美容クリニックが実践すべき集患対策は?

診療科を問わず、クリニックを開業したら集患対策を実践していくことが不可欠ですが、どんな集患対策をとるといいのかは診療科によって異なります。そのなかから今回は、集患対策の必要性が特に高い、美容クリニック向けの集患対策を紹介していきます。

目次
  1. なぜ美容クリニックは集患対策の必要性が高いのか?
    1. 開業資金が高額であるため
    2. 他院との差別化のため
    3. 競合が多い
  2. 美容クリニックが取り組むべき集患対策とは?
    1. SEO対策
    2. MEO対策
    3. SNS(主にInstagram)の運用
    4. YouTubeの運用
    5. 美容系ポータルサイトに出稿
    6. 患者に口コミの書き込みを依頼する
    7. 予約システムを導入する
  3. 美容クリニックが取り組むべき集患対策(有料)
    1. リスティング広告
    2. Instagram広告
    3. YouTube動画広告
  4. リピーターを増やすための集患対策
  5. 医療の質を上げて患者満足度を上げていくことも大切

なぜ美容クリニックは集患対策の必要性が高いのか?

まずは、なぜ美容クリニックは他の診療科に比べて集患について考える必要性が高いのかを説明します。

開業資金が高額であるため

第一に、美容クリニックは他の診療科と比べて開業資金が高額であることが挙げられます。比較として、もっとも軒数の多い一般内科の開業資金は5,000万円~8,000万円程度ですが、これに対して美容クリニックの開業資金目安は5,000万円~1億円程度です。

そして、開業資金のうち8~9割は融資でまかなうのが一般的で、期限内に返済を終わらせなくてはならないことを考えたら、いかに集患が大事であるかがわかるでしょう。

他院との差別化のため

たとえば内科であれば、患者は風邪や腹痛などの体調不良を治すことを目的に来院しますが、多くの場合、患者は治療法や処方する薬にこだわりがあるということはなく、どんな治療法であっても基本的には治してもらえるものだと思っています。

しかし美容クリニックは、どんな機器を使ってどんな処置を行うのかによって、結果が大きく異なる場合があります。そのため、他院にはない最先端の機器やメニューを扱っていることを積極的に宣伝していくことも重要です。

患者の意識としても、内科などの保険診療と違い自費診療には「サービス」を求める傾向も強く、

競合が多い

美容クリニックの多くが都市部に立地しているため、基本的には、集患が見込まれるエリアであれば、どのエリアで開業しても周りは競合だらけになります。そのため、特に目立った炉特徴や技術力がない限り、集患対策をとらなければあっという間に存在が埋もれてしまうでしょう。

 

美容クリニックが取り組むべき集患対策とは?

続いては、美容クリニックが取り組むべき集患対策をみていきましょう。まずは、無料でできることから紹介します。インターネットに明るくなく、業者に依頼したいとなると有料になりますが、少し勉強すればすべて自院でもできることです。

SEO対策

集患の基本はホームページです。ホームページを多くの人に見てもらうためには、まずはSEO対策をとることです。

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称で、要は、検索結果の上位に表示されやすいコンテンツを作るなどの対策を意味します。

美容クリニックがSEO対策を施す際は、たとえば「美容クリニック 新宿 メンズ」など、複数のキーワードを組み合わせることが大切です。

単一のキーワードだと検索ボリュームが多くなるので、競合から抜きんでるためにも、自院の強みを盛り込みながらキーワードを組み合わせることを考えましょう。

MEO対策

SEO対策と同様に大切なのは、MEO対策です。MEOとはMap Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略称で、地図エンジンで検索結果上位に表示させるための対策を指します。

MEO対策を行うためには、「Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)」への登録が不可欠です。上位に表示させるためには、Googleビジネスプロフィールが充実している必要があるので、電話番号や住所、営業時間などの基本情報だけでなく、クリニックホームページのURLやサービスのメニュー、写真なども掲載することが理想です。

MEO対策を強化した結果、「地域名+キーワード」のキーワード検索で上位3位以内に入ったら、「ローカルパック」の検索結果画面内に自院の情報が表示されます。

SNS(主にInstagram)の運用

各種SNSのなかでも、美容クリニックのターゲット層がもっともよく見ているのがInstagramです。

クリニックの内装、外観だけでなく、施術の様子や美容に関する情報などを写真で伝えられるInstagramは、自院の魅力をわかりやすく伝えられるツールであるため、より効果が出やすいといえます。

