クラウド型電子カルテはさまざまなメーカーが開発・提供していますが、そのなかでもっとも新しく開発されたものが、電子カルテ・レセコンシステム「Henry(ヘンリー)」です。2021年の販売開始以降、ネット記事で見かける機会も増えてきていますが、使い勝手や評判はどうなのでしょうか? 早速みていきましょう。
Henry(ヘンリー)とは?
「Henry(ヘンリー)」とは、「自社開発レセコン」と「クラウド型」のメリットを掛け合わせることによって、圧倒的な操作性とスピードを実現したクラウド型電子カルテ・レセコンシステムです。開発しているのは、2018年に設立された『株式会社ヘンリー』。数ある社会課題のなかでも難易度が高い、医療業界の業務改善に挑み続けている企業です。開発に携わっているのは、楽天をはじめとするIT企業で開発をリードしてきたメンバーたち。15年以上にわたってカルテ開発に携わってきた自社エンジニアらが、100名以上の医療従事者の声を参考に、1年以上にわたる継続的改善を経て製品化しています。
もっとも大きな特徴は、充実した機能を幅広く備えていながら、不要なボタンや導線を減らしているため、説明書を読まなくても直感的かつスピーディに操作ができること。また、情報セキュリティの国際規格である「ISO / IEC 27001」を取得しているので安心。クラウドに保存した情報はすべて暗号化されるので、情報漏洩の心配をせずに済みます。
参照:クリニック向けクラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」
Henry(ヘンリー)で使える機能は?
Henry(ヘンリー)はさまざまな機能を有しています。
「カルテテンプレート」「高性能シェーマ」をはじめとする、診療の効率化につながる機能はもちろん、「地方公費レセプト」「将来予約管理」など事務の負担を軽減する機能も充実。また、外部機器との連携にも対応しています。
また、iPadなどのタブレットでも使用可能なため、在宅医療においても活躍。OSは、Windowsは10以降、MACであればmac OS 10.12 Sierra以降が推奨されています。
中小病院向け電子カルテは2023年2月に提供を開始
Henry(ヘンリー)ですが、診療所向け電子カルテ以外にも、2023年2月に、中小病院向けクラウド型電子カルテ・レセコンシステムとして提供がスタートしています。同社は、提供開始時に、「2025年までに、全国に約7,500ある中小病院のうち10%に導入してもらうことを目指す」と公言。同社の躍進によって、クラウド型電子カルテ・システムの普及率がさらに進むことが予想されます。
参照:
中小病院向けクラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」
QA(Quality Assurance)の向上に注力
また、2023年には、QA(Quality Assurance)の向上に注力していくことを宣言。電子カルテのシステムトラブルによって業務が滞ってしまうことのないよう、より安定性の高いシステムを提供するために、営業、カスタマーサクセス、プロダクト、コーポレートとそれぞれ個別の目標を定めています。
参照:株式会社ヘンリー エンジニアブログ「ヘンリーはQAに注力していくぞ!」
サポート体制は整っている?
Henry(ヘンリー)のサポートは、平日土日問わず朝9時から夕方6時まで対応しているため、万が一のときにも安心です。しかも、元医療事務・看護師や医療従事者が在籍しているチームがサポートしているため意思疎通がスムーズ。算定サポートは元診療情報管理士が担当しているなど、実際の診療現場を理解したメンバーが寄り添ってくれるので頼りになります。また、LINEでの問い合わせにも迅速に返してくれるので、特に診療途中に質問したいときなどは便利さを実感するでしょう。
Henry(ヘンリー)の利用料は?
Henry(ヘンリー)の利用にかかる費用は、初期費用が20~50万円、月額が6万円です。また、他社の電子カルテからのデータ移行を依頼したい場合は、データ移行費用30万円が別途必要です。
検討にあたってオンラインデモをお願いするのも◎!
『株式会社ヘンリー』では、クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry(ヘンリー)」が気になっているクリニックのために、オンラインデモの予約を受け付けています。他メーカーのものを比較検討したい場合も、まずはこちらを利用してみるといいかもしれませんね!
クラウド型電子カルテを希望しているなら「CLIUS」などの選択肢も!
クラウド型電子カルテは、クリニックの業務効率化に大いに役立つシステムであることは間違いありません。また、初期費用・月々の使用料ともに手ごろであるのも大きな魅力。「クラウド型」という条件を満たしている電子カルテは、「CLIUS」をはじめHenry(ヘンリー)以外にも複数のメーカーから出ているので、機能や価格を比較しながら、自院にとってもっとも理想的なシステムを選んでくださいね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2023年3月時点の情報を元に作成しています。