看護師に聞いた「女性が働きやすい診療科」は?ランキング形式で紹介

看護師が選ぶ「女性が働きやすい診療科」をランキング形式で紹介します。以下のランキングは看護師の声をもとに作成したもので、それぞれの診療科での働きやすさに対する理由を原文のまま掲載しています。

目次
  1. 1位:皮膚科(美容皮膚科含む)
  2. 2位:外科(救急、ICU、手術室含む)
  3. 3位:産婦人科(婦人科含む)
  4. その他
  5. まとめ

1位:皮膚科(美容皮膚科含む)

  • 「皮膚科、美容皮膚科はいいなと思います。勉強することで自分の肌治療の参考にもなるだろうし、重労働と言われることは少ないと思ったからです。」
  • 「皮膚科、眼科、歯科です。急変が少なく、処置も少ないからです。私のイメージですが定時上がりのスタッフが多い気がします。」
  • 「皮膚科です。皮膚科は処置は多いですが、状態が重い人が少なく、急変もほとんどなく精神的な負担が少ないためです。」

皮膚科や美容皮膚科は、急変や重症患者が少なく、比較的安定した環境で働けることが魅力です。また、美容に関心がある方にとっては、自分の知識やスキルがプライベートにも役立つ点が人気の理由のようです。定時で帰れる可能性が高いことも、多くの看護師にとって大きなメリットとなっています。

2位:外科(救急、ICU、手術室含む)

  • 「外科です。外科はわりと退院までのゴールが見えていたり、在院日数も少なく、育休後の復帰や時短などでもカルテからある情報量が少ないので仕事がしやすい印象です。」
  • 「意外かもしれませんが、救急外来です。入院患者がいないため、お子さんの体調不良などで何日かお休みしても、不在の間の情報収集が必要ないためです。」
  • 「私の場合は子どもがいるので子育てする女性にとって働きやすいのは、診療科よりも看護師配置の多いICU系や定時で帰りやすいオペ室だと思います。私自身もNICUで勤務していた時が1番定時で帰れていました。」
  • 「整形外科です。手術は多いですが、術前術後の流れはルーティン化していて、慣れてしまうと1日の予定を自分なりに考えることで、仕事を早く終えることができ、残業が少なかったです。」

外科や救急、ICU、手術室は「カルテの情報量が少ない」「ルーティン化されている」という特徴から、効率よく仕事を進めやすいという声が多く寄せられました。また、育児中の看護師にとっては、定時で帰りやすい環境が重要なポイントです。スピード感のある職場ながらも、一定の仕組みが整っていることが働きやすさに繋がっているようです。

3位:産婦人科(婦人科含む)

  • 「婦人科です。女性の身体に関する知識が増えますし、男性の産婦人科医にはわからない女性のリアルな気持ちを共感できると思うからです。」
  • 「産婦人科です。看護師、助産師は女性しか働けないからです。」
  • 「産科や小児科です。もちろんスタッフにもよりますが、こどもがいたり、出産の場面など、癒されることも多いし、女性ならではの経験が活かされる場面が多いと感じます。」

女性特有の知識を深めたい方や、同じ女性ならではの共感を持って働きたい方にとって産婦人科は魅力的な職場です。患者さんとの心の繋がりを大切にしたい看護師から支持を集めています。特に助産師としてのキャリアを考えている方にはぴったりの環境です

その他

  • 慢性期内科:「理由は、業務が固定化されていてバタバタしておらず、患者の入退院も少ない。休みが取りやすく子育てや介護との両立がしやすいからです。」
  • 人工透析室、腎臓内科:「午後透析が終わった時点ですぐに帰れます。残業もほとんどないため、帰ってから夕食の準備ができます。」
  • 脳神経病棟:「『寿病棟』と言われるくらい結婚・妊娠・育短が多かったです。」
  • 小児科:「親のケアも重要になってくるので、寄り添う看護が必要だからです。」

その他の診療科についても、個々のライフスタイルやキャリアプランに応じたメリットが多く挙げられています。「定時で帰れる」「育児中のサポートが手厚い」など、自身の状況に合った診療科を選ぶのがポイントです。

まとめ

診療科ごとに働きやすさの理由は異なりますが、共通して見られるのは「急変が少ない」「定時で帰れる」など、安定性を求める声です。ライフステージに応じて診療科を選ぶことが、長く看護師として働き続けるコツかもしれません。