ただし、before / after写真に関しては、医療広告ガイドラインに引っ掛からないよう、ルールを守って登校する必要があります。

YouTubeの運用

Instagramにも動画を載せることはできますが、動画に関しては、動画目的の利用者数が桁違いのYouTubeに投稿するのがベストです。

YouTube動画は拡散されやすいので、twitterと組み合わせて発信していくこともおすすめです。

美容系ポータルサイトに出稿

美容系ポータルサイトとは、美容クリニックをはじめ、エステやネイルなど、美に関するサロンやクリニックの情報をまとめたポータルサイトです。

よく知られているものとしては、「HOT PEPPER Beauty(ホットペッパービューティー)」「Beauty Park(ビューティーパーク)」「OZ mall(オズモール)」「EPARKビューティー」「楽天ビューティー」などがあります。美容系ポータルサイトへの掲載料は0円~です。

患者に口コミの書き込みを依頼する

前述した「HOT PEPPER Beauty」などには口コミ機能もありますが、いい口コミをたくさん集めることも立派な集患対策になります。

口コミの量を増やすためには、会計時に、口コミサイトのURLに飛ぶQRをプリントした用紙などを患者に手渡しして依頼するといいでしょう。

予約システムを導入する

最近はどの診療科も予約システムの導入を重視する傾向にありますが、とりわけ美容クリニックにおいては、「患者を待たせない」ことが重要です。

美容クリニックではほとんどのメニューが自由診療で提供されているため、保険診療に比べて高価な施術が主となります。「高いお金を払っているのになんでこんなに待たされなきゃいけないの?」のクレームを回避するためにも、予約枠に余裕を持たせて、予約を受け付けることも重要です。

 

美容クリニックが取り組むべき集患対策(有料)

続いては、有料の集患対策を紹介していきます。

リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンを使って検索した際、検索結果画面の上部に表示される広告のことです。ユーザーの検索意図に合致したかたちで表示されやすいため、基本的にはクリック率が高い広告であると言えます。

ただし、検索キーワードとコンテンツの内容が合致していないと、クリックにつながらない場合も。そのため、キーワードで検索したユーザーのニーズを満たすコンテンツ制作を意識することが不可欠です。リスティング広告の費用相場は、月額20万円~50万円程度とされています。

Instagram広告

SNSの運用と並行して、SNS広告も展開すると効果が高まりやすくなりますが、先に述べた理由により、SNS広告のなかでもっともおすすめはInstagram広告です。

Instagram広告は、「1日の予算」または「(一定期間の)通算予算」を任意で設定可能で、最低100円から出稿可能ですが、成果を出すためには、1日1,000円、月額3万円程度は課金したいところです。

YouTube動画広告

YouTube動画広告は、スキップされたら課金の対象外になるため、余計なお金をかけずに済みます。また、動画内に自院ホームページへのリンクを挿入できることや、詳細なターゲティングが可能であることもメリットです。

YouTube動画広告の費用相場は、クリックされたら課金されないことから、月額相場はピンキリですが、1再生あたりの相場は2円~25円程度です。

 

リピーターを増やすための集患対策

リピーターを増やすためには、「施術中の患者とのコミュニケーションを疎かにしない」ことが最も重要です。

全身脱毛をはじめとした「回数が必要な施術」を契約した患者は、クリニックに複数回通うことになります。何度か通ってくれるということは、それだけ患者との関係を構築するチャンスがあるということでもあります。

看護師が患者の悩みを親身になって聞き、その悩みに対してメニューを提案できたら、リピーターになってくれる確率が高まっていくでしょう。

ただし、新たな施術の契約をとることばかり意識しすぎて毎回のように売り込みをされては、患者側は「鬱陶しい」「二度ときたくない」と思うものです。それを防ぐためにも、患者とのコミュニケーションを第一に考えて、「信頼できる」「次回からもここにお願いしたい」と思ってもらうことが大切です。

そのために、患者との理想的なコミュニケーションについて、スタッフに教育していくことも大変大事です。

 

医療の質を上げて患者満足度を上げていくことも大切

最後に、当たり前のことですが、なんらかの対策をとることばかりに気を取られて、提供するメニューの質やコミュニケーションの質を上げることは二の次になってしまうのは本末転倒です。

患者満足度を高めるためにも、医師としての腕を磨き続けることや、患者に寄り添って一緒に悩みを解決する方法を考えることは忘れないでくださいね。

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診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

執筆 CLIUS(クリアス )

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