看護実習は、理論と実践を繋げる貴重な経験ですが、さまざまな困難や挑戦も伴います。看護師たちが実習中にどのような辛さを感じたのか、その実体験を基にしたランキングをご紹介します。
1位:高圧的な教員
「看護学校の教員に実習日誌を見せるたびに『これはあなたが書く実習日誌ではない』と実習日誌を、目の前にあったゴミ箱に捨てられたことがショックでした。ゴミ箱に捨ててあった実習日誌を拾う時も悲しかったです。」
「指導者さんがとても怖い方だった時は毎日辛かったです。挨拶や質問をしても無視されたり、予定に入れているケアに入らせてもらえなかったり、今でも辛かったことを覚えています。」
「実習先の看護師が怖い病棟に配属された時に、その環境で実習することがストレスで辛かったです。」
「実習担当の先生とうまくいかなかったこと。受け持ち患者さんが退院してしまったり、病棟が変わってしまったりで何回か受け持ちが変わり、戸惑っていた。」
「看護実習では、指導者の看護師が高圧的で精神的ストレスが大きかったです。」
高圧的な教員の存在は、実習生にとって大きなストレスの源となります。看護実習は学びの場であると同時に、精神的な成長も求められる時期です。
しかし、指導者が適切なサポートを行わないと、学生の自信を削り、精神的に追い詰めることになりかねません。指導者の重要な役割を再認識し、適切なフィードバックと温かいサポートが求められます。
2位:多忙なスケジュール
「専門学校だったので、2年生の1月から3年生の12月まで3週間×10クールの実習があり、平日は日々の記録や看護計画の立案、修正などの記録が大量にあったので睡眠時間が2.3時間しか確保できず、週末も退院指導パンフレットなどの作成で休めないことです。」
「看護実習では、記録物、調べ物が多いため、睡眠不足が辛かったです。」
「とにかく記録物が多いことです。深夜までアセスメントや関連図、計画立案など頑張った記憶があります。」
「2回生時の2週間の基礎看護実習が、一番辛かったです。看護の知識やアセスメント方法もいまいちわかってない状態での実習だったため、患者様へのアプローチもわからず、何をしてあげるべきだったのか、最後までわかりませんでした。」
看護実習中に多忙なスケジュールに直面することは珍しくありません。特に、記録物や計画立案が多く、学生は時間をやりくりしながら作業を進めなければならないため、睡眠不足が常態化します。
このような過密なスケジュールは、学生にとって心身ともに負担となり、学びの質にも影響を与える可能性があります。指導者や教育機関は、過度な負担を軽減し、学生が健康を保ちながら学べる環境作りが求められます。
3位:患者対応
「患者さんからのセクハラがつらかった。マッサージをすると言ってきて、胸を触ってきたりしたため、先生に報告し、患者さんを変えてもらった。」
「患者さんから拒否されたこと。認知症のある患者さんだったのですが、バイタルサインや保清などのケアを私が行おうとすると布団を被って『嫌!辞めて!』と拒絶される。」
「神経内科に看護実習に行ったときパーキンソン病の患者さんを担当した。自分の病気が治らないとわかっている患者さんにふとした時に『何もできなくなってしまった』と涙ぐまれた時、どうして良いかわからずつらかった。」
患者対応は看護実習の中で最も感情的に辛い部分の一つです。特に、患者からの拒絶や、心のケアを必要とする状況では、学生としてまだ未熟な自分にどう対応すべきか分からないことが多いです。
患者との信頼関係を築くためには、自己のケアも大切にしつつ、感情的なサポートを提供する技術と心構えを学ぶことが不可欠です。実習では理論と実践を並行しながら、患者に寄り添った看護を目指しましょう。
まとめ
看護実習は多くの学びと同時に困難も伴います。それぞれの苦悩を乗り越えることで、看護師としての成長が促進されるはずです。同じような経験をした看護師たちの声を聞き、共感しながら前進していきましょう。
特徴
対象規模
オプション機能
提供形態
診療科目
この記事は、2024年12月時点の情報を元に作成しています。