【2025年最新版】看護師の年収を徹底解説|平均額から施設・地域・年齢別の違い、年収アップの秘訣まで

今回の記事では、看護師の年収について、平均額や年齢・経験年数による違い、勤務先による違い、雇用形態による違いなどさまざまな角度から考察していきます。また、年収UPのためにできることなども解説していくので、収入を上げたい人はぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. 看護師の平均年収は?
    1. 基本給
    2. 夜勤手当
    3. 残業手当(時間外手当)
    4. その他の諸手当(通勤手当、家族手当、住宅手当など)
    5. 賞与(ボーナス)
  2. 准看護師の平均年収は?
  3. 看護師、准看護師の平均年収は他職種と比べて高い? 低い?
    1. 医師
    2. 薬剤師
    3. 助産師
    4. 介護支援専門員(ケアマネージャー)
    5. 訪問介護従事者
    6. 【職業計】
  4. 勤務先の規模別・看護師の平均年収は?
    1. 企業規模:10人~99人
    2. 企業規模:100人~999人
    3. 企業規模:1,000人
  5. 医療機関の設置主体別・看護師の平均給与は?
  6. 勤続年数別・看護師の平均給与
  7. 都道府県別・看護師の平均給与比較
    1. 看護師の平均年収ランキング【ベスト3】
    2. 看護師の平均年収ランキング【ワースト3】
  8. 看護師の年代別平均年収は?
    1. 看護師の主な役職は?
  9. 新卒看護師の平均給与額はどのくらい?
  10. 看護師が年収を上げる方法は?
    1. 「夜勤専従」で働くのも一手
  11. 年収だけにとらわれることなく、自分らしくキャリアを構築していこう

看護師の平均年収は?

まずは、看護師の平均年収の最新データを確認していきます。

「令和6年賃金構造基本統計調査」の調査結果(調査年月:2024年、結果公開日:2025年3月17日)によると、看護師の「きまって支給される現金給与額」は363.5千円、「年間賞与その他特別給与額」は835.0千円とされています。

つまり、年収にすると、(363.5千円×12)+835.0千円=519万7,000円ということになります。

参照:政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:1「【参考】(小職種)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用EXCELより

なお、「きまって支給される現金給与額」とは、基本給に、夜勤手当や残業手当(時間外手当)、その他の諸手当を足したものです。「その他の諸手当」とはなにかというと、通勤手当、家族手当、住宅手当などがこれに該当します。

まとめると、看護師の給与の内訳は以下の5つということになります。

基本給

施設ごとに設定されている、ベースとなる給与額のこと。また、一人ひとりの経験年数などによっても金額が異なりますが、大学病院や大規模総合病院の場合、高めに設定されていることが多いです 。

夜勤手当

夜勤1回につきXX千円、もしくは月4回の夜勤につきXX万円など、算出方法は施設や交代制によって異なります。

なお、日本看護協会が公表している「2023年病院看護実態調査」の結果によると、2交代制の夜勤、3交代制の準夜勤、3交代制の深夜勤の3つの働き方の、夜勤1回あたりの平均夜勤手当は次の通りです。

勤務形態 1回あたりの手当
2交代制 11,368円
3交代制 準夜勤 4,234円
3交代制 深夜勤 5,199円

参照:日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」

参照:日本看護協会「看護職員の夜勤手当額(全体)」

残業手当(時間外手当)

残業手当の計算方法は、一般的な労働時間制を採用しているか、変形労働時間制を採用しているかによって異なります。一般的な労働時間制を採用している場合、1日8時間、週40時間の法定労働時間を超えて働いたぶんは残業とみなされ、「1時間あたりの賃金(時給)×1.26(割増率)×残業時間」ぶんの残業代が支給されます。一方、変形労働時間制の場合、1日10時間働いても残業代が発生しない場合があります 。

その他の諸手当(通勤手当、家族手当、住宅手当など)

通勤手当や家族手当、住宅手当などは、施設によって支給条件が異なります。なお、家族手当とは、家族を扶養している人に支給される手当で、生活費を補う目的で支給されます。そのほか、資格手当や役職手当、危険手当、特殊業務手当、手術室勤務手当、オンコール手当 、拘束手当、地域手当 などが用意されていることもあります。

賞与(ボーナス)

一般的には、夏・冬の年に2回支給されます。施設によっては、春・夏・冬の3回にわけて支給としているところもあります。支給基準は、基本給のXか月分もしくは勤務評価など、施設によって異なりますが、一般的には、公的な大規模病院や公立病院は賞与の金額は高めに設定されています。

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准看護師の平均年収は?

