分院の院長採用で成功する秘訣とは?

分院展開においては、院長選びが成功のカギを握ると言っても過言ではありません。優秀な人材を採用できたらそれだけでも増患が期待できますが、採用した人材に問題があれば、みるまに悪い口コミが増えて患者から選ばれないクリニックになってしまいます。では、優秀な人材を採用するためにはどうすればいいのでしょうか? 早速みていきましょう。

目次
  1. 分院の院長にはどんな人が望ましい?
    1. もっとも重視したい点
      1. 人間的に信頼できる、責任感がある
      2. 医療法人の経営方針に関して理解がある
      3. 我が強すぎない(=分院の院長という立場をわきまえている)
      4. マネジメント能力、スタッフ管理能力が高い
    2. なるべく条件を満たしていることが望ましい点
      1. 診察が丁寧かつスピーディ
      2. コミュニケーション能力が高い
      3. 清潔感がある見た目である
    3. 下記も満たしているとなおよし
      1. すぐに独立したいとは考えていない
  2. どうすれば理想的な人材を採用できる?
    1. 早い段階から本院の副院長などとして採用して育成する
    2. 信頼できる後輩や医師仲間をあたる、信頼できる人に紹介してもらう
    3. 人材紹介会社を利用する
    4. SNSやホームページでの募集も視野に入れる
  3. 分院長を採用する際に気を付けるべきこと
    1. 分院長候補のドクターの将来設計を確認する
    2. 双方が納得できる条件を決める
    3. 権限・裁量についても双方が納得できるものにする
  4. 分院長と良好な関係を保つためのコツは?
  5. 良い人材が見つからなければ分院計画を保留するのも一手

分院の院長にはどんな人が望ましい?

まずは、分院の院長にはどんな人が望ましいのかをみていきましょう。

もっとも重視したい点

人間的に信頼できる、責任感がある

分院長といえど、院長はクリニックの顔です。患者からみてもスタッフからみても信頼できる人材でなければ、クリニックの印象自体が悪くなってしまうでしょう。

医療法人の経営方針に関して理解がある

医療法人の経営方針に理解がある人でなければ、院長に就任した後、クリニックのやりかたに対して異論を唱えたり口出ししたりする可能性があります。もちろん、働き始めてからわかった「改善すべき点」を言葉にしてくれるなどは、「口出し」ととらえるべきではありません。経営方針を理解したうえで、よりよい医療を提供するにはどうすればいいかを一緒に考えてくれる人材なら、分院の院長にふさわしいといえます。

我が強すぎない(=分院の院長という立場をわきまえている)

「こうすればもっとよくなると思う」という理由からであっても、診療スタイルなどを自分流にアレンジしていくタイプも、分院長には向いていません。アレンジした結果として分院の評価が上がったとしても、医療法人全体の足並みがそろわなくなったようでは問題が起きることもあるので、事前の相談や報告をきちんとしてくれる人が望ましいです。

マネジメント能力、スタッフ管理能力が高い

母体があっての分院とはいえ、分院というひとつの施設のトップである以上、現場をマネジメントする能力が求められます。分院長がその役を務めなければ、スタッフはどこに向かって進んだらいいのかわかりません。そのため、スタッフ管理能力の高さも不可欠といえるでしょう。

なるべく条件を満たしていることが望ましい点

診察が丁寧かつスピーディ

一人ひとりを丁寧に診察することは好ましいことですが、それによって患者の待ち時間が長引くとクレームも増えます。つまり、「丁寧でありながらもスピーディ」が理想といえます。また、「丁寧な診察」「待ち時間は少ない」はよい口コミにつながりやすいので、採用時はこれらのスキルに欠けていたとしても、スキルを磨くことを心がけてもらうといいでしょう。

コミュニケーション能力が高い

患者の話にしっかりと耳を傾け、適切な言葉をかける能力に長けていると、患者からの信頼が厚くなります。特に高齢者などは、話を聴いてもらえるだけでも安心することが多いので、コミュニケーションを大事にしてあげられるドクターであれば、クリニックの評価も上がりやすいでしょう。

清潔感がある見た目である

『人は見た目が9割』という本が話題になったこともありますが、実際、見た目が人に与える印象は大きいものです。大事なのは、生まれ持った容姿ではなく、清潔感や話しやすい雰囲気。「これからもなにかあったらこのクリニックに来たい」と思ってもらえるような見た目であることは、意外ととても大事なのです。

下記も満たしているとなおよし

すぐに独立したいとは考えていない

一定数のドクターが、若いうちに経験を積んで、将来は独立開業したいと考えています。クリニックの分院長を経て、独立開業するドクターも多いです。苦楽を共にした人が新たな道を歩み始めるとなると全力で応援したいものですが、分院開院からほどなくして「独立するから辞めたい」となると話は別。代わりとなる人材を探すのにも時間がかかりますし、場合によってはトラブルに発展することもあるでしょう。それを防ぐためにも、分院長として採用する前の段階で、必ず分院長候補者の将来設計を確認しておきましょう。

どうすれば理想的な人材を採用できる?

