自分の足のニオイに悩んでいる看護師は多いもの。仕事中はナースシューズ着用が基本で、かつ肉体労働であるため汗をかくので、適切な対策をとらなければ臭くなってしまう可能性が高いからです。では、「適切な対策」とは具体的にどのような対策なのでしょうか? 詳しく説明していきます。
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そもそも足のニオイの原因って何?
まずは、人の足が臭くなる原因を解説していきます。
人の身体には「常在菌」という微生物(細菌)が棲息しており、さまざまな作用をもたらしています。たとえば、乳酸菌やビフィズス菌なども常在菌の一種 であることを説明すれば、決してマイナスのみに作用するのではないということがおわかりいただけるでしょう。
しかし、足裏に棲息している常在菌に関しては、人間にとってよい働きをしてくれるとは言い難いといえます。なぜかというと、足裏に棲む常在菌は、足裏の皮膚から分泌される皮脂や垢、汗、古い角質などを分解・摂取する過程で、足のニオイの原因物質である「イソ吉草酸(いそきちそうさん )」を発生させるためです。イソ吉草酸は、足の裏のニオイのほか、汗臭、加齢臭などの不快感を伴う刺激臭があるとされている物質で、「特定悪臭物質」に指定されるほど強烈なニオイを放ちます。
看護師の足が臭くなりやすい理由は?
続いては、看護師の足が臭くなりやすい理由をみていきます。
まず、足が臭くなりやすい人には以下のような特徴がありますが、看護師は仕事柄、これらのうち、いくつかの特徴に当てはまりやすいことが考えられます。
・足の裏に汗をかきやすい
・長時間同じ靴を履き続けている
・通気性の悪い靴または靴下を履いている
・足の汚れを十分に落とせていない
・そのほか(水虫、サイズが合っていない靴など)
詳しくみていきましょう。
足の裏に汗をかきやすい
身体を動かすことによって汗が出る「温熱性発汗」は誰にでも起こる身体の反応ですが、立ち仕事の看護師は特にこのタイプの発汗が起こりやすいでしょう。また、緊張や不安を感じることによって汗が出る「精神性発汗」は、足の裏や脇、手のひらなどに起こりやすいという特徴があります。そのため、ヒヤリハットが起きないよう常に一定の緊張が強いられる環境においては、このタイプの発汗も怒りやすいといえます。
長時間同じ靴を履き続けている
基本的に、長時間連続して同じ靴を履いていると雑菌の繁殖が増えてきます。また、雑菌が増えた状態の靴を翌日も履くと、当然ながら前日よりも多くの雑菌が繁殖する可能性が高まります。そのため、仕事で毎日同じナースシューズを履く看護師は、靴に雑菌が繁殖しやすくなって当然です。
通気性の悪い靴または靴下を履いている
通気性の悪い靴や靴下を選んでいると、足がムレて臭いやすくなります。以前は、つま先部分が開いたデザインの「ナースサンダル」が多く利用されていたことから、極力、ムレを防ぐことができていましたが、安全面への配慮などから、シューズタイプが推奨されるようになっ たことで、「ムレやすくなった」と感じている看護師もいるかもしれません。また、ワンピースタイプのナース服を着用している場合、ストッキングを合わせるケースが多いことから、ストッキングによるムレが気になっている人もいるでしょう。
足の汚れを十分に落とせていない
雑菌のエサとなる皮脂や垢、汗が足の裏に残ったままの状態だと、足のニオイの原因物質である「イソ吉草酸」が発生しやすくなります。毎日ちゃんとお風呂に入るかシャワーを浴びるかしていても、雑菌のエサとなる汚れを十分に落とせていないことはあり得ます。特に、表面的な汚れは落とせていても、古くなった角質が溜まったままである可能性は高いといえます。夜勤などで疲れ切って帰宅した後には、角質ケアにまで時間をかけるのが難しい場合もあるかもしれません。
そのほかの原因
そのほか、水虫または足にケガをしている場合、足の細菌バランスが崩れやすくなるため、悪玉菌が増えてニオイの元となることがあります。また、サイズの合わない靴を履いていると、歩くたびに靴のなかで摩擦が生じることから、足裏に雑菌のエサとなる角質が溜まりやすくなる ため、結果的に足のニオイが発生しやすいといえます。
