新型コロナウイルスの流行をきっかけに、各医療機関は、患者の院内感染を防ぐためのさまざまな対策を講じてきました。
そのひとつがWeb問診の導入ですが、Web問診を導入するとどんなメリットがあるのでしょうか?また、これから導入するならどのWeb問診システムがいいのでしょうか?
詳しく解説していきます。
- Web問診導入のメリット
- Web問診システムの選び方のポイント
- Web問診システム比較表
- リンクボタンで既存のホームページに反映可能な「My Clinic問診票」
- 問診結果がカルテに最適化された文章として自動出力される「ユビーAI問診」
- 医療機関の99.9%が継続利用している「メルプWeb問診」
- 多彩な機能が実装されている「問診票入力システム」
- 高齢者でも簡単に操作できる「i mon」
- 月額3,000円~利用可能な「Medical TQ」
- Web予約、健診結果閲覧機能も利用できる「Confy」
- 問診テンプレートを複数登録できる「Ace」
- 予約システムやオンライン診療システムとも連携OK「Symview」
- Dr.TAP
- 回答による質問振り分け機能搭載「Mac24-Tab」
- 多言語登録可能な「wellness問診・調査票」
- 自院に合った問診システムを選べば、業務効率化も患者満足度もぐっと向上
Web問診導入のメリット
Web問診を導入するメリットとしては、まず、時間短縮が挙げられます。
Web問診の入力方法は2通りあって、ひとつが、患者が来院前にスマホやPCから入力する方法。もうひとつは、来院後に患者自身のスマホもしくは院内のタブレットなどを使って入力する方法です。前者の方法であれば、来院した時点で入力済なので時間はまったくかかりません。
また、いずれの入力方法の場合も、電子カルテと連携可能なWeb問診システムを選べば、電子カルテに転記する必要がなくなることから時間短縮になります。
さらに、紙の問診票を用意する必要がなくなることで、ペーパーレスを実現できるのもメリットのひとつです。
Web問診システムの選び方のポイント
続いては、Web問診システムの選び方に関するポイントをみていきましょう。
電子カルテと連携できるかどうか
前述の通り、電子カルテと連携可能なWeb問診システムであれば、業務効率化を実現できます。
オリジナルの問診票を作成できるかどうか
オリジナルの問診票を作成できる機能があれば、患者の状態をよりしっかりと確認できます。
高齢者が使いやすいシステムであるかどうか
「文字が大きく表示される」「基本的にクリックするのみで回答できる」など、高齢者でも使いやすい仕様を追求しているシステムであれば、スマホを使い慣れていない患者が困ることがありません。
そのほかにも多彩な機能が存在
そのほか、受診日が近づいたらメールでお知らせしてくれる機能や、問診票を自由にレイアウトできる機能、患者ごとに個別にテンプレートを選択できる機能など、クリニックの業務効率化UP・患者満足度UPにつながるさまざまな機能を有したWeb問診システムが存在します。
Web問診システム比較表
続いては、Web問診システムを比較していきます。
Web問診 システム | 電子カルテ との連携 | 特徴 | 費用 |
My Clinic 問診票 | 可能 ※電カルメーカーに 要問合せ | ・ホームページに リンクボタン設置が簡単 ・専用管理画面で データの一元管理が可能 | 要問合せ |
ユビーAI 問診 | 可能 | ・問診結果が、 カルテに最適化された 文章として自動出力される ・AIによる深掘り+ カスタマイズによって 主訴に応じた 適切な問診を取得できる | 要問合せ |
メルプ Web問診 | 全電カルメーカーと 連携可能 ※電カルメーカーとの 調整・追加料金不要 | ・チャット形式の画面 ・カスタマイズ性が高い ・MedicomやHi-SEEDなど 連携できるシステムが多い | 初期費用: 10万円 月額費用: 15,000円 |
問診票 入力システム | 可能 | ・対話形式による 直感操作で高齢者も 入力しやすい ・診療科目別 問診内容設定可能 | 要問合せ |
i mon | 可能 | ・クラウドサーバーと連携 ・問診票レイアウトを 自由に作成できる ・高齢者でも 操作しやすいデザイン | 要問合せ |
Medical TQ | 可能 ※月額1,000円必要 | ・20種類以上の フォームから組み合わせて オリジナル問診票を 作成できる (要別途料金) | 初期費用: 10万円 月額費用: 基本料金3,000円 |
Confy | 要問合せ | ・健診システムと連携 ・受診日が近づいたときや 予約が取れたときに 患者にお知らせメールを配信 | 要問合せ |
Ace | 可能 | ・クラウドサーバーとの連携 ・管理OK ・問診テンプレートは いくつでも登録可能 ・患者ごとに個別に テンプレート選択可能 | 要問合せ |
