
看護師資格を活かして働ける職場は、病院やクリニックだけではありません。なかには、一般にあまり知られていない珍しい職業もあるので、人とは違う経験をすることが好きな人にとってはうってつけの働き方ができるかもしれません。具体的にどんな業界での求人があるのかを紹介していきます。
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- 看護師資格を活かして公的機関で働くには
- 看護師資格を活かして一般企業で働くには
- 看護師資格を活かして人に何かを教えたいなら
- 看護師資格を活かして子どもたちの健康な生活を支えるには
- 看護師資格を活かして美容・健康業界で働くには
- 看護師資格を活かして旅行・観光業界で働くには
- 看護師資格を活かしてリモートワークで働くには
- 看護師資格を活かして起業する・フリーランスになるには
- 看護師資格を活かして珍しい仕事に就くメリットは?
- 看護師資格を活かして珍しい仕事に就くデメリットは?
- 看護師資格を活かせる珍しい求人の見つけ方は?
- 看護師が珍しい求人に応募する際の注意点は?
- 看護師資格の可能性は無限大! 自分らしいキャリアを見つけよう
看護師資格を活かして公的機関で働くには
まずは、看護師資格を活かして公的機関で働く方法を解説していきます。看護師資格を活かして公的機関で働きたいなら、次のような職業に就くという選択肢があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
自衛隊看護師
自衛隊看護師は、「自衛官看護師」「技官看護師」の大きく2種類にわけられます。いずれの場合も、防衛省職員(特別職国家公務員)ということになり、国家公務員に準じた給与が支給されます。
自衛官看護師の主な仕事は、自衛隊関係者の健康管理、被災地支援、海外派遣の3つです。海外派遣とは、国際テロや地域紛争地域などに出向いて、人道的な支援や医療のサポート、公衆衛生に関する仕事をする業務です。技官看護師の主な市議音は、自衛隊関係者の健康管理と、一般患者へのケアです。なぜ一般患者へのケアをおこなうのかというと、防衛相管轄の医療施設で看護業務に従事するためです。
刑務所看護師
法務省の職員である「法務技官」の一員である刑務所看護師として採用されると、一般刑務所もしくは医療刑務所に勤めることになります。一般刑務所では、受刑者の健康管理やケガのケアをおこないます。一方、医療刑務所に収監されている受刑者は疾患を抱えているため、より高度な知識やスキルが求められることとなります。いずれの場合も国家公務員となるため、安定した給与を望む人にはうってつけです。
看護系技官
厚生労働省の職員である「看護系技官」は、医療的な専門知識と行政官としての専門性を活かして、公衆衛生問題や看護サービスに関する施策を検討および実行する国家公務員です。看護系技官の仕事は、国としての課題解決に取り組むこともあるなどやりがいのある仕事ですが、看護師資格のみの保有では応募することができません。採用の条件が、看護師資格+保健師または助産師の資格を保持していることであるため、看護系技官として働きたい場合、まずは保健師または助産師の資格を取得する必要があります。
運転免許センターの看護師
運転免許センターに看護師が配置されるようになったのは2015(平成27)年以降 です。「運転適性相談員」として看護師を配置することで、運転免許証の更新に訪れる高齢者の健康状態や質問票をもとに、本人またはその家族と面談をおこない、運転に支障をきたす症状を早期に発見しようという目論見です。健康状態のチェックは、視力検査や聴力検査、血圧測定などを通しておこないます。
看護師が運転免許センターで働くためには、認知症や精神疾患に関する知識を有していることや、3年以上の実務経験、運転免許証の所持などが求められる場合があります 。ただし、運転免許センターによって条件が異なる場合があるので、勤務を希望する運転免許センターに問い合わせるのが確実です。
地域包括支援センターの看護師
地域包括支援センターで働く看護師の仕事は、高齢者が住み慣れた土地で快適に暮らし続けられるよう、医療的観点からサポートすることです。具体的には、高齢者の自宅を訪問して、本人やその家族からの健康相談に応じて、医療と介護の橋渡し役を務めます。
また、介護予防ケアプランを作成することもあります。介護予防ケアプランは、介護が必要になる前の段階の利用者のケアプランで、認知症の重症化防止や介護予防を目的としたものです。そのほか、介護予防や健康維持の方法を知ってもらうためのセミナーなどを企画・実施することもあります。
