電子カルテは音声入力できる? 精度は高い?

日々進化している電子カルテ。昔はできなかったことも、最新の電子カルテなら当たり前にできることもありますが、果たして音声入力に関してはどうなのでしょうか? 早速みていきましょう。

目次
  1. 医療現場での音声入力の現状は?
  2. どんなシーンで活用されることが多い?
  3. 音声入力ソフトがあまり役立たないのはどんなとき?
  4. 医療現場でよく使われている音声入力ソフト「AmiVoice(アミボイス)」
  5. より手軽に音声入力したいなら何を使えばいい?
  6. GAFA系の標準の音声入力にも注目したい

医療現場での音声入力の現状は?

医療現場で音声入力がもっともよく使われている診療科は、放射線科です。放射線読影レポート入力の際に活用されるため、放射線部門においては一般的に使われているといっていいでしょう。

音声入力になじみがない人にとっては、認識ミスが気になるかもしれませんが、最近は驚くほど精度が上がっています。特に医療辞書を搭載した音声入力ソフトを使った場合の制度は高く、100%の認識率とまではいかずとも、まず音声入力ソフトで原稿を作成すれば、あとから必要な個所だけ修正すれば済むため業務効率がアップします。

どんなシーンで活用されることが多い?

放射線科以外ではどんなシーンで活用されることが多いかというと、まず挙げられるのが、パソコンに座って診察するのが難しい在宅医療の現場でしょう。リアルタイムでの電子カルテへの記録は難しいため、移動時間に記録することになりますが、音声入力ソフトがあれば、車中で画面を見て車酔いしてしまうといった心配もありません。

また、カルテの内容を見ながらサマリーを作成する際や、紹介状などの医療文書を作成する際、スタッフステーションで看護記録を作成する際などにも、音声入力ソフトがあればスムーズに作業できます。

音声入力ソフトがあまり役立たないのはどんなとき?

前述の通り、音声入力ソフトが役立つのは、主にひとりでマイクに向かってしゃべることができるシーンです。なぜかというと、診察時に医師と患者のふたりが会話している際、どの台詞をどちらが発しているかを聞き分けることまでは難しいためです。ただし、将来的にAIが進化した際には、聞き分けもスムーズにおこなえるようになる可能性は十分あるでしょう。

医療現場でよく使われている音声入力ソフト「AmiVoice(アミボイス)」

音声入力ソフトの種類は昔より増えてきましたが、医療の現場では古くから、株式会社アドバンスト・メディアの「AmiVoice(アミボイス)」がもっともよく使われているソフトです。世界トップレベルの音声認識技術が高く評価され、国内シェア堂々の第1位を誇っています。

医療現場で使われている「AmiVoice」にはいくつか種類があります。たとえば、医療・調剤薬局・介護向け音声入力キーボードアプリ「AmiVoice SBx Medical」、対面・オンライン・電話など多様な診療スタイルでの会話を録音・文字化してくれる「AmiVoiceIC-Support」など、シーンによって適したソフトが異なります。電子カルテに活用できるものも多彩にラインアップ。マイクで話すだけで文章が作成できるクラウド向け医療ソフトウェア「AmiVoiceCLx」、対面診療・オンライン診療向けクラウド型音声入力操作支援システム「AmiVoice OAM」など、いずれもカルテ入力の負担を減らすことに役立てられます。

参照:株式会社アドバンスト・メディア「AmiVoice(アミボイス)」

より手軽に音声入力したいなら何を使えばいい?

前述の通り、「AmiVoice」は既に医療現場ではお馴染みの存在で、実際よく使われていますが、商品価格が25万円前後とやや高め。「試しに音声入力してみたい」と軽い気持ちで使うには高額といえるでしょう。

音声入力がどのくらい便利なのか、まずは使って確かめてみたいということなら、MACやWindowsに標準搭載されている音声入力機能を使ってみるのもおすすめです。バーチャルアシスタント「Siri」のほか、Google Chromeの拡張機能「VoiceIn」も試してみる価値があるでしょう。

「VoiceIn」とは、Google音声認識エンジンを利用したChrome拡張機能です。スマホ版の「Google 音声入力」レベルの認識精度があるので、興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか? 実際に活用している医師からは、「医学用語に関してもかなりの精度でサクサク変換してくれるから、自分でタイピングするより相当早く入力できます」といった声も上がっています。ちなみに、パソコンへの音声入力はZoom用のWEBカメラのマイクでも十分とのこと。

参照:chrome ウェブストア VoiceIn

GAFA系の標準の音声入力にも注目したい

音声入力の技術は年々進化しているので、SiriやVoiceIn以外も有力なツールは随時登場することが考えられます。特にGAFA(Google、Amazon、Facebook(現Meta)、Apple)やその系列の企業は音声入力の技術革新に積極的なので、音声入力ソフトに関しては、医療用に限らず幅広くチェックし続けるのがよさそうですね!

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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