看護師の転職先探しの方法・重視している条件は?クリニックの求人応募を増やすコツ

求職者から選ばれるクリニックになるには、求職者が転職先を探す際、どんな媒体やツールを使って探しているのか、どんな条件をもとに探しているのかを知っておくことが大切です。

そこで今回は、『株式会社Donuts』が独自に行ったアンケートをもとに、看護師がどうやって転職先を選んでいるのかを考察していきます。

目次
  1. 看護師が転職先を探す手段は?
    1. 転職エージェントの求人サイト
    2. ハローワーク
    3. 希望する施設のホームページ
    4. リファラル(友人・知人の紹介)
  2. 看護師が転職先を探すときに重視する条件は?
    1. 給与・賞与
    2. 休日・休暇
    3. 院長・スタッフの人柄
    4. そのほか
  3. 看護師が転職後に感じたギャップは?
    1. 聞いていたより忙しかった
    2. 聞いていたより残業時間が多かった
    3. 給料の額が提示されていたより低かった
    4. 人間関係が悪かった
    5. ハラスメントがあった
    6. そのほか
  4. 看護師が転職後にギャップを感じた理由は?
    1. 開示されている情報に嘘や誤りがあった
    2. 開示されている情報が少なかった
    3. 面接時に重要な点を質問していなかった・できなかった
    4. そのほか
  5. 面接時に求職者から聞かれそうな質問の答えも用意しておこう!

看護師が転職先を探す手段は?

まずは、看護師が転職先を探す際の手段をみていきましょう。

転職エージェントの求人サイト

もっとも多かったのは、転職エージェントが運営する求人サイトを活用するという回答です。理由としては、「条件を伝えておいたら、その条件に合致する案件が出てきたら連絡をくれるから」が最多。

働きながら次の仕事先を探すとなると、なかなか自分で時間をかけて探すのが難しいのが実情なようです。また、履歴書の添削や面接対策を無料で受けられることにメリットを感じている人も多いようです。

しかし一方で、「エージェントの担当者と相性が合わなかった場合に大きなストレスを感じることになるから、Indeedやジョブメドレーなどの求人サイトを活用して直接応募するほうが気楽」という声もありました。

ハローワーク

ハローワーク利用者の特徴的な声としては、「自分が住んでいるエリアは田舎であるため、転職サイトを利用する医療機関が少なく、むしろハローワークのほうが募集を見つけやすい」というものが挙げられます。

実際、ハローワークは業界特化型ではなく、さまざまな業界の求人が掲載されるため、求人数が多い都市部で看護師に向けて情報を発信しても、見つけてもらえる確率が低いところはあるでしょう。

希望する施設のホームページ

働きたい医療機関が決まっている人はダイレクトにその施設のホームページをチェックしますし、求人サイトで募集を見かけて気になった場合も、どんな医療機関であるのかを詳しく知りたいとホームページをチェックするものです。

そのため、自院の診療方針や得意とする診療をきちんと掲載しておくことはもちろん、求人要綱をまとめたランディングページなども用意しておくことが望ましいといえます。

ランディングページは、募集を締め切ったら非公開にするか、もしくは「現在は募集しておりません」などの文言を赤文字で入れておき、欠員が出たときに条件を上書きして再びかつようすることもできます。

リファラル(友人・知人の紹介)

友人や知人の紹介で転職先を見つけたことがあるとの回答も一定数ありました。

信頼できるスタッフや、もしくは頼りになる医師の先輩などに、「いい人がいたらぜひ紹介してほしい」と声をかけておくと、いい人材が見付かりやすいかもしれません。

看護師が転職先を探すときに重視する条件は?

続いては、看護師が転職先を探すときに重視している条件をみていきます。

給与・賞与

「給与・賞与を一番重視している」とする回答が大半でした。

「少しでも多くもらえるほうがやりがいを感じることができるし、仕事の原動力になる」との意見や、「仕事量に見合った額をちゃんともらいたい」との意見があがっています。

休日・休暇

休日・休暇が大事な条件だと回答した人のほとんどが、「家族との時間を大切にしたい」「子どもが体調不良のときに休める職場でなければ困る」との意見でした。

クリニックがこの希望に応えるためには、「人出が足りないときに対応してくれるパート従業員を雇っておく」「看護師不在時でもなんとか回せるよう、電子カルテ導入をはじめ、IT化をすすめておく」などが必要だといえます。

院長・スタッフの人柄

「院長・スタッフの人柄を最重視する」と回答した人からは、「院長もスタッフも人柄がよくないクリニックで働いたことがあり、その当時はストレスがすごかった」などの声が上がっています。

実際、人間関係が原因で退職する看護師はかなりの数いるので、人間性に問題のない人を採用することを心がけると同時に、自分自身の言動についても客観的な目線を持って振り返る習慣をつけたいところです。

そのほか

そのほかには、「勤務地・通勤時間」「福利厚生」などの回答もありましたが、福利厚生などに関してはクリニックで使える予算の上限を考える必要もあるので、無理のない範囲で設定したいところです。

看護師が転職後に感じたギャップは?

