クリニックで使える業務用空気清浄機【7選】選ぶときのポイントは?

コロナ禍の影響による「受診控え」への対応として、感染症対策に力を入れるクリニックが増えています。各クリニックのホームページには「当院の感染症対策」などを紹介し「新たに空気清浄機を3機導入しました」などの文字も。それだけ空間に浮遊するウィルスにも患者さんの警戒感が高まっているのかもしれません。

「業務用、家庭用何を買えばいいのか」「いろんなメーカーの評判を聞くが結局どれがいい?」「卸さんに聞いても空気清浄機は分からないと言われた」などの悩みもあるはずです。そこで主要なメーカーにリサーチを行い、おすすめの空気清浄機を紹介します。待合室、診察室で患者さんもスタッフも安心して過ごせるためにぜひ参考にしてください。

※本記事に記載の情報は取材を行った2022年2月18日現在です。

目次
  1. 空気清浄機の業務用と家庭用とは
    1. 適用床面積
    2. 設置タイプと場所
    3. お手入れの手軽さ
  2. 空気清浄機の機能での比較
    1. 花粉・PM2.5対策
    2. 加湿機能
  3. クリニックにおすすめの空気清浄機【7選】
    1. 壁掛け/棚置き兼用型「プラズマクラスター空気清浄機FU-M1000」(シャープ株式会社)
    2. 業務用「UVストリーマ空気清浄機」(ダイキン工業株式会社)
    3. 業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」(株式会社クボタ)
    4. パーティション型空気清浄機「pure suction」AKM-ⅡA-50(株式会社アライブテック)
    5. 業務用 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 「ジアイーノ」(パナソニック株式会社)
    6. 業務用 多機能加湿器「ナノフィール」(株式会社コロナ)
    7. 「Airdog X5s」(販売元:株式会社トゥーコネクト)
  4. 各メーカーのスペックのまとめ
  5. 空気清浄機選びは集患にも影響

空気清浄機の業務用と家庭用とは

空気清浄機にはさまざまな種類、用途があります。クリニックのように不特定の人が集まる空間では業務用の空気清浄機が導入されるケースがほとんどでしょう。基本的に清浄力が強いものを業務用と呼びますが、数値による定義はありません。

適用床面積

注目すべきは「適用床面積」です。適用床面積は、30分以内に「タバコを5本吸った状態の空気の汚れ」をきれいにできる広さを示し、畳数で表されます。(一社)日本電機工業会が定めた規格に基づく数値で主要なメーカーは適用床面積をWebでも公表しています。

適用床面積の数値が大きいものはパワフルで、機能が高くなります。そのため診察室の面積よりも適用床面積が大きなものを選ぶと説得力が増すでしょう。

設置タイプと場所

業務用はもともと天井の埋め込み式が多く見られました。設置場所をとらずパワーも強いため、オフィスや広い待合室にも向いています。ただ追加設置の場合、埋め込み式では工事のコストが高額になるため、平置きや壁掛け型の製品が好まれます。設置場所は本来、外気が入ってくる窓やドアから離れたところを選ぶのがセオリーです。しかしあまり意識されていないケースが多く見られます。流入してくる外気は空気清浄機の邪魔をします。効率が悪くなり空気がきれいになるまでに時間がかかってしまうでしょう。空気の通り道、待合室の中央にあえて目立つように置くのもよいかもしれません。「ちゃんと空気清浄機が運転しています」とアピールし、患者さんの安心につながるためです。

お手入れの手軽さ

空気清浄機はファンやフィルターのお手入れが欠かせません。臭いやほこりを取る力が強いものは、驚くほど早く掃除が必要になります。そこでリース品にしてメンテナンスをリース会社にお任せするのも一つの手です。自院でこまめに掃除するのが一番ですが、手軽にお手入れできる空気清浄機を選ぶとよいでしょう。

空気清浄機の機能での比較

空気清浄機の役割はコロナ感染症対策だけではありません。PM2.5や花粉への対策、加湿機能をはじめ、今や空気清浄機は1年中欠かせなくなっています。縁の下の力持ちとして、空気清浄機の内部で活躍している機能を紹介します。

花粉・PM2.5対策

高性能フィルターの「高密度HEPA」が搭載された製品が一般的になってきました。季節を問わずPM2.5や花粉症対策がしっかりできるのは利用者にはうれしい機能でしょう。