いずれにしても、医療行為自体をおこなう機会は少ないと考えていいでしょう。
看護師資格を活かして一般企業で働くには
続いては、看護師資格を活かして一般企業で働く方法です。看護師資格を活かして一般企業で働きたい場合、次のような職業が候補となるでしょう。
それぞれ詳しくみていきましょう。
フィールドナース(クリニカルスペシャリスト)
フィールドナースとは、医療機器メーカーなどで自社製品の営業サポートやサービスサポートに従事する看護師のことです。企業によっては、「クリニカルスペシャリスト」「クリニカルコーディネーター」の名前で呼ばれることもあります。
産業看護師
産業看護師は、企業内の診療所や医務室に勤務する看護師のことです。別名「企業看護師」ともいいます。主な仕事は労働者の健康支援です。
なお、産業看護師と似た職業として、企業で働く労働者のメンタルヘルスケアや休職者の復職支援などをメインにおこなう「産業保健師」もありますが、産業保健師として働くためには、保健師の資格も有していることが必要です。
治験コーディネーター
治験コーディネーターとは、医療機関で実施される治験をサポートする専門職のことです。治験に参加したい希望者の募集、適格性の確認をおこなったうえで、治験の目的や方法、リスクなどを説明して、治験実施に関する規則を遵守するよう指導するのが役目です。
医療系コールセンターのスタッフ
電話で顧客対応をおこなうコールセンターは、対応の内容によって求められるスキルが異なりますが、看護師資格を有している人がコールセンタースタッフとして働く場合、医療系のコールセンターで働くのがおすすめです。
具体的な仕事内容としては、健康状態に関する相談対応、薬に関する相談対応、医療機器に関する問い合わせ対応、受診のタイミングの助言や医療機関の案内、新型コロナウイルス感染症に関する相談対応などとなります。
献血ルームの看護師
日本赤十字社の社員として献血ルームや献血バスで働く看護師は、医療の知識を活かしながら、献血協力者の安全を守る役割を担っています。採血および採血器具のセッティングはもちろん、施設オープンの準備や施設内の消毒・清掃も大事な仕事です。
看護師資格を活かして人に何かを教えたいなら
続いては、看護師資格を活かして人に何かを教える仕事です。
詳しくみていきましょう。
看護学校教員
看護学校や大学の看護学科に勤めて、学生が受ける授業を担当する看護学校教員の仕事は、人に何かを教えるのが好きな人に向いています。授業以外に、看護師試験対策や学生への個別相談なども任されることになります。
看護学校教員になるためには、看護師資格を保有していることに加えて、既定年数以上の実務経験を積んでいることや、必要な研修を修了していることも求められます。
参照:一般社団法人日本看護学校協議会「看護師等養成所の教員への道」
看護師資格を活かして子どもたちの健康な生活を支えるには
子どもが好きなら、次のような職場で子どもたちの健康サポートに携わるのも一手です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
保育園・幼稚園
保育園や幼稚園に配置される看護師は、園児やその保護者および園の職員たちの健康管理を担います。ケガや病気を患っていない健康な子どもの予防医療と安全な環境づくりが主な仕事です。
具体的には、日々の健康チェックや検温、アレルギーのある園児への対応、手洗い・うがいの指導、身体測定、歯科・内科健診での対応、食事・歯磨きなどの保育業務のサポート、健康・発達面に関して保護者にアドバイスなどをおこないます。もちろん、ケガや病気の応急処置や保護者への連絡、受診の付き添いなども大事な仕事です。
学校の保健室
学校の保健室で働くためには、看護師免許とは別に、養護教諭免許状も取得する必要があります。さらに、教員の採用試験に合格する必要があるため、免許状取得を目指すところからのスタートだと、保健室の先生として働くまでにはそれなりに時間がかかります。
保健室の先生になると、学生の健康管理および急病やケガなどの対応にあたることになります。なお、保健室で働く看護師は「養護教諭」とも呼ばれます。
特別支援学校
特別支援学校の看護師は、医療的ケアが必要な児童が、学校生活を安全に送れるようにサポートするのが仕事です。たとえば、喀痰吸引や経管栄養、導尿、血糖値測定などの日常的なケアはもちろん、意識レベルの低下などに対する救急対応も求められることがあります。