続いては、自分にとって大切な条件を譲らずに転職したはずが、転職後に「思っていたのと違う……」と感じた理由をみていきます。

聞いていたより忙しかった

転職後、「聞いていたより忙しかった」と感じる看護師は多いようです。

中には、「特に健康診断の時期は忙しくて休憩もしっかりとることができなかった」などの意見もあるので、平時の状況だけでなく、繁忙期の忙しさについても面接などできちんと伝えておくことが大切だといえるでしょう。

聞いていたより残業時間が多かった

「残業はほとんどありません」と求人票に記されていると、30分程度の残業であっても、「聞いていた話と違う」とモチベーションが下がってしまう人が多いようです。

こうしたギャップを抱かれるのを防ぐためには、「ほとんど」などの曖昧な言葉ではなく、「週に何回、何分程度」などの具体的な数字で示しておくことが有効でしょう。

給料の額が提示されていたより低かった

求人票に記載されている「想定年収」を下回ることはないと思って入職した結果、それより低い額しかもらえなかった場合、「騙された」と感じてしまう人も多いようです。

また、手取りなのか額面なのかがわかりにくい記載の場合も同様です。これらが原因で離職されるのを防ぐためにも、給与・賞与に関してはわかりやすく記しておくことが賢明です。

人間関係が悪かった

人間関係が悪いと、給与や勤務時間に不満はなくとも、働き続けるのは難しいと感じる人が大半のようです。

院長自身に問題がある場合は、自身で内省するしかありませんが、問題のあるスタッフがいることで他のスタッフがストレスを感じている場合は、院長から該当スタッフに注意したり、スタッフ一人ひとりと面談の機会を持ったりと、工夫できることはいろいろあります。

ハラスメントがあった

ハラスメントも、人間関係の悪さ同様、離職の大きな原因となります。

院長や先輩看護師などの発言が絶対的であると、風通しの悪さを感じて転職を考え始める看護師が大半です。

若手の看護師であっても、ともに仕事する大切な仲間であることを念頭に置いて、誰もが仕事しやすい職場を目指しましょう。

そのほか

そのほかには、「思うように休みが取れなかった」「休日出勤をたびたび要請される」「業務内容が聞いていた内容と違った」などの声も上がっています。

いずれも、事前に正しい情報を伝えておくことで、働き手側のとらえかたも変わってくるかもしれません。

看護師が転職後にギャップを感じた理由は?

続いては、なぜ前述のようなギャップを感じるにいたったと思うかを聞いています。

開示されている情報に嘘や誤りがあった

開示している情報に嘘や誤りがあったことで、働き手から労働基準監督署などに駆け込まれた場合、訴訟に発展する可能性もゼロとはいえません。

また、そうでなくとも、嘘や誤りがあったことを口コミなどに書き込まれたらクリニックの信用がガタ落ちしてしまうので注意が必要です。

開示されている情報が少なかった

開示している情報が少ないと、人によっては「これについては書かれていないけど、常識的に考えてこうだろう」とこれまでの他院での勤務経験などをもとにイメージを抱いてしまうことがあるので、そのイメージと違うと大きなショックを受けるのかもしれません。

これを防ぐためにも、働く条件に関してなるべく詳細に記すよう心がけ、文字数の関係で求人票に盛り込めなかったことに関しては、面接の際に直接伝えるなど工夫しましょう。

面接時に重要な点を質問していなかった・できなかった

面接時に、必要なことをすべて確認できていなかったことが原因で、入職後にギャップを感じる人も多いようです。

クリニック側から、「不明点や質問はありますか?」と促しても聞き漏らしがある可能性もあるので、後々働き手のギャップにつながりそうなことは、できるだけクリニック側から提示するよう心がけることも必要かもしれません。

そのほか

そのほかには、「早く転職したくて焦っていた」「知人の紹介だったため詳細を確認しなかった」「よい面ばかりに目を向けてしまった」などの回答もありました。

これらのケースに関しても同様に、できるだけクリニック側から働く条件について詳細を伝えておくと、後々ギャップが生じにくいといえるでしょう。

面接時に求職者から聞かれそうな質問の答えも用意しておこう!

働く条件をなるべく詳細まで伝えることに加えて、求職者から聞かれそうな質問の答えを用意しておくことも大切です。

特に、「スタッフの年代や、子育て中のスタッフの割合」「スタッフの離職率」などは参考のために聞きたいという人が多いかもしれません。

質問の意図としては、

  • 「自分が妊娠・出産後に復帰できるか」
  • 「子どもが体調を崩したときに急に休むことを理解してもらえるか」
  • 「働き手の不満が多い職場ではないですよね?」

なので、それを踏まえたうえで、求職者に安心して働いてもらえるような答えを用意しておくことをおすすめします。

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執筆 CLIUS(クリアス )

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