看護師の働き方はこんなに多様化している! 職場ごとの働き方にどんな違いがある?

看護師の働き先というとまず頭に思い浮かぶのが、病院やクリニック勤務です。しかしそれ以外にも看護師の働き先はいくつもありますし、それぞれにメリット、デメリットがあります。そこで今回、職場によって看護師の働き方にどんな違いがあるのかを解説していきます。

目次
  1. 看護師の働き先は?
  2. 職場ごとの仕事内容と、メリット、デメリットは?
    1. 大学病院
    2. 一般病院
    3. クリニック
    4. 訪問看護ステーション
    5. 介護保険施設
    6. 知的・身体・精神障害者施設・児童福祉施設
    7. 保育園
    8. 保健所・保健センター
    9. 献血ルーム
    10. 企業
    11. 看護大学・看護専門学校
  3. 勤務形態別・看護師の働き方は?
    1. 常勤(日勤のみ)
    2. 夜勤あり(交代制)
      1. 2交代制
      2. 3交代制
    3. 非常勤(パート・アルバイト)
    4. 夜勤専従
    5. フリーランス
  4. 効率よく稼ぐための選択肢として、副業・複業という選択肢もあり!

看護師の働き先は?

まずは、看護師の主な働き先を以下に列挙します。

・大学病院
・一般病院
・クリニック
・訪問看護ステーション
・介護施設
・保育園
・障害者施設・児童福祉施設
・企業
・健診センター
・献血ルーム
・看護大学・看護専門学校

そのほか、後述しますが、フリーランスとして働いている看護師もいるので、その場合は、その日によって働き先が変わることになります。

職場ごとの仕事内容と、メリット、デメリットは?

続いては、各職場で働く場合の仕事内容と、その職場で働く場合のメリット、デメリットを考えていきましょう。

大学病院

大学病院は、大学や研究機関の付属病院として位置づけられているため、最先端の医療や高度な医療技術を目の当たりにできるのが一番の特長です。診療科は細分化されているため、看護師は、自らの配属された診療科に応じた業務に携わることになります。主な仕事は、検温、脈拍測定、投薬、巡回、患者の身の回りのケアなど。ただし、院内で多くの研修医が働いていることから、採血や注射などの医療行為は、研修医に担当させる傾向にあるため、看護師が担当することは少ないかもしれません。また、診療科によっては重い疾患の患者も多く、急変にも備えて仕事することが必要です。

また、大学病院は教育・研究機関であることから、看護師に対しての教育サポートが充実しており、研修や勉強会などの機会も多いといえます。

メリット ・最新の医療技術や知識を学ぶことができるため、高い専門性を身に着けたい人には向いている
デメリット ・24時間体制で、患者の容態急変にも対応しなければならないことなどから、肉体的・精神的負担が大きい

一般病院

一般病院の看護師も、大学病院勤務の場合と同じく、各種測定や診察補助、投薬などの看護全般を担います。大学病院とは異なり、注射や採血も基本的に看護師の仕事です。一般病院の規模はまちまちですが、小規模の場合、外来、病棟のどちらの仕事も受け持つことがあります。規模が大きくなると、外来看護師と病棟看護師とで仕事がわけられる場合が多いです。

メリット ・大学病院と比べると、看護師がおこなうことができる医療行為が多いため、スキルを磨くことができる
・経過観察などで比較的長期にわたって通院する患者が多いため、担当する患者と時間をかけてじっくり関わることができる
デメリット ・大学病院と比べると、最新の医療を学ぶ機会は少ない
・小規模の病院で複数の診療科を受け持っている場合、専門性を極めにくい

クリニック

病院とクリニックの違いは病床数で、20床以上を病院、19床以下をクリニックと呼びますが 、クリニックは入院設備が整っているケースは少ないため、日勤のみの働き方が中心となります。また、何科であっても、地域住民のかかりつけの診療所 となることが多く、地域に密着して仕事するのが一般的です。

メリット ・基本的には夜勤がない
・土日祝日は休みの場合が多い
・患者と深くかかわることができる
デメリット ・勤めているクリニック以外の診療科の疾患について学ぶ機会はない
・重篤な症例などは経験できない