なお、医療機関で同様の看護をおこなう場合とは異なり、児童一人ひとりの可能性を最大限引き出す教育的な視点も求められる仕事です。
児童福祉施設・乳児院
児童福祉施設および乳児院で働く看護師には、医療の知識や技術に加えて、福祉的にサポートする姿勢が求められます。たとえば、虐待経験児の心理的ケアが求められることもあるため、児童心理の理解が不可欠です。乳児院で働く場合、言葉で表現できない0~2歳児の変化を察知する観察力が不可欠です。
看護師資格を活かして美容・健康業界で働くには
美容や健康への関心が高いなら、次のような職場で働くと大きなやりがいを感じられるでしょう。
それぞれ詳しくみていきましょう。
美容クリニック
美容クリニックで働く看護師は、レーザー照射や美容注射などの施術をおこなうことができます。また、施術するにあたってのカウンセリングでは、患者の肌の状態を見極めて、適切なアドバイスを提供することも役割です。そのため、施術スキルとコミュニケーションスキルの両方が高いと有利であるといえるでしょう。
また、最先端の知識を吸収していくことも大切。美容への関心が高いと、楽しく働き続けることができるでしょう。
アートメイクサロン
アートメイクは医療行為にあたるため、日本では、医師または看護師のみがおこなうことができます。美的センスを活かして働きたいと思っている人にはぴったりの仕事ですし、利用者から「自分に自信が持てるようになった」などの感謝の言葉をもらえるとやりがいも感じられるはずです。
健康食品メーカー
健康食品メーカーでは、医療的観点から、開発中の健康食品の成分の安全性評価や効果検証を実施します。具体的には、治験や研究を重ねることになりますが、看護師としての知識があれば、これらのプロセスにおいて活躍できます。
スポーツナース
スポーツナースとは、アスリートの健康管理およびケアを担う専門職です。スポーツチームの専属として働いたり、ジムやトレーニング施設などで働いたりといった選択肢があります。前者の場合、長期にわたるリハビリテーションの支援や健康管理に携わることもありますし、後者の場合、ケガをした選手の応急処置などもおこないます。
アスリートと二人三脚で目標を達成していくためにも、スポーツ医学に関する専門知識も磨きをかけていく必要があります。
看護師資格を活かして旅行・観光業界で働くには
旅行が好きなら、次のような仕事に就くことで、働きながら旅行気分を味わうのも一手です。
シップナース
シップナースは、客船やクルージング船、貨物船に乗り込み、看護を必要とする乗客や乗務員に看護を提供する仕事です。乗船中のケガや病気に的確に対応する力が求められるため、救急外来や集中治療室における経験が重視される場合も多いです。なお、国内の船はほとんどシップナースを設けていないため、かなりレアな求人であるといえます。
ツアーナース
ツアーナースは、学生の修学旅行や企業の団体旅行などの宿泊行事に同行して、参加者の体調管理およびケガや病気に対して看護を提供するのが仕事です。単発の案件となるうえ、時期によっては宿泊行事がほとんど開催されることがないため、安定した収入を得るのは難しいかもしれません。
エアポートナース
エアポートナースとは、空港で働く看護師のことです。空港内のクリニックにおいて、空港で発生するケガや体調不良などに対処します。
検疫官
検疫官とは、空港や港湾に設置されている検疫所に勤務する従業員のことです。渡航者の荷物への権益、感染予防のための衛生調査、渡航者からの健康相談、海外渡航者への予防接種などの仕事に携わるため、看護師免許を保持していることが必要です。検疫官になるためには採用試験に合格する必要がありますが、合格すれば、厚生労働省に所属する国家公務員として働くことができるので、さまざまな福利厚生を受けることができます。
イベントナース
イベントナースは、音楽フェスティバルや大規模なスポーツ大会をはじめとする、人が多く集まるイベントで、参加者や観客の急な体調不良やケガに対応するのが仕事です。イベント開催時のみの稼働となるため、安定した収入は望めないのがネックです。そのぶん、自由度が高いのはメリットといえるかもしれません。
ホテル勤務の看護師
ホテル勤務の看護師は、ホテルの宿泊客やスタッフがケガをしたり急病にかかったりした場合、迅速に対応して、必要に応じて医療機関への手配をサポートするのが仕事です。どのホテルでも求人があるわけではなく、主に高級ホテルやリゾート施設で募集されています。
テーマパーク勤務の看護師
