「法人向けオンライン診療」導入のプロセスやメリット、注意点を導入クリニックに聞いた

2022年1月、厚生労働省は初診からオンライン診療を行うことを認める指針を出しました。コロナ禍の中で手探りで始まったオンライン診療は、ようやく本格的に稼働しようとしています。すでに自院にオンライン診療のシステムを導入しているクリニック院長もいらっしゃるでしょう。

このオンライン診療を一般の患者さん向けだけではなく、法人向けとして活用を始めているクリニックがあります。『CLINIC TEN(クリニックテン)』です(以下『クリニックTEN』と表記)。今回は、『クリニックTEN』がスタートした法人向けオンライン診療について取材しました。

オンライン診療機能を備える電子カルテCLIUS

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目次
  1. 「法人向けオンライン診療」とは?
  2. オンライン診療を受診できる環境は整備されている
  3. 「企業のかかりつけクリニック」が目標!
    1. 一般内科:
    2. 婦人科:ピル処方(再診)
    3. 睡眠外来
    4. 美容皮膚科:GAUDISKIN(ガウディスキン)処方
    5. メンズヘルス外来
  4. 「法人向けオンライン診療」導入のメリットとは?

「法人向けオンライン診療」とは?

『クリニックTEN』がサービスインした法人向けオンライン診療は、以下のような仕組みです。

『クリニックTEN』と契約した企業は、社員に診療案内を行います。社員はそれに従ってオンライン診療を受けます。

どこを選べばいいのか、何をすればいいのか分からないのでオンライン診療を受けない——といった人は多いのですが、このように企業から案内があれば受診する人は多くなるでしょう。

診療後には、『クリニックTEN』から提携の薬局に処方せんが送られ、診療を受けた社員は薬局からオンラインで服薬指導を受けます。処方薬は、社員の自宅または企業に送付されます。また、診療後に処方せんを発行し、社員が近所の提携薬局で処方を受け取ることも可能です。

オンライン診療ヘルスリテラシーに関する情報提供(セミナー・記事)を通じた企業への啓蒙活動も提供しています。

『クリニックTEN』によれば、契約した法人は最短1週間でサービスの導入が可能とのこと。

オンライン診療を受診できる環境は整備されている

従業員の健康管理、福利厚生の一環として導入したい企業ニーズは小さくないでしょう。また、法人向けオンライン診療を実施するための環境はすでに整っています。

そもそもコロナ禍によって、リモートで仕事を行ってもよいと判断する企業が増えました。従業員の皆さんは自宅にリモートで仕事をするための装備を整えています。インターネット接続環境、パソコン、通話のためのマイクとスピーカー、映像で通信するためのWebカムなどです。

これらは、そっくりそのままオンライン診療で利用できます。つまり、日本のサラリーマンの皆さんは、コロナ禍によってくしくもオンライン診療を受診するための環境を自ら整備したわけです。

そのため、企業が従業員向けのオンライン診療を実施したいとなれば、少なくともハードウエア、通信環境上の障害はもはやないといってもいい状況です。

法人向けオンライン診療をスタートした『クリニックTEN』は慧眼を持つクリニックといえるのではないでしょうか。

「企業のかかりつけクリニック」が目標!

ただし、オンライン診療といっても全ての科目にハマるわけではありません。実際に患者さんと対面しないため、やはり診療には制限があります。また、そもそも厚生労働省の指針としてオンライン診療は「かかりつけの医師によることが原則」という条件を付けています。

『クリニックTEN』では「次世代型かかりつけクリニック」を標榜し、法人向けオンライン診療を「企業のかかりつけクリニック」となり、従業員の健康をサポートすることを目的としています。

また、『クリニックTEN』の大江航事務長に伺ったところ、そもそも法人向けオンライン診療を始めたきっかけは、企業からの要請があったため、とのこと。

同院では、多くの企業の健康診断を委託されているのですが、課題として受診率の向上やアフターケアが挙がっていたそうです。オンラインで行えるので、社員の受診も増え、アフターケアも行いやすいというわけで、法人向けオンライン診療の導入につながったのです。

確かに、オンライン診療であれば「企業のかかりつけクリニック」もより実現しやすいでしょう。『クリニックTEN』では、企業に対してオンライン診療の啓蒙活動なども行っているそうです。

患者さんがオンライン診療で利用可能な『クリニックTEN』の診療科は以下のようになっています。

一般内科:

・風邪/発熱症状(PCR除く)
・健康診断のアフターフォロー
・高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病
・花粉症外来(含 舌下免疫療法 再診)

婦人科:ピル処方(再診)

睡眠外来

美容皮膚科:GAUDISKIN(ガウディスキン)処方

メンズヘルス外来

「法人向けオンライン診療」導入のメリットとは?

『クリニックTEN』に伺ったところ、法人向けオンラインのメリットは以下のようになります。

  • 従業員が年中どこでも処方薬を受け取れることで、早期に予防・不調解消できる
  • まとめて企業に薬を配送することで安価に薬品を受領できる
  • 実質企業負担ゼロから、健康経営に資する福利厚生を導入できる
  • 企業内のヘルスリテラシーを向上するための情報発信を無料でできる(希望企業のみ)

上掲のようなメリットが従業員に得られるのであれば、「うちも導入してみるか」と考える企業は増えてくるのではないでしょうか。

『クリニックTEN』の大江事務長に伺ったところ、

「法人向けとオンライン診療はすでにあったジャンルですが、これらを掛け合わせることによって新たな専門性が生まれるのではないでしょうか。他院との差別化や特徴を考えた際に、特に奇をてらうのではなく、このような掛け合わせで新しい医療の領域が広がることもあります」

「企業から健康診断を委託されているクリニックからすれば、健康診断を受診した患者さんをいかにフォローするのかが大事になります。その観点からすればオンライン診療は良いソリューションになるかもしれません」

とのことでした。

オンライン診療が「かかりつけ医が行うこと」前提であれば、企業のかかりつけクリニックがあって当然です。企業の健康診断を行うクリニックがあるのであれば、企業のオンライン診療を担当するクリニックがあってしかるべきでしょう。『クリニックTEN』の法人向けオンライン診療は、まさに時代を先取りしたサービスということができます。

取材協力:『CLINIC TEN』

オンライン診療機能を備える電子カルテCLIUS

クラウド型電子カルテCLIUSのオンライン診療機能は、WEB予約とセットでご利用いただけるオプション機能です。CLIUSをご利用の方であれば、どなたでも追加のオプション料金不要【無料】でご利用できます。PC・スマホに対応しており、アプリ等のダウンロードは不要。支払いはクレジットによる事前又は事後決済となっています。

詳しい内容を知りたい方は下記より製品の詳細をご覧ください。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、