続いては、分院の院長として理想的な人材を見つけるにはどんな方法があるかをみていきましょう。

早い段階から本院の副院長などとして採用して育成する

もっとも理想的な方法は、まずは副院長として雇うなどして、時間をかけて育てることでしょう。分院を任せるとなると、やはり自院のことをよく理解してくれていることがとても重要。付き合いが長く信頼関係が築けている方が、法人としても安心できるでしょう。

信頼できる後輩や医師仲間をあたる、信頼できる人に紹介してもらう

信頼できる人を紹介してほしいと思ったら、まずは自分の周りにいる信頼できる人にその旨を伝えてお願いするのが一番。分院長を探すにあたっても、もれなくその法則は当てはまります。ただし、周りの人からみて「信頼できる」という人は基本的にひっぱりだこなので、タイミングによってすぐにつかまらないということは多いでしょう。

人材紹介会社を利用する

自分たちで見つけることや身近な人からの紹介が難しい場合は、「仕事を探している人」を探す他ありません。まずは、医療系専門の人材紹介会社などを当たってみるのも、ひとつの選択肢です。探しているのが看護師や受付事務であれば、ハローワークや無料の求人誌という選択肢もありますが、院長での採用となると、無料媒体で理想的な人材が見つかる可能性は極めて低いでしょう。

SNSやホームページでの募集も視野に入れる

ホームページにも募集要項を載せるのは基本中の基本ですが、併せてSNSで発信することでそれなりの応募を獲得しようと思ったら、まずはアカウントの知名度を上げたりフォロワーを増やしたりするための施策をとることが不可欠。そうでなければ、たくさんの人の目に触れることがないので、よい人材からの応募は期待しにくいでしょう。また、SNSでのマッチング率を高めるためには、募集時につぶやくだけでなく、日ごろから自院の理念や診療において大事にしていることを発信し続けることが大切。そうすることで、経営方針に賛同してくれる人材につながりやすくなります。

分院長を採用する際に気を付けるべきこと

続いて、分院長を採用する際に気を付けるべきことをみていきます。

分院長候補のドクターの将来設計を確認する

前述した通り、分院長として経験を積んだ後、独立開業したいと考えているドクターは多いです。そのこと自体は応援してあげたいものですが、せっかく採用しても1年やそこらで辞められるとなっては採用した側も困るでしょう。将来的に独立開業したい意思が確認できた場合は、いつごろまでに独立したいと考えているのか、そのために分院長としてどんな経験を積みたいのかなどを確認できるといいでしょう。

双方が納得できる条件を決める

分院長として雇われる側は、将来的な開業を応援してほしいということ以外に、「納得して働ける環境や給与条件を整えてほしい」と考えています。そこをクリアできなければ、そもそも契約にOKしてもらえないでしょう。

権限・裁量についても双方が納得できるものにする

「何をどこまで任せるか」という権限や裁量に関しても、分院長に就任してもらう前にしっかり決めましょう。その際、お互いに意見を出し合いながら、双方が納得できる条件を見付け、お互いが納得したことをしっかりと記録しておくことが大切です。

分院長と良好な関係を保つためのコツは?

条件や権限・裁量を事前に確認していたとしても、契約期間終了前に退職を申し出られたりトラブルに発展したりする可能性はゼロとはいえません。想定外の事態に陥ることを防ぐためにも、分院長にやりがいを持って働いてもらえるような策を練ることは必要です。経営が安定するよう、医療法人全体でSEO対策や口コミ対策に力を入れることはもちろん、不満を抱えているようなら、早い段階で話し合いの機会を持つことも大切です。

良い人材が見つからなければ分院計画を保留するのも一手

分院長にふさわしい人が見つからない場合、みつかっていたけど開院直前で断られた場合などは、分院計画の保留を検討してもいいでしょう。穴埋めのための人材で無理矢理開業した結果、悪い口コミが何件もつき、本院の評価まで下げてしまうということにもなりかねません。ベストなタイミングで開院できるかどうかで。その後の集患率なども大きく異なってくる可能性があるので、自院にとってのメリット、デメリットをよく考えたうえで決定していってくださいね。

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執筆 コラム配信 | クリニック開業ナビ

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