医師との関わりは、看護師の日々の業務において非常に重要な要素ですが、その中でも特に診療科ごとの特徴が医師の性格やコミュニケーションスタイルに影響を与えることがあります。
今回、20名の看護師に「最も性格がキツイ医師が多い診療科はどこですか?」というアンケートを実施しました。
実際に現場で働く看護師たちから寄せられた具体的なエピソードをもとに、キツイ性格の医師が多い診療科トップ3をランキング形式で紹介します。
第3位:せっかちでイライラしがち?「循環器科」
3位にランクインしたのは、循環器科でした。特に心臓カテーテル治療中の医師の対応が厳しいとされています。ある看護師は「治療中に少しでも機材の受け渡しが遅れると、イライラした口調で怒鳴られる」と語っており、せっかちで性格がキツイ医師が多いと感じています。また、患者の命がかかっているため、処置中のピリピリした雰囲気が強く、「看護師がまるで医師の奴隷のように扱われることもある」という厳しい状況が指摘されています。
「鼠径心臓カテーテルのあとの安静解除の指示や包交の依頼の際に、面倒くさそうに患者に接するため。また、急変が起き12誘導を取った際も心電図のみをみて、患者を診ようとせず心音すら聞かない。その上、受け持ちではなく急変について全く関係のない看護師に心電図の対応が遅いと怒鳴ることもあり、看護師は医師の奴隷のように扱う医師が多かったから。一緒に仕事をする上で、患者も含め気持ちよくコミュニケーションを取ってほしい」(あーちゃんさん/女性・20代)
「物販や薬を聞き返すと「は?だから◯◯って言ってんじゃん!」と罵声を浴びせてきました。終了後も、「〇〇(薬剤)流して。」とと指示を受けた為、時間いくつで行きますか?(ポンプ)と聞いたら、「◯◯っていったら普通3だから!」と大声を出されました」(タカハシさん/女性・20代)
「循環器内科の医師は、せっかちで性格がキツい人が多い。特に、心臓カテーテル治療において、治療開始やスピードが遅いと患者の命が助けられない事がある。そのため治療中は看護師の動きが遅いと怒鳴られたり、雰囲気がピリピリしていることが多い」(ミクさん/女性・20代)
第2位:ネチネチとした指摘が多い?「内科」
内科の医師も性格がキツイとされており、特に「ネチネチとした指摘が多い」という意見が多数寄せられました。ある看護師は「糖尿病内科の女医に対して、インスリンの管理が少し異なっていたため1週間にわたって怒られ続けた」というエピソードを披露しています。
また、別の看護師は「内科の医師は指示を仰ぐために電話をしてもため息ばかりで、カルテに書いておくから電話するなと言われる」と述べ、コミュニケーションがスムーズに取れないことがストレスとなっているようです。
「内科にも色々とありますが、総じて内科の医者がネチネチ内科は自分のこだわりがあるのか、ものすごくネチネチしているイメージです。正常なコミニュケーションが取れない医者は私の経験上圧倒的に内科の医者が多いです。指示を仰ぐために電話してもため息しかつかれなかったり、カルテに書いておくから電話はしてくるなと言ったり。内科は治療が長くなる傾向にあるのでそもそもの判断が遅いのもきついなと思います。どんどん患者さんは悪くなっていくので。ですが正直、診療科によるというより医者としての技量の差かなと思います」(hika22さん/女性・20代)
「内科の先生は少し変わっていると感じます。この先生の連絡手段は「緊急時以外はメールで」とのことでした。まだ新人の私は、それが緊急なのかどうなのか判断ができない状況でしたのでとても困りました。電話するとまず、「緊急ですか?」と一言、言われます。緊急でないと判断されると、無言で電話を切られてしまいます。看護師は激務のなか、先生の指示を仰いだりと他の業務で忙しいのに、メールでの連絡は、時間がかかりとても不便でした」(shichaさん/女性・30代)
第1位:余裕がなく不機嫌?「脳神経外科」
ランキング1位に選ばれたのは、脳神経外科。
理由としては、手術や外来業務で忙しい医師たちの余裕のなさが挙げられました。ある看護師は、「外来が思うように進まないと不機嫌で看護師に当たる医師が一定数おり、特に指示出しが遅れることで他部署からの問い合わせやクレームが看護師に集中してしまう」との声を寄せています。また、「プライドが高く、看護師の意見を軽視する姿勢」や「苛々して逆ギレする医師が多い」という意見もあり、脳神経外科の現場では常に緊張感が漂っているようです。
「病棟に上がってきて速攻看護師へ怒鳴りつけるなどの行為。みんなが集まるところで見せつけていた。頭がキレやすいイメージがどうしても脳神経外科の医者にはあると感じる。他の科の医者はそこまで感じた事がない……」(みかさん/女性・20代)
「性格がキツイというより余裕がなく不機嫌という感じなのですがやはり脳神経外科の医師は手術あって外来あってなので、外来の際思うように進まないと不機嫌で看護師に当たられる医師が一定数居ます。当たられるのは本当にキツイです。医師によって診察スピードや受け持ち患者数が異なることもあり、医師同士でもギスギス、不機嫌な医師の診察室にどの看護師が当たるかで看護師もギスギスだと本当に地獄です」(笑莉さん/女性・20代)
「私は脳外科と神経内科の病棟に長年勤務しているが、外科のdrは苛々しがち。手術前の切迫感や、手術後や外来後で疲れている時など。苛々の沸点が低すぎて、いつ声をかけたらいいのか迷う。指示が抜けているのに、それを指摘されると逆ギレされる日常」(そのかさん/女性・30代)
「夜間に脳外科入院中の患者さんの状態が悪化した時に、当番の先生に夜中2時ごろコールした際、「こんな時間に連絡するな。俺だって人間なんだよ!」と電話越しに怒鳴られ電話を切られたこと。患者さんの変化がありコールラインであったため連絡したのにそのように言われるとすごいストレス。こっちだって夜中みんな寝ている時に働いてるんだよ、と言い返したかった」(こっしーさん/女性・30代)
人間関係の改善を目指して
今回のアンケートではほかにも、整形外科、精神科などの診療科が挙がっていました。
いずれも「患者さんと向き合うため」であったり「忙しすぎるため」など理由があるようですが、なるべく人には当たらないように、うまくストレスを発散していけるといいですね。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2024年9月時点の情報を元に作成しています。