テーマパーク勤務の看護師は、園内の救護室で、ケガや急病の来場者の応急処置をおこないます。転倒や擦り傷などの手当や、熱中症・脱水症状への対応が主な業務となります。医師が不在の環境であるため、処方薬を出すことはできないため、市販薬の効果や副作用の違いを理解して、来園者に説明するスキルが求められます。
看護師資格を活かしてリモートワークで働くには
通勤が苦痛、職場の人間関係に悩まされているなどの場合、次のような働き方を目指して、リモートで働くといいかもしれません。
それぞれ詳しくみていきましょう。
医療系ライター
看護師資格と臨床経験を活かして、医療分野の記事や専門文書を執筆する医療系ライターは、医療や看護、健康などのテーマの記事を扱う幅広い媒体で活躍できます。ただし当然ながら、伝えたいことを文章としてまとめる力が不可欠です。本業の作家などではないため、上手な文章を書くことは求められませんが、わかりやすい文章で、正しい知識を伝えることはとても大切です。
医療系デザイナー
医療業界特有の規制やニーズを理解したうえで、視覚的に情報を伝えられるデザイナーは、医療分野で活躍することができるでしょう。医療機関向けの広告や患者向けの資料の制作など、多岐にわたるクリエイティブ業務に携われる可能性があります。
インフルエンサー、YouTuber
看護師としての経験を活かしてインフルエンサーやYouTuberになりたいなら、看護技術の解説や職場環境の改善策案、フリーランスとして働くなら? などのテーマに沿ってコンテンツを組み立てていく力が必要です。
また、どれだけ魅力的なコンテンツを作っても、たくさんの人に見てもらえなければコンテンツ制作で稼ぐことはできないため、自分を上手にアピールするブランディング能力も必要です。
医療系アプリや医療系漫画などのコンテンツ監修
医療系コンテンツの監修者として活躍するためには、看護技術や疾患などの解説に間違いがないかどうかをしっかりチェックする力が必要ですし、薬機法についても正しく理解しておく必要があります。さらに、難しい医療用語を簡単に説明するスキルも必要です。
オンライン診療スタッフ
オンライン診療スタッフとして、医師と患者間の遠隔診療をサポートする看護師には、診療内容の説明やオンライン診療ツールの操作説明だけでなく、患者の精神的なケアをする力も求められます。
看護師資格を活かして起業する・フリーランスになるには
看護師資格を活かして起業する、もしくはフリーランスになるという道もあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
訪問看護ステーション開設者
看護師が訪問看護ステーションを開設するためには、看護師として5年以上の実務経験を積んでいることが必要です 。また、経営のノウハウも吸収していく必要があるため、開設も運営も簡単ではありませんが、訪問看護のニーズが高いことから、大きく稼げるチャンスがあると考えられます。
エステサロン開業
看護師として培ってきた知識や技術を活かして、一人ひとりの肌トラブルや体型の悩みの解決をサポートしたいと、エステサロンを開業する看護師もいます。エステサロンは美容クリニックとは異なり、医師がいなくても成り立つため、自分がメインとなって利用者の美をサポートしていきたいと考える人には向いているといえるでしょう。
プライベートナース
プライベートナースとは、利用者の自宅や施設を訪問して、医師の指示に基づいて医療行為やケアをおこなう仕事です。仕事内容としては訪問看護とほぼ変わりませんが、利用者が自費で利用する点に違いがあります。また、介護施設や病院などの組織に所属することなく、個人または法人として利用者に看護やケアサービスを提供します。個人としてサービスを提供する場合は、フリーランスで個人契約することになり、法人としてサービスを提供する場合は、起業するということになります。
なお、プライベートナースの利用は自費診療であるため、時間の上限が決まっておらず、4時間以上などの長時間にわたって対応するケースが多いです。
フリーランスナース
フリーランスナースとは、特定の医療機関や組織に所属することなく、個人事業主として働く看護師のことです。そのため、複数の医療関連施設や企業で働くことも可能で、働く際には直接業務委託契約を結ぶことになります。
働く場所や時間を自由に決められるのは大きなメリットですが、自分を売り込むスキルが不可欠なうえ、スケジュール管理力も必死。さらに、自分で確定申告する必要があります。
看護師資格を活かして珍しい仕事に就くメリットは?
