病院キャッシュレスの手数料を安く抑える方法は?

患者のためにもキャッシュレス決済の導入を進めたい思いはあるものの、手数料がネックとなっていてなかなか一歩を踏み切れないというクリニックは多いのではないでしょうか? 実際、日本医師会がおこなったキャッシュレス決済に関するアンケートでも、70.8%ものクリニックが「手数料等の運用費用(ランニングコスト)が発生する」ことを導入時の課題だと感じていると回答しています。では、手数料を少しでも安く抑える方法はあるのでしょうか? 早速ご紹介します。

参照:公益社団法人 日本医師会による「医療機関におけるキャッシュレス決済についてのアンケート結果概要について」P.8より一部抜粋

目次
  1. キャッシュレス決済の種類は?
  2. 決済手数料を安く抑える方法①:ORCAMO
  3. 決済手数料を安く抑える方法②:STORES決済
  4. 決済手数料を安く抑える方法③:Uペイ特別料率
  5. 保険診療の場合、決済手数料は患者の自己負担額分にしかかからない

キャッシュレス決済の種類は?

まずはキャッシュレス決済にはどんなものがあるのかを今一度おさらいしましょう。現行の代表的なキャッシュレス決済としては、クレジットカード決済、電子マネー決済(IC決済)、コード決済(QRコード、バーコード)の3つがあります。手数料は、キャッシュレス決済の種類によっても異なりますし、カードのブランドなどによっても異なってきますが、相場としては決済総額の3.0%程度だとされています。

決済手数料を安く抑える方法①:ORCAMO

続いては、決済手数料を安く抑える方法を紹介していきます。日本医師会ORCA管理機構(ORCAMO)は、医療機関のキャッシュレス化を推進すべく、「日本医師会員開院向けキャッシュレスサービス」を展開しています。このサービスを利用すれば、初期費用なしで、日医会員向け特別手数料・価格で決済サービスを利用することができます。

1台の端末でクレジットカードにも電子マネーにも対応しているうえ、NTTデータとタッグを組んでいるため、万全なセキュリティ水準の決済環境を実現できているのも大きな魅力。QRコード決済に関しては、QRコードの統一規格である「JPQR」を使うことで、同じく1台の端末で対応できます。

では、どのくらい安く抑えることができるかというと、まず、Visa、Mastercardに関しては、非会員であれば手数料が2.46%のところ、日医会員は非課税の1.5%の手数料で利用できます。JCB、Amex、Dinersは非会員の場合は利用不可ですが、日医会員は特別料率で利用可能。各種交通系ICカードをはじめとする電子マネー決済も、非会員は利用不可のところ、日医会員なら税込み2.53%で利用可能です。また、JPQRの参考手数料は1.2%~となっています。

利用するためには、日医会員になることがもちろん必須。また、本サービスを利用するための決済端末としてCAFIS Arch(Saturn 1000E)が提供され、工事費無料で設置してもらえますが、POS連動機能を追加する場合は、1接続につき16,500円、POS連動用ケーブルの購入も、1接続につき16,5000円が必要となります。

ちなみに、日医会員の会費は下記の通り。医師であれば誰でも会員になることができます。

区分 会費(年額)
医療機関の開設者、管理者およびそれに準ずる会員(日本医師会医師賠償責任保険に加入) 126,000円
31歳以上の勤務医(日本医師会医師賠償責任保険に加入) 68,000円
30歳以下の勤務医(日本医師会医師賠償責任保険に加入) 39,000円
研修医(日本医師会医師賠償責任保険に加入) 21,000円
勤務医(日本医師会医師賠償責任保険に未加入) 28,000円
研修医(日本医師会医師賠償責任保険に未加入) 6,000円

参照:日本医師会ORCA管理機構「日本医師会員向けキャッシュレスサービス」

決済手数料を安く抑える方法②:STORES決済

STORES決済の医療機関向け特別プランも、決済手数料を安く抑えたいクリニックにはうってつけです。ただし、STORES決済を利用すると安くなるのはクレジットカード決済の手数料のみ。電子マネー決済、コード決済に関しては通常の決済手数料になります。

クレジットカード決済手数料はどのくらい安くなるかというと、通常3.24%~のところ、1.50%~で利用可能となります。ただし、美容クリニックは適用外となるため注意が必要です。

参照:STORES決済 医療向け特別プラン

決済手数料を安く抑える方法③:Uペイ特別料率

USENの決済端末サービス「Uペイ」なら、医療店舗向け特別料率として、VISA/MASTERカードの決済手数料率が1.9%に設定されています。Uペイは決済端末を無料レンタルできるうえ、万が一故障した場合は無料で交換してくれるので安心。クレジット決済および交通系電子マネー決済の売上は、指定口座に翌日振り込まれます。

まとめると下記になります。

ORCAMO (日本医師会会員向けキャッシュレスサービス) STORES決済 医療向け特別プラン 「Uペイ」特別料率
運営会社 日本医師会ORCA管理機構 ヘイ株式会社 USEN
決済手数料 ※Visa、Mastercardのみ 1.5%  ※日医非会員も利用可能。ただし手数料は2.46% 1.5% ※AMERICAN EXPRESS、JCB、DISCOVER、Diners Clubは1.75% 1.9%
初期費用 0円 0円 0円
その他 POS連動機能:1接続16,500円 日医会費12.6万円/年(開業医) 美容クリニックは適用外

保険診療の場合、決済手数料は患者の自己負担額分にしかかからない

決済手数料についてもうひとつ覚えておきたいことは、保険診療の場合は、患者が自己負担した額にしか決済手数料がかからないということです。つまり、医療機関にとってのデメリットはさほど大きくないのです。ただし、自費診療の場合は別ですので、少しでも安く抑える方法を知っておくに越したことはありませんよね。これからキャッシュレス決済を導入したいと考えているクリニックは、どの方法がいいか比較検討してみてくださいね。

医療向けの特別手数料率でご利用頂きます

特徴

Mastercard・VISA・JCBが1.9%の手数料率でご利用頂けます。 USEN PAYの詳細は・・・Uペイの詳細はお問い合わせください。

対応業務

オフライン決済

その他特徴

決済端末無料提供

決済種類

クレジットカード決済 電子マネー決済

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、
お使いのスマホ・タブレッドを用いて国内外の様々なQR決済をワンストップで利用可能

特徴

1.創設以来、多くの企業様に決済サービスを提供しており実績から得たノウハウやPCIDSS等のセキュリティ資格を基盤に、安心安全なサービスをご提供 2. お使いのスマートフォン・タブレッドで導入できるので、初期費用は不要 3. 24時間365日対応のコールセンター(日本語・中国語)完備で安心 4.複数QRコードを自動判別するので、店舗オペレーションもシンプル 5.普及・拡大してるQR決済を導入することで顧客利便性の向上に

対応業務

オフライン決済 オンライン決済

決済種類

クレジットカード決済 デビッドカード決済 QRコード決済 ネットバンキング決済 決済代行(後払い、掛け払い) スマートフォン端末決済

その他特徴

決済端末有料提供 決済端末月額無料利用

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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