クリニックスタッフの採用前には、面接をおこなうのが一般的です。では、面接に来てくれた人に対して、交通費を支払う必要はあるのでしょうか? 早速みていきましょう。
面接交通費の支給に関する法律やルールはない
面接交通費の支給に関して、法律やルールで決まっていることはありません。つまり、支給するかしないかは各企業の自由ということになります。実際、支給している企業もあればしていない企業もあります。医療機関に関しても同様です。
面接交通費支給の有無は事前に応募者に知らせるべき?
面接交通費支給の有無を事前に応募者に知らせるべきかに関しても、決まったルールはありません。しかし、支給する場合は求人広告にその旨を明記するのが一般的です。
面接交通費を支給する場合は全額支給が必要?
面接交通費支給のパターンは主に3つに分けられます。
全額支給
交通費としてかかった費用を全額支給するパターンです。ただし、いくつかのルートがある場合、そのなかの最安ルートの金額を支給するのが一般的です。
一定金額内で実費を支給
上限金額が定められているのがこのパターンです。たとえば上限を1,000円と定めた場合、実際にかかった費用が1,000円を超えていたら1,000円を支給、1,000円以下なら実費を支給することになります。
全員一律で同じ額を支給
自宅から面接地までの距離に関わらず、全員一律で同じ額を支給するのがこのパターン。一律500円、一律1,000円などの場合が多いようです。
2回以上面接がある場合は?
面接が2回以上ある場合に関しても、交通費をそのうちの何回分支給するか、あるいはしないのかは企業の自由です。たとえば、「2次面接から支給」とする企業もあれば、「最終面接のみ支給」という企業もあります。
クリニックの面接交通費の支給は必要? 不要?
続いては、クリニックスタッフの採用面接にかかる交通費の支給の要・不要についてみていきます。
結論からいうと、クリニックスタッフの採用面接にかかる交通費に関しても、前述した一般の企業のスタイルと同様に、大きく3パターンに分かれます。しかし、必ず払わなければいけないものではないことから、実質、支払っていないというクリニックが多いようです。
また、全員一律で同じ額を支給のパターンの場合、現金ではなくクオカードなどを渡す場合が多いようです。求人票には、「面接時に交通費としてクオカード500円をプレゼント」などと記載するのが一般的です。
交通費を支給する場合の注意点
交通費を支給する場合、面接者に領収書を用意してもらうか、受領書に押印してもらうのが一般的です。そのため、支給する場合は印鑑を持ってきてもらうよう事前に求職者に伝えましょう。
また、面接者に支給する交通費は、スタッフに支給する交通費とは異なり、「採用教育費」として仕訳して経費精算するということを覚えておきましょう。ちなみに、面接者の交通費以外にも、面接にかかる費用はすべて「採用教育費」として処理して構いません。
最近はオンライン面接も増えている
面接交通費に関して、主な3パターンのなかからどのタイプにするかについて悩んでいるなら、そもそも交通費がかからないオンライン面接を導入するのもいいかもしれません。「一緒に働くことになるのだから、事前に直接会うことで人間性を確かめたい」という意見ももっともですが、「信頼できる人からの紹介でほぼほぼ採用が決まっているが、念のため直接話して細かい条件をすりあわせておきたい」などであればオンライン面接で十分。今後オンライン診療に力を入れていきたいクリニックなどであれば、オンライン面接に問題なく対応できるかどうかをチェックするいい機会にもなり得ますよ!
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2022年9月時点の情報を元に作成しています。