加湿機能

空気清浄機と加湿器が一体になったタイプはクリニックでも人気です。特に高齢の患者さんが多いクリニックや小児科医院では、インフルエンザや風邪予防に気をつかって積極的に加湿するところもあるのではないでしょうか。また家電量販店によれば、夏場は空気清浄機はいらない、売れないと以前は言われていました。しかし部屋を閉め切って冷房を使うため、夏場も空気清浄機の需要が急速に高まっているとのことです。

クリニックにおすすめの空気清浄機【7選】

クリニックでの販売実績が多い空気清浄機を紹介します。サイズやラインナップは各社さまざまな選択肢がありますが、とくにクリニック向けに力を入れているおすすめ製品について各社にお聞きしました。

壁掛け/棚置き兼用型「プラズマクラスター空気清浄機FU-M1000」(シャープ株式会社)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
壁掛け/棚置き兼用型「プラズマクラスター空気清浄機FU-M1000」(シャープ株式会社) 198,000円 40畳 強い吸じん力。プラズマクラスターイオンを放出し空間を清潔に保つ フィルターは2年間交換不要

クリニックの導入実績が多いFU-M1000。交通機関や公共施設など多くの業種で採用されている空気浄化技術「プラズマクラスター」を搭載した空気清浄機です。「院内にこもりやすい独特のニオイはもちろん、静電HEPAフィルターで目に見えない微細な空気汚れをキャッチし、人が集まりやすい待合室の空気をスピーディに清浄します。患者さんに安心してご来院いただける施設環境づくりをサポートいたします」(シャープ広報室・森永さん)床置き型や壁掛け型など設置のニーズに合わせたラインアップもシャープの魅力ですね。

業務用「UVストリーマ空気清浄機」(ダイキン工業株式会社)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
業務用「UVストリーマ空気清浄機」(ダイキン工業株式会社) 154,000円 22畳 プラズマ放電の一種であるストリーマが有害化学物質を分解 HEPAフィルターは1年間交換不要

ダイキン工業のUVストリーマ空気清浄機は、独自の空気清浄技術「ストリーマ」と業界初となるウイルスや菌の抑制効果が高い波長265nmの深紫外線を照射する「UVC LED」を搭載しています。人の出入りが多いクリニック、老健施設のほか学習塾などの小空間に最適な高機能製品です。「コンパクト設計ながら、除菌・集塵・脱臭まで可能。不特定多数の人が出入りするクリニックの待合室や診察室に導入いただくケースが多いですね」(ダイキン工業・長内さん)

業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」(株式会社クボタ)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」(株式会社クボタ) 2,200,000円 123畳 ハウスダスト、花粉を微酸性電海水で捕捉 1カ月に1度のプレフィルタ清掃。最大4カ月で薬液を交換

ピュアウォッシャーは1台で「加湿・消臭」と「除菌・清浄」できる大空間対応製品です。浮遊ウイルス・浮遊菌を10分で99%抑制。給排水接続式で給水・メンテなどの手間がいらないのもポイントです。さらに機内で生成した微酸性電解水は机や椅子などの表面除菌にも使えます。加湿・消臭機能を重視した透析クリニックなどでも好評で、透析室や待合室などに多数導入いただいています。(クボタ精密機器営業部・山岡さん)

パーティション型空気清浄機「pure suction」AKM-ⅡA-50(株式会社アライブテック)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
パーティション型空気清浄機「pure suction」AKM-ⅡA-50(株式会社アライブテック) オープン価格 30畳 高機能HEPAフィルターで99.99%を捕集 HEPAフィルターは2 年で交換。週1回、掃除機でホコリを吸い取る

pure suctionは医療機関で高い信頼性を誇る、日本エアーテックのHEPAフィルターを採用した空気清浄機です。「吸引機構を上部に設置し、身長、座高にあわせ呼吸域に近い高さの空気を効率よく清浄化します。オゾン、紫外線、噴霧型除菌装置などと違い、健康に配慮した純粋ろ過方式を取っています」(アライブテック・石原さん)テントユニットと組み合わせ「簡易陰圧ブース」として全国の医療機関で活躍しています。

業務用 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 「ジアイーノ」(パナソニック株式会社)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
業務用 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 「ジアイーノ」(パナソニック株式会社) オープン価格
※11~15万円台(編集部調べ)
※月額4400円での定額利用サービスあり
18畳 次亜塩素酸で清潔除菌。脱臭機能も優れる 付属フィルター類は5年交換不要