続いては、同じ調査の結果データにおける、准看護師の平均年収を確認します。

准看護師の「きまって支給される現金給与額」は294.3千円、「年間賞与その他特別給与額」は640.1千円であるため、年収にすると、(294.3千円×12)+640.1千円=417万1,700円ということになり、正看護師とは約103万円の差があることがわかります。

参照:政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:1「【参考】(小職種)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用EXCELより

看護師、准看護師の平均年収は他職種と比べて高い? 低い?

続いては、同じ調査の結果データをもとに、看護師、准看護師の平均年収は他職種と比べて高いのか低いのかを確認していきます。

医師

まず、医療分野においてダントツ平均年収が高いのは医師です。

「きまって支給される現金給与額」は1025.9千円、「年間賞与その他特別給与額」は1069.3千円であるため、
平均年収は(1025.9千円×12)+1069.3千円=1,338万100円ということになります。

薬剤師

医療分野のなかで、医師(歯科医師・獣医師)以外で看護師より平均年収が高い職業は、残りは薬剤師と助産師です。

「きまって支給される現金給与額」は430.8千円、「年間賞与その他特別給与額」は823.6千円であるため、
平均年収は(430.8千円×12)+823.6千円=599万3,200円ということになります。

助産師

「きまって支給される現金給与額」は399.6千円、「年間賞与その他特別給与額」は1010.4千円であるため、
平均年収は(399.6千円×12)+1010.4千円=58万5,600円ということになります。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

続いて、医療分野と近しい介護分野における職業とも比べてみます。まずは、介護支援専門員(ケアマネージャー)から。

「きまって支給される現金給与額」は301.6千円、「年間賞与その他特別給与額」は676.7千円であるため、
平均年収は(301.6千円×12)+676.7千円=429万5,900円ということになります。

訪問介護従事者

「きまって支給される現金給与額」は285.8千円、「年間賞与その他特別給与額」は382.7千円であるため、
平均年収は(285.8千円×12)+382.7千円=381万2,300円ということになります。

【職業計】

また、職業計での平均年収は460万円であることから、年収519万7,000円の看護師は高収入であるといえます。

参照:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

勤務先の規模別・看護師の平均年収は?

続いては、同じ調査データにおける、勤務先の規模別の看護師の年収を確認します。

看護師の勤務先の規模は、10~99人、100~999人、1,000人の3種類にわけられていますが、それぞれの平均年収は次の通りです。

企業規模:10人~99人

(329.1千円×12)+647.2千円=459万6,400円

企業規模:100人~999人

(351.0千円×12)+738.2千円=495万200円

企業規模:1,000人

(387.7千円×12)+996.0千円=564万8,400円

計算結果より、企業規模10~99人の企業と企業規模1,000人の企業では、およそ105万円の差があることがわかります。このことから、高収入を狙いたいなら、規模の大きい企業を選ぶこともひとつの選択肢であると考えられます。

参照:政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:1「【参考】(小職種)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用EXCELより

医療機関の設置主体別・看護師の平均給与は?

続いては、『公益財団法人日本看護協会』による調査データから、医療機関の設置主体別・看護師の平均給与を確認していきます。

最小値 中央値 最大値
国立(労働者安全機構、地域医療機能推進機構を含む) 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 20万4,238円 20万2,200円 21万1,000円
新卒看護師の初任給(大卒) 21万2,587円 21万1,200円 21万6,200円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 26万1,746円 25万6,900円 28万2,500円
公立(一般事務組合、地方独立行政法人、公立大学法人を含む) 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 21万2,444円 21万233円 23万9,319円
新卒看護師の初任給(大卒) 21万9,897円 21万7,900円 24万5,400円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 27万1,526円 26万8,300円 30万8,797円
公的医療機関(日本赤十字社、済生会、厚生農業協同組合連合会、北海道社会事業協会) 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 20万9,142円 21万3,100円 22万9,850円
新卒看護師の初任給(大卒) 21万6,399円 21万8,600円 23万6,375円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 26万5,613円 26万6,100円 30万2,805円
社会保険関係団体(健康保険組合およびその連合会、共生組合およびその連合会、国民健康保険組合) 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 21万9,855円 21万3,000円 25万5,200円
新卒看護師の初任給(大卒) 22万9,064円 22万2,050円 27万7,221円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 27万6,556円 26万7,900円 33万3,840円
公益社団法人、公益財団法人 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 20万2,696円 20万4,050円 23万1,990円
新卒看護師の初任給(大卒) 20万8,464円 20万9,900円 23万2,000円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 24万3,063円 24万4,800円 29万8,934円
医療法人(社会医療法人を含む)、個人 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 20万2,343円 20万円 24万6,000円
新卒看護師の初任給(大卒) 20万7,196円 20万5,800円 25万6,000円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 23万5,614円 23万3,730円 30万1,000円
その他の法人等(私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人) 新卒看護師の初任給(高卒+3年課程卒) 20万3,520円 20万3,200円 24万4,200円
新卒看護師の初任給(大卒) 20万9,773円 20万9,800円 25万2,110円
勤続10年 31-32歳 非管理職の看護師の給与 25万2,504円 25万3,100円 33万2,235円