訪問看護ステーション

訪問看護を必要とする利用者の自宅や施設を訪問して、看護を提供します。医療処置をおこなう以外に、食事、排泄、機能回復訓練などもおこなう必要があります。看護を提供するにあたっては、医師の指示を受ける必要があるほか、介護士や薬剤師などの他職種とも連携をとりあうことが必要です。ただし、利用者宅を訪問する際は単独行動が基本です。基本的には、看護師は一度事業所に出社して1日のスケジュールを確認した後、利用者のもとへ向かいますが、訪問場所への直行直帰を認めている事業所もあります。

メリット ・基本的には日勤のみ
・土日祝日は休みの場合が多い
・基本的にはひとりで利用者宅を訪問するため、人間関係に悩まされにくい
デメリット ・オンコール対応しなければならない場合がある
・特に地方などでは、普通自動車免許がなければ仕事することが難しい
・患者の家族とのコミュニケーションにも注力しなければならない
・患者やその家族からハラスメントを受ける場合がある
・移動が多く体力的にしんどい

介護保険施設

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療離接などの介護保険施設で働く看護師の仕事は、介護保険による「要介護認定」を受けて入所・通所している利用者への生活支援です。主に、利用者の健康管理と投薬管理をおこないます。

メリット ・基本的には日勤のみ
・土日祝日は休みの場合が多い
デメリット ・業務内容が簡単な処置などに限定されるため、看護師としてのスキルアップが望めない

知的・身体・精神障害者施設・児童福祉施設

知的・身体・精神障害者支援施設の形態には、入所型やショートステイ、グループホーム型、訪問型などがあります。看護師の仕事内容は、施設の形態によっても異なりますし、介護度や重症度によっても異なります。訪問看護ステーションや介護保険施設勤務同様、利用者と円滑にコミュニケーションをとれることや、体力に自信があることが重要です。また、医療行為が少なく、利用者の生活サポートの側面が強いといえます。児童福祉施設の場合は、病気予防の観点から衛生管理をおこなうことや、子どものケガや病気の処置も大切な仕事になります。

メリット ・基本的に日勤のみ
・土日祝日は休みの場合が多い
デメリット ・看護師としてのスキルアップをはかることは難しい
・肉体的に元気な利用者が多い施設の場合、体力が要る

保育園

保育園で働く看護師の主な仕事は、園児たちの日々の体調管理や食事のアレルギー対応、食中毒や感染症予防のための保健指導です。また、遠足や運動会、園外保育などが開催される際には、万が一の事故や病気に対応できるよう備え、必要であれば医療機関に付き添います。そのほか、園児の家族に配る、保健・健康情報をまとめたプリントを作成するなどして、保護者向けに保健指導をおこなうことも大切な仕事です。

メリット ・基本的に日勤のみ
・土日祝日は休みの場合が多い
・子どもの成長をそばで見守ることができる
・保育園の質向上に貢献できる
デメリット ・そもそも求人が少ない
・医療機関勤務の看護師と比べて給料が安い場合が多い
・医師が常駐しているわけではないので、処置などに関して自分で判断しなければならない場合がある

保健所・保健センター

地域の人々の健康を支援する目的で運営されている保健所や保健センターで働く看護師の主な仕事は、健康相談や健康診断、家庭訪問、予防接種などです。ラインナップからわかる通り、治療や処置ではなく、病気やケガの予防のための看護が主な仕事ということになります。

メリット ・地方自治体が運営しており、地方公務員として勤務することになるため、働く条件がいい
・夜勤はなく、残業も少なめ
デメリット ・そもそも求人が少ない
・看護師としてのスキルアップは見込めない

献血ルーム

献血者に対して採血業務をおこないます。献血ルームのほか、移動採血バスで仕事することもあります。市議音内容は基本採血のみです。

メリット ・日勤のみ
・仕事内容が難しくない
デメリット ・看護師としてのスキルアップは見込めない
・同じことの繰り返しで、人によっては新鮮味がないと感じる可能性がある

企業

基本的には、健康診断の計画・実施および結果の解説、従業員の健康相談対応などが主な仕事です。ただし、製薬会社などの医療系の企業の場合、臨床開発モニターや治験コーディネーターなど、看護師としての知識や経験を活かして働ける場合もあります。

メリット ・日勤のみ
・土日祝日は休みの場合が多い
・製薬会社などでの仕事の場合、看護師としての知識や経験を活かして新しいことにチャレンジできる。活躍の幅を広げられる
デメリット ・看護師としてのスキルアップは見込めない
・書類作成などの業務が多いため、デスクワークが苦手な人にとっては厳しい