Symview | 可能 | ・クラウドサーバーと連携 ・予約システムなどとも 連携可能 (メーカー担当者との 連携調整にも対応) | 初期費用: 27万円 月額費用: 12,000円 |
Dr.TAP | 可能 | ・オリジナル問診作成可 ・ORCAと連携可能 | 要問合せ |
Mac24-Tab | マクロスジャパンが 提供している電カル および セコム医療システムが 提供している 電カルと 連携可能 | ・質問振り分け 機能搭載 | 要問合せ |
wellness 問診・調査票 | 要問合せ | ・多言語登録可能 | 要問合せ |
リンクボタンで既存のホームページに反映可能な「My Clinic問診票」
リンクボタンによって既存のホームページに反映することができるので、ホームページを見て受診する人にスムーズに問診表を入力してもらえます。
問診結果がカルテに最適化された文章として自動出力される「ユビーAI問診」
問診結果が医学用語に変換されて、カルテに最適化された文章として自動出力されるので、1クリックでカルテにコピー&ペーストできるため、業務効率が格段に上がります。
参照: ユビーAI問診
医療機関の99.9%が継続利用している「メルプWeb問診」
ユーザー満足度99%以上を獲得している「メルプWeb問診」は、現役医師が自ら開発して、使い勝手を追求しています。患者が医師と会話しているように感じるチャット形式の画面デザインのため、患者満足度も向上します。
参照: メルプWeb問診
多彩な機能が実装されている「問診票入力システム」
診療科目別問診内容の設定、問診対応者の署名機能、問診結果一覧、患者情報の取込・新規作成、スタッフ情報の編集問診情報の保存など便利な機能を多彩に搭載しています。
参照: 問診票入力システム
高齢者でも簡単に操作できる「i mon」
高齢者でも簡単に操作できるデザインです。文字が大きく見やすいので、どう操作すればいいかがすぐにわかります。症状がある部分は、指でタップして示すことができます。問診票の内容はクリニックで作成および変更が可能です。
参照: i mon
月額3,000円~利用可能な「Medical TQ」
初期導入費は100,000円必要ですが、月額基本料が3,000円とリーズナブル。ただし、問診票をカスタマイズ(20,000円~)したい場合や、電子カルテと連携(月額1,000円)させたい場合は別料金が必要となります。
参照: Medical TQ
Web予約、健診結果閲覧機能も利用できる「Confy」
「Web問診」「Web予約」「健診結果のWeb閲覧」の3つの機能を利用可能。ただし、このうち1つの機能のみから使い始めることもできます。Web問診機能には、必要項目チェック機能や問診項目切り替え機能などが搭載されています。
参照: Confy
問診テンプレートを複数登録できる「Ace」
問診テンプレートはいくつでも登録可能。患者ごとに個別にテンプレートを選択できるので、診察により必要な情報を事前に収集することができます。
参照: Ace
予約システムやオンライン診療システムとも連携OK「Symview」
電子カルテだけでなく、予約システムやオンライン診療システムとも連携可能なだけでなく、導入時には、各メーカー担当者との連携調整にも対応してくれます。
参照: Symview
Dr.TAP
ORCA(日医標準レセプトソフトオルカ)やDr.TAPの予約受付・予防接種管理システムと連携可能なWeb問診システムです。シェーマなどの役立つ機能も実装。
参照: Dr.TAP
回答による質問振り分け機能搭載「Mac24-Tab」
患者の回答によって、次に投げかける質問を自動的に変更する、質問振り分け機能搭載。セコム医療システム提供の電子カルテなどと連携可能です。
参照: Mac24-Tab
多言語登録可能な「wellness問診・調査票」
外国人の患者が多いクリニックにとって役立つ、多言語登録機能搭載。また、単一回答形式、複数回答形式、セレクトボックス、テキスト入力、コメント入力の5種類の回答方式から、問診票の回答方式を選択できます。
参照: wellness問診・調査票
自院に合った問診システムを選べば、業務効率化も患者満足度もぐっと向上
問診システムごとにさまざまな機能が搭載されているので、自院に合った問診システムを選ぶことがとても大切。
患者の状態を事前にきちんと確認できる問診システムなら、業務効率が上がるだけでなく、患者満足度も向上するので、よく比較検討してベストなシステムを選んでくださいね。
特徴
提供形態
対応端末
機能
システム提携
診療科目
この記事は、2023年7月時点の情報を元に作成しています。
執筆 CLIUS(クリアス )
クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。
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