上表をみればわかる通り、もっとも基本給が高いのは、初任給・勤続10年目ともに社会保険関係団体となっています。反対にもっとも低いのは社会法人もしくは個人クリニックとの結果で、勤続10年目になると差が大きくなるので、給与の高い勤務先への転職を検討しているなら、少しでも早い段階が望ましいと考えられます。

参照:公益社団法人日本看護協会「看護師の基本給与額(設置主体別)

勤続年数別・看護師の平均給与

続いては、勤続年数別・看護師の平均給与をみていきます。

※なお、勤続年数別・看護師の平均給与に関しては、「きまって支給される現金給与額」の記載がないため、「きまって支給される現金給与額」のうち「所定内給与額」を元に算出しています。つまり、手当等の金額は含まない金額となっております。

  • 経験年数計
  • (所定内給与額32万9,600円×12)+年間賞与その他特別給与額83万5,000円=479万200円

  • 経験年数0年
  • 26万9,800円×12+10万4,600円=334万2,200円

  • 経験年数1~4年
  • 30万6,900円×12+69万7,600円=438万400円

  • 経験年数5~9年
  • 30万7,600円×12+79万3,200円=448万4,400円

  • 経験年数10~14年
  • 32万7,800円×12+90万2,100円=483万5,700円

  • 経験年数15年以上
  • 35万6,500円×12+99万8,300円=527万6,300円

    勤続年数に関しては、シンプルに、長く勤めているほど平均給与が高くなることがわかりました。

    参照:政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:10「職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用EXCELより

    都道府県別・看護師の平均給与比較

    続いては、都道府県別の看護師の平均給与を比較していきます。

    都道府県 きまって支給する現金給与額 年間賞与その他特別給与額 平均年収
    全国 36万3,500円 83万5,000円 519万7,000円
    青森 32万5,800円 80万3,800円 471万3,400円
    岩手 33万9,400円 105万7,900円 513万700円
    宮城 37万2,400円 91万4,900円 538万3,700円
    秋田 34万6,900円 97万5,400円 513万8,200円
    山形 34万6,200円 92万1,800円 543万1,500円
    福島 32万4,600円 81万7,900円 471万3,100円
    茨城 35万5,900円 76万1,700円 503万2,500円
    栃木 35万8,900円 96万6,000円 527万2,800円
    群馬 37万6,000円 86万7,400円 537万9,400円
    埼玉 37万8000円 66万4,000円 520万円
    千葉 35万4,500円 84万6,600円 510万600円
    東京 40万5,600円 82万1,900円 568万9,100円
    神奈川 38万8,900円 79万5,800円 546万2,600円
    新潟 35万3,600円 83万9,100円 508万2,300円
    富山 35万4,800円 85万1,400円 510万9,000円
    石川 34万4,000円 78万5,500円 491万3,500円
    福井 34万2,000円 89万7,900円 500万1,900円
    山梨 35万6,800円 89万5,700円 517万7,300円
    長野 35万8,100円 85万200円 514万7,400円
    岐阜 33万8,000円 74万400円 479万6,400円
    静岡 36万800円 88万7,400円 521万7,000円
    愛知 37万2,700円 94万8,600円 542万1,000円
    三重 35万2,900円 82万1,200円 505万6,000円
    滋賀 36万7,800円 78万1,500円 519万5,100円
    京都 38万9,700円 96万3,800円 564万200円
    大阪 37万7,500円 106万8,300円 559万8,300円
    兵庫 35万7,400円 84万4,600円 513万4,600円
    奈良 37万9,300円 87万5,700円 542万7,300円
    和歌山 35万1,500円 84万4,200円 506万2,200円
    鳥取 34万500円 72万2,700円 480万8,700円
    島根 33万4,300円 81万5,500円 482万3,500円
    岡山 34万3,600円 76万7,700円 489万900円
    広島 35万7,700円 80万2,200円 509万4,600円
    山口 34万2,900円 98万4,400円 509万9,200円
    徳島 33万1,900円 84万5,900円 482万8,700円
    香川 35万1,700円 75万3,000円 497万3,400円
    愛媛 32万1,400円 75万1,200円 460万8,000円
    高知 33万4,300円 88万7,900円 489万9,500円
    福岡 33万6,600円 68万500円 471万9,700円
    佐賀 32万3,900円 76万1,100円 464万7,900円
    長崎 34万1,700円 90万800円 500万1,200円
    熊本 31万7,500円 86万8,400円 467万8,400円
    大分 31万600円 73万9,900円 446万7,100円
    宮崎 30万3,600円 69万3,900円 433万7,100円
    鹿児島 30万2,300円 64万1,500円 426万9,100円
    沖縄 31万6,900円 63万1,600円 443万4,400円