看護大学・看護専門学校

看護大学や看護専門学校の教員となるためには、学位や経験などの条件をクリアする必要があります。仕事内容としては、実習指導教員として、一定期間のみサポート業務をおこなうこともあれば、専任教員として講義や実習指導をおこなうこともありますが、いずれにしても、臨床とは違うスキルが必要です。

メリット ・看護師として学んできたこと、経験してきたことを存分に活かせる
・教育者としてのやりがいを得られる
デメリット ・専任教員になると、講義や演習の準備で時間外労働が増えがち

勤務形態別・看護師の働き方は?

続いては、勤務形態別の看護師の働き方のメリット、デメリットをみていきましょう。

常勤(日勤のみ)

日勤のみの常勤は、原則として週に最大40時間働くことになっています。週休2日であれば、1日8時間働くということになります。

メリット ・夜勤がないため生活のリズムを整えやすい
・福利厚生が整っていることが多い
デメリット ・夜勤ありに比べると収入が少ない

夜勤あり(交代制)

大学病院や一般病院の病棟などでは、夜勤を含むシフト制の交代勤務が基本です。代表的なシフトは、「日勤」と「夜勤」にわける「2交代制」と、「日勤」「準夜勤」「深夜勤」にわける「3交代制」の2パターン。また、2交代制と3交代制を混合している職場もあります。

2交代制

メリット ・夜勤明け翌日は休みなので調子を取り戻しやすい
デメリット ・夜勤の時間が長く体力的負担が大きい

3交代制

メリット ・2交代制に比べて1回の勤務時間が短い
デメリット ・夜勤明けの休みが2交代制より短い
・帰宅や出勤が深夜になる

非常勤(パート・アルバイト)

1週間の勤務時間が40時間未満の場合、パート・アルバイトとして、給与は時給で計算されるケースが多いです。ただし、昨今は、働く時間が短くても給与の額が変わらない「短時間正社員」を採用する企業も徐々にではありますが増えてきています。

メリット ・ライフスタイルに合わせて働ける
デメリット ・勤務条件によっては社会保険に加入できない
・賞与や退職金が支給されないケースが多い

夜勤専従

大学病院や一般病院の病棟や介護施設など、夜勤がある職場において、夜勤のみおこなう「夜勤専従」という働き方に従事している看護師もいます。

メリット ・勤務日数が少なくても高収入を目指せる
・交代制と比較すると、夜間のみであるため、生活リズムを整えやすい
デメリット ・昼夜逆転状態がずっと続くことから、昼間に起きることが難しくなるので、周囲の人と予定を合わせづらい

フリーランス

冒頭でも触れた通り、看護師の働き方の選択肢としては、「フリーランス」もあります。どこかの医療機関や健診センター、施設などに所属するのではなく、その日の都合に合わせて単発などの仕事を請けるという働き方です。ただし、看護師としてどこかに勤めた経験がゼロの状態で、いきなりフリーランスとして働くことは難しいでしょう。ある程度の経験を積み、看護師としての働き方の基本を理解したうえで、働き方の選択肢のひとつにカウントできる働き方であるといえます。

メリット ・自分のスキルを武器に仕事できる
・職場の人間関係に悩まされることがない
・働く時間と休み時間を自分の裁量で決められる
デメリット ・収入が安定しにくい
・自分を売り込む能力や、仕事の募集を見つける嗅覚にすぐれていない場合、仕事にありつきにくい

効率よく稼ぐための選択肢として、副業・複業という選択肢もあり!

職場や雇用形態の違いでもこんなに大きな違いがありますが、それに加えて、「パートなどとして日数を少なめに働いて、残りの時間を活用して副業や複業で収入を得る」という選択肢もあります。看護師をメインの仕事と考えていて、空いた時間でお小遣い稼ぎしたい場合はもちろん、ゆくゆくは看護師の仕事は辞めて副業をメインの仕事にしていきたいパターンなども◎! 自分らしく働くとはどういうことなのかを一度じっくりと考えて、納得のいく答えをみつけてくださいね。

Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

特徴

1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

対象規模

無床クリニック向け 在宅向け

オプション機能

オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

提供形態

サービス クラウド SaaS 分離型

診療科目

内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、