医療機関に豊富な実績をもつパナソニックの「ジアイーノ」。環境基準より低い濃度の次亜塩素酸の電解水を含んだフィルターに、汚れた空気が通過すると「気液接触方式」で除菌・脱臭します。次亜塩素酸(電解水)は食塩水の電気分解により生成。次亜塩素酸が揮発する際に床や壁に付着した菌や浮遊菌も抑制します。医療法人グループが50台、100台と導入しているケースからも信頼性の高さがうかがえます。

業務用 多機能加湿器「ナノフィール」(株式会社コロナ)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
業務用 多機能加湿器「ナノフィール」(株式会社コロナ) 638,000円(移動型) 50畳 1~2.5μmの粒子を捕集。マイナスイオンで浮遊菌も抑制。 自動洗浄・乾燥機能でいつでも清潔な状態に

ナノフィールは据置型と移動型の2タイプ。微小な水の粒「ナノミスト」を発生させ、クリニックや介護・福祉施設など人が集まる空間で加湿、消臭、除菌、空気清浄の1台4役です。給水、排水や内部のクリーン運転を自動で行うのも特徴。クリニックのスタッフも少なくて済みます。また銀イオンの発生ユニットも搭載し、機器内部に取り込まれた菌、においや汚れのもととなる菌をしっかり抑制します。

「Airdog X5s」(販売元:株式会社トゥーコネクト)

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
「Airdog X5s」(販売元:株式会社トゥーコネクト) 106,000円 42畳 独自のTPAフィルターがPM2.5、0.1μmのウイルスを99.9%除去 フィルターは繰り返し洗って使用でき交換不要

「医療従事者が選ぶ空気清浄機No.1」と触れ込みがあり、小さなテレビCMなどでもおなじみのエアドッグは、アメリカ生まれの空気清浄機です。ウイルスの6分の1の大きさ、0.0146マイクロメートルの微細粒子まで除去や、アメリカで特許を取得したTPAフィルターを搭載するなど高機能を誇ります。またフィルターの交換が不要で水洗いにも対応。全国1万件以上の医療施設で導入されているとのことです。

各メーカーのスペックのまとめ

メーカー メーカー価格 適用床面積 花粉・PM2.5などへの対応 お手入れ法
壁掛け/棚置き兼用型「プラズマクラスター空気清浄機FU-M1000」(シャープ株式会社) 198,000円 40畳 強い吸じん力。プラズマクラスターイオンを放出し空間を清潔に保つ フィルターは2年間交換不要
業務用「UVストリーマ空気清浄機」(ダイキン工業株式会社) 154,000円 22畳 プラズマ放電の一種であるストリーマが有害化学物質を分解 HEPAフィルターは1年間交換不要
業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」(株式会社クボタ) 2,200,000円 123畳 ハウスダスト、花粉を微酸性電海水で捕捉 1カ月に1度のプレフィルタ清掃。最大4カ月で薬液を交換
パーティション型空気清浄機「pure suction」AKM-ⅡA-50(株式会社アライブテック) オープン価格 30畳 高機能HEPAフィルターで99.99%を捕集 HEPAフィルターは2
年で交換
週1回、掃除機でホコリを吸い取る
業務用 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 「ジアイーノ」(パナソニック株式会社) オープン価格
※11~15万円台(編集部調べ)
※月額4400円での定額利用サービスあり
18畳 次亜塩素酸で清潔除菌。脱臭機能も優れる 付属フィルター類は5年交換不要
業務用 多機能加湿器「ナノフィール」(株式会社コロナ) 638,000円(移動型) 50畳 1~2.5μmの粒子を捕集。マイナスイオンで浮遊菌も抑制。 自動洗浄・乾燥機能でいつでも清潔な状態に
「Airdog X5s」(販売元:株式会社トゥーコネクト) 106,000円 42畳 独自のTPAフィルターがPM2.5、0.1μmのウイルスを99.9%除去 フィルターは繰り返し洗って使用でき交換不要

空気清浄機選びは集患にも影響

生活スタイルが大きく変わった中で、多くの人が集まるクリニックで患者さんが安心して過ごせるかは集患の1つのポイント。効果、機能やランニングコスト等も含めて、自院にふさわしい空気清浄機を選ぶとよいでしょう。またホームページや待合室などに「空気清浄機の追加導入」をお知らせするのも効果的です。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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