    上表から、看護師の平均年収ベスト3、ワースト3はそれぞれ次の通りということになります。

    看護師の平均年収ランキング【ベスト3】

  • 第1位=東京:568万9,100円
  • 第2位=京都:564万200円
  • 第3位=大阪:559万8,300円
  • 看護師の平均年収ランキング【ワースト3】

  • 第1位=鹿児島:426万9,100円
  • 第2位=宮崎:433万7,100円
  • 第3位=沖縄:443万4,400円
  • ベスト3は東京・京都・大阪の大都市で、ワースト3は九州エリアであることから、都市と地方による差があることがわかります。

    では、なぜ都市部で年収が高いかというと、地方と比べて物価や家賃が高いことや、大規模病院や専門性の高い医療機関が多いことから、人材格闘競争が激しいことが大きな要因であると考えられます。一方、地方のおいては地域全体の給与水準が低く、医療業界のみを見ても、クリニックや中小病院が多いことから都市部と比べると給与水準が上がりにくいと考えられます。

    自院の給与水準を決定するにあたっては、こうした背景を視野に入れながら、全国平均だけでなく、自院が立地するエリアの競合クリニックや病院の求人動向、給与相場を調査および比較検討材料とすることが、採用成功及び人材定着のカギとなります。

    参照:「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:3「 都道府県、職種(特掲)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用エクセルより

    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001224440&tclass2=000001225782&tclass3=000001225794&tclass4val=0

    看護師の年代別平均年収は?

    続いては、「令和6年賃金構造基本統計調査」の調査結果から、看護師の年代別平均年収をみていきます。

  • 20~24歳
  • (315.2千円×12)+494.8千円=427万7,200円

  • 25~29歳
  • (348.0千円×12)+690.5千円=486万6,500円

  • 30~34歳
  • (354.3千円×12)+762.4千円=501万4,000円

  • 35~39歳
  • (355.2千円×12)+849.9千円=511万2,300円

  • 40~44歳
  • (369.3千円×12)+958.9千円=539万500円

  • 45~49歳
  • (392.4千円×12)+1014.2千円=572万3,000円

  • 50~54歳
  • (398.0千円×12)+1048.4千円=582万4,400円

  • 55~59歳
  • (390.1千円×12)+1036.1千円=581万2,100円

  • 60~64歳
  • (343.7千円×12)+688.5千円=481万2,900円

  • 65~69歳
  • (328.7千円×12)+543.0千円=448万7,400円

  • 70歳~
  • (387.1千円×12)+510.2千円=515万5,400円

    上記の結果から、看護師の平均年収がもっとも高くなるのは50代であることがわかります。また、ボーナスの額は40代後半から50代後半にかけて100万円を超えていますが、転職した場合、勤続年数がリセットされるぶん金額が低くなる場合があるため注意が必要です。

    参照:政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」表番号:5「職種(小職種)年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」閲覧用EXCELより

    看護師の主な役職は?

    なぜ、看護師の平均年収が50代でピークを迎えるかというと、理由のひとつとして「役職がついてくる」ということが挙げられます。

    看護師の主な役職は「看護主任」「副看護師長」「看護師長」「看護副部長」「看護部長」となりますが、看護主任は30歳前後、看護師長は40歳前後、看護部長は50代以上で任されるケースが多いです。

    では、役職に就くとどのくらい給与が上がる可能性があるかというと、医療機関にもよりますが、看護主任で1万円程度、看護師長で2~5万円程度、看護部長で8万円程度の役職手当が就くことが多いようです。

    新卒看護師の平均給与額はどのくらい?

    日本看護協会が公表している「2024年病院看護実態調査報告書」によると、2024年度における新卒看護師の初任給は、「高卒+3年課程新卒」に関しては税込27万6,127円、大卒に関しては税込28万4,63円という結果が出ています。

    なお、同調査による、勤続10年看護師の月額給与は税込33万4,325円とされており、10年間で約5~6万基本給がアップすることもわかります。

    参照:日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書」より 6. 看護職員の給与

    看護師が年収を上げる方法は?