看護師が「足臭い」と思われないために自宅でやりたい足裏ケア
続いては、看護師が「足臭い」と思われないために自宅でできるケアについて説明していきます。
雑菌のエサとなる汗や表面的な汚れは、シャワーをさっと浴びるだけでも比較的落ちやすいですが、古くなった角質や、角質に溜まった垢は入念にケアしなければ落ちにくいといえます。そのため、毎日は難しくても、最低でも週に1、2度はしっかり時間をとって角質をケアしたいところです。
足の角質ケアは、ニオイのもととなる古くなった角質を取り除いた後、クリームでしっかりと保湿することが肝心です。角質ケアにおすすめのアイテムを紹介していきます。
お風呂で洗うだけの薬用フットクレンジング「グラフィコ フットメジ 薬用フットソープ」
14種類のハーブと3種類の植物オイル、3種類のスクラブが配合された薬用フットクレンジング。これを使って足の裏を洗うだけで、さっぱり&つるつるに。イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウムの有効成分も配合で、しっかり殺菌・消毒できます。
足裏の角質を総入れ替えできる「Bea's upペロリン 角質除去 2回分」
袋の口をハサミでカットしたら、袋のなかに足を入れて1時間程度放置。その後、石鹼などでしっかり洗い流したらその日のケアが完了。これを5日~7日続けると、足裏の角質が剝がれ始めて、約2週間後には、古い角質が除去されたツルツルの素足が現れるというユニークなアイテム。2024年8月9日時点で、Amazonフットケア部門ベストセラー1位にランクインしています。
足のニオイケアをしながら足裏の血行を促進「サンパック フットグルーマーグラン」
浴室で椅子に座った状態で、このうえに液体せっけんをつけてから、足をのせて前後に動かすだけで、足裏の古くなった角質や汚れがキレイに落ちるすぐれもの。1回たった数秒~数分のケアでOKなので続けやすいですよ!
水虫におなじみのあの薬のシリーズ「久光製薬ブテナロック メディカルソープ フット&ボディ」
CMでもおなじみの「ブテナロック」、実は殺菌・消臭に特化したメディカルソープも出しているんです。もちろん、足の洗浄にもうってつけ。全身のケアにも使えるので、お風呂場に常備しておいて損はなし! なお、足洗い専用の80gのコンパクトサイズもあるので、まずは小さいサイズで試してみたい人はそちらからどうぞ。
参照:久光製薬ブテナロック メディカルソープ フット&ボディ
“軽石”をより手軽に愛用できる「aogi つるつる美素足」
理想の削り具合と快適な使い心地を実現した両面仕様のかかとやすりです。やすり部分の材質は昔ながらの軽石。人間工学に基づいた、握りやすさと足裏へのフィットを重視したグリップを採用しています。1,000円以下の手ごろな価格もうれしいですね。
角質を削るのが好きでないなら「ベビーフット 削らない角質ケア」
角質を削ることなく、うるおいを与えることでケアしたいなら、履いて・浸して・流すだけの3ステップでお手入れが完了するピーリング剤はいかが? 前出の「Bea’s up ペロリン」は5日~7日連続使用することで高い効果を発揮するタイプですが、「ベビーフット」のシリーズは、時短の30分タイプと定番の60分タイプで展開されています。
看護師が「足臭い」と思われないために職場でやりたいこと
続いては、職場でやりたいことを紹介していきます。
2足以上のナースシューズを常備しておく
ナースシューズに限ったことではありませんが、1日履いた靴は次の日は休ませて、別の靴を履くようにすると、イヤなニオイが発生しにくくなるうえ、長持ちするといわれています。そのため、職場のロッカーにナースシューズを2足以上常備しておき、交互に履くことがおすすめです。休ませているほうのナースシューズには乾燥材などを入れておけば、ムレが解消されてより長く持ちます。
除菌消臭スプレーや消臭除菌パウダーなどを常備しておく
ナースシューズを履く前に、除菌消臭スプレーや除菌消臭パウダーでニオイケアしておくことも有効です。靴にかけるもののほか、足に直接かけるタイプも。なお、ストッキングや靴下のうえから使えるものもあるので、お手入れの面倒くささは感じにくいはず。
