会計システムとの連携が可能なだけでなく、産婦人科特有のさまざまな機器との連携も可能です。
株式会社ニューウェーブ「エフ・カルテット」
産婦人科医がデザインした、産婦人科専用の電子カルテです。妊婦健診、妊娠暦計算機、出産予定カレンダー、パルトグラム、分娩記録など、産科専用の画面が標準機能として装備されています。妊娠カレンダーや妊婦健診説明カードなどは、プリントアウトして妊婦やその家族に渡すことができるので、患者の満足度も向上。紹介状や返書、分娩経過報告書、出征証明書などの書類も簡単に作成できます。
株式会社クリプラ「CLIPLA Luna」
タイミング法、排卵誘発法、人工授精を対象とした不妊治療の管理ができる「不妊治療管理機能」搭載。男性の精液検査結果と女性の治療サイクル履歴を1画面で確認できます。また、患者がスマホアプリ「ルナルナ」で記録した月経日や基礎体温に関するデータに直接アクセスできるので、患者の負担も軽減されます。
トーイツ株式会社「TPMS」
基幹電子カルテと連携した産科用電子カルテです。「ハイリスク妊娠の検査項目網羅」「医師用・助産師用に画面を区分」などの特徴があるほか、オプションでDICOM画像データも保管することができます。
株式会社Donuts「CLIUS」
技術顧問に産婦人科医が就任して開発した「CLIUS」も、婦人科・産科には特におすすめです。「WEB問診」「オーダーチェック」「院内の各種機器との連携がスムーズ」など、業務効率化につながる機能も豊富にそろえています。
まずは必要な機能を考えよう
冒頭でも説明した通り、婦人科や産科に向いている電子カルテのなかから自院にぴったりのものを選ぶ際のポイントは、自院に必要な機能を備えているかを考えることです。どのカルテを選ぶかによってその後の業務効率も変わってくるので、後悔のないようよく吟味してくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
特徴
提供形態
対象規模
オプション機能
診療科目
特徴
オプション機能
対象規模
提供形態
診療科目
この記事は、2021年12月時点の情報を元に作成しています。