    続いては、看護師が年収を上げる方法を考えていきましょう。

  • 夜勤を増やす
  • 前半で解説した通り、夜勤手当は、看護師の給与を構成する要素のうちの1つです。無床クリニックなどでは夜勤が発生することがありませんが、夜勤がある病院に勤めている場合、積極的に夜勤を引き受けることによって年収が上がることになります。

    なお、日本看護協会が公表している「2024年病院看護報告書」によると、病院規模・2交代制勤務における月平均夜勤回数は次の通りです。

    99床以下 平均4.8回
    100~199床 平均4.8回
    200~299床 平均4.8回
    300~399床 平均4.9回
    400~499床 平均4.8回
    500床以上 平均4.7回

    参照:日本看護協会「2024年病院看護実態調査報告書」

    「夜勤専従」で働くのも一手

    夜勤帯に働くと、日中より効率よく稼げることを最大限利用するために、「夜勤専従」で働くのもひとつの選択肢です。

    大病院などの雇用形態には、「日勤のみ」「夜勤あり」「夜勤専従」の3パターン用意されている場合がありますが、このうちもっとも年収が高いのが「夜勤専従」です。小さな子どもがいる場合などは難しい選択だと考えられますが、結婚前の若いうちにできるだけ効率よく稼ぎたい場合、もしくは子どもが独立した後の働き方の選択肢などとして覚えておいてもいいかもしれません 。

  • 資格を取得する
  • 認定看護師、専門看護師、認定看護管理者、公認心理士、臨床心理士、認知症ケア専門士などの資格を取得すると、資格手当が支給される場合があります。ただし、資格手当の支給は法律によって定められてはいないため、資格手当を確実に受け取りたいなら、資格手当を支給している職場を選んで就職もしくは転職することが不可欠です。

    参照:公益社団法人日本看護協会「認定看護師」

    参照:公益社団法人日本看護協会「専門看護師」

    参照:厚生労働省「公認心理士とは」

    参照:公益財団法人「日本臨床心理士資格認定協会」臨床心理士とは

    参照:日本認知症ケア学会認定「認知症ケア専門士」

  • 昇給を目指す
  • 資格手当同様、役職手当も法律によって定められているわけではありませんが、役職手当に関しては、ほとんどの医療機関が支給していると考えられます。ただし、役職が就くまでには年単位を要することもあるため、短期間で年収UPを実現する方法であるとはいえません。

  • 転職する
  • 今の職場より高い給料を保障してくれる職場に転職することは、もっともシンプルな方法です。ただし、給与が上がるぶん仕事がハードになったり、高いスキルを求められたりする可能性も高いので、勤務条件については事前によく確認することをおすすめします。また、条件がよい場合は基本的に競争率が高くなるので、たくさんの応募者のなかから選ばれるためにも、うまく自分をPRする方法を考えることが大切です。

  • 副業・複業をはじめる
  • 「看護師としての年収」にこだわらないなら、スキマ時間の副業・複業を検討してもいいかもしれません。たとえば、週末にイベントナースとして働いたり、登録制の訪問看護師として、空いている日に稼働したりといった選択肢が考えられます。

    年収だけにとらわれることなく、自分らしくキャリアを構築していこう

    より高い年収を目指すことはとてもすばらしいことですが、年収にとらわれすぎて、自分が本来やりたいことを見失ってしまうのはもったいないことです。「とにかくたくさん稼いでいい暮らしがしたい」ということなら、高収入を追い求め続けるのももちろんアリですが、理想のキャリアがある場合は、「より自分らしく働ける勤務先はどちらだろう?」などの目線を持つことも大切にしてくださいね。

    Mac・Windows・iPadで自由に操作、マニュア ルいらずで最短クリック数で診療効率アップ

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    1.使いやすさを追求したUI・UX ・ゲーム事業で培って来た視認性・操作性を追求したシンプルな画面設計 ・必要な情報のみ瞬時に呼び出すことが出来るため、診療中のストレスを軽減 2.診療中の工数削減 ・AIによる自動学習機能、セット作成機能、クイック登録機能等 ・カルテ入力時間の大幅削減による患者様と向き合う時間を増加 3.予約機能・グループ医院管理機能による経営サポート ・電子カルテ内の予約システムとの連動、グループ医院管理機能を活用することにより経営サポート実現 ・さらにオンライン診療の搭載による効率的・効果的な診療体制実現

    対象規模

    無床クリニック向け 在宅向け

    オプション機能

    オンライン診療 予約システム モバイル端末 タブレット対応 WEB予約

    提供形態

    サービス クラウド SaaS 分離型

    診療科目

    内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、