発生しているニオイも98%瞬時に除去する「ドクターショール 瞬間消臭」
こちらは靴にスプレーするタイプ。消臭・抗菌・防カビ成分「コーキンマスター」が靴のニオイの元となる細菌、カビの繁殖を徹底的に抑え、発生しているニオイも98%瞬時に除去してくれます。
肌にピタッと密着して足のニオイ菌を殺菌する「エージーデオ24 フットスプレー」
こちらは足にかけるタイプ。有効成分のIPMP(イソプロピルメチルフェノール)が足のニオイ菌にアプローチしてくれます。ほのかに香るタイプもありますが、医療職なら、無香性タイプまたは無香料タイプを選ぶのがおすすめです。
足に汗をかいたらウェットティッシュや汗拭きシートで拭く
スプレーで原因菌にアプローチするより、皮脂や汗そのものを拭き取ってスッキリしたいなら、着替えの際に靴下やストッキングを脱いで、ウェットティッシュや汗拭きシートで足をぬぐうことがおすすめです。
使用後、トイレに流せる「流せる足もとスッキリシート」
使った後、トイレに流せるタイプの足拭きシートなら、トイレに行ったついでにお手入れすることが可能。ちなみに、こちらのシートはストッキングの上からでも使えます。
ナースシューズに消臭効果のあるソールを入れる
消臭効果のあるソールのいいところは、「入れておくだけ」でいいところ、靴を脱ぎ履きするたびにお手入れする必要がないので、ずぼらな性格の人にぴったりです。
ジャストサイズにカットして使える「ドクターショール 強力消臭・抗菌 インソール 男女兼用フリーサイズ 1足分(2枚入)」
21.5cmから28cmまで対応の男女兼用タイプ。ベストなサイズにハサミでカットして使うことができるインソールで、天然由来の消臭成分「クリーンガード(R)」が悪臭を強力に吸着・中和してくれます。また、抗菌・防カビ成分「コーキンマスター(R)」が、372種類ものニオイの原因菌に効果を発揮して、再繁殖を阻止します。
参照:ドクターショール 強力消臭・抗菌 インソール 男女兼用フリーサイズ 1足分(2枚入)
ナースシューズを選ぶ際のチェックポイント
続いては、ナースシューズを選ぶ際のチェックポイントをみていきましょう。
ナースシューズを選ぶ際には、以下の4点をチェックすることが大切です。
1. サイズ
2. 履き心地
3. 通気性
4. 抗菌性・防臭性
前述の通り、サイズが合っていないナースシューズを履いていると、歩くたびに靴のなかで摩擦が生じることから、足裏に雑菌のエサとなる角質が溜まりやすくなります。履き心地が悪く、疲れやすいナースシューズだと、足裏に疲れが溜まりやすいことがよくありません。オンラインで商品を探す場合は、通気性や抗菌性・防臭性についてもしっかり説明されているものを選びたいところです。
靴下、ストッキングを選ぶ際のチェックポイント
靴下やストッキングは、ナースシューズと異なり、直接肌に触れるので、ムレにくい素材、速乾性がある素材などを選ぶのが賢明です。抗菌加工が施されているかどうかも大切なチェックポイントです。
また、ムレにくさでいえば、5本指ソックスはおすすめです。指が1本ずつ包まれて、それぞれの指の汗を生地が吸収してくれるぶんムレにくいのです。ちなみに、ストッキングにも5本指タイプがあるので、快適さを追求したい人は試してみるといいでしょう。
なお、つま先部分がオープントゥになったタイプもあります。
参照:Fukuske ムレにくく、ニオイにくい 快適仕様 つま先オープントゥ5本指
足や靴をきちんとケアすると前向きな気持ちになれる
足のケアや靴のケアをこれまで疎かにしてきた人は、「面倒くさい」「ケアしたってそんなに変わらないし……」とケアに時間を割くことを渋ってしまうかもしれません。しかし、無理にでも1週間ほどケアを続けてみると、足元がムレずにサラサラしているだけで、いつもより快適に仕事できていることに気付くはず。しかも、急な飲み会に誘われても、「お座敷だったらイヤだな……」と悩むことなく積極的に参加できたり、靴が劣化しにくくなることから節約につながったりといったメリットも考えられるので、やってみて損はないですよ!
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この記事は、2024年9月時点の情報を元に作成しています。