続いては、看護師資格を活かして珍しい仕事に就くメリットをみていきます。看護師が、資格を活かして、病院やクリニック以外で働くことで次のようなメリットが得られる場合があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
医療従事者以外の職業の人と触れ合う機会が増える
医療従事者以外の職業の人と触れ合う機会が増えることで、視野が広がり、新たな目標が生まれたり、プライベートが充実したりする可能性が考えられます。
自分が看護師資格を保持していることを誇りに思えるようになる
看護師が医療機関で働く場合、周りは看護師だらけであることがほとんどなので、看護師免許を保持していることはなにも特別なことではありませんが、看護師免許を持っていない人たちと一緒に働く職場で働く場合、自分だけに任せてもらえる仕事などもあるため、これまで以上に看護師という仕事に誇りを持てる可能性があります。
新しい世界を知ることができる、新しいスキルを身に着けられる
同じ仕事を長く続けていると、新しいスキルを身に着ける機会は少ないですが、まったく違う業界に飛び込むと一から覚えなければならないことが多くなるため、大変ではありますが、やりがいも感じられるでしょう。
不規則な生活に悩まされることがなくなる
二交代制、三交代制などの働き方だと体調管理が簡単ではありません。一方、医療機関以外の職場であれば、夜勤などもほとんどないため、不規則な生活が原因の体調不良や睡眠障害などに悩まされることがなくなるでしょう。
医療ミスなどへのプレッシャーから解放される
看護の仕事は少なからず人の命に関わる仕事です。そのため、常にプレッシャーに悩まされている人は多いものです。一方、たとえば一般企業でパソコンと向き合うことがメインの仕事であれば、ミスをしたとしても後から取り戻すことが可能です。
看護師資格を活かして珍しい仕事に就くデメリットは?
反対に、看護師資格を活かして珍しい仕事に就くデメリットとしては次のようなことが考えられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
臨床現場で働くためのスキルが落ちる場合がある
医療業界とはまったく異なる業界に飛び込んだ場合、しばらく働いたのち、病院やクリニックに戻りたいと考えても、看護師としての腕が落ちていて復帰が難しい場合があります。
収入が減る場合がある
規模の大きな病院で働いていた場合や、積極的に夜勤に入っていた場合などは特に、異業種への転職によって収入が減る場合があります。特に、起業やフリーランスへの転身であれば、最初のうちは赤字になることもあり得るため、それなりの蓄えがあったほうが安心です。
「この仕事は向いていないかもしれない」と悩まされる可能性がある
これまでとはまったく違う仕事にチャレンジしてみた結果、「思っていたような結果が出せない」「この仕事は向いていないかもしれない」と悩まされる可能性もあります。
スケジュール管理や給与管理が大変な場合がある
自分でスケジュール管理や確定申告をしなければならない働き方を選んだ場合、「仕事は好きだけど自己管理できなくて辛い……」と感じる可能性があります。
看護師資格を活かせる珍しい求人の見つけ方は?
続いては、看護師資格を活かせる珍しい求人の見つけ方を解説していきます。看護師資格を活かした珍しい求人を見つける方法としては、次のような方法が考えられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
看護師専門の求人サイト・転職エージェントを活用する
求人サイトや転職エージェントの活用はもっとも一般的な仕事の探し方ですが、看護師が仕事を探す場合、看護師専門の求人サイトや転職エージェントを活用することが大切です。ただし、医療機関以外で働きたいと考えている看護師のほとんどが、看護師専門の求人サイトや転職エージェントをチェックすると考えられるため、1つのサイトに登録しただけで安心することなく、複数の求人サイトや転職エージェントに登録して、より多くの案件に触れられるよう体制を整えておきましょう。
また、転職エージェントの利用に際しては、必ず、医療業界以外で働きたい希望がある旨を伝えましょう。具体的な希望を伝えることで案件マッチする可能性が高まりますし、非公開求人も紹介してもらえる可能性が高くなります。
加えて、キャリア相談を通して適性を見極めてもらうこともとても大切です。興味があるものの、自分に向いているかわからない業界の場合はなおさら、客観的目線でのアドバイスが役立ちます。
企業の採用ページを直接チェックする
気になる業界、気になる会社などがあるなら、企業の採用ページを直接チェックすることも大切です。場合によっては、ホームページなどで求人していないとしても、自分から売り込んでみるといいかもしれません。
気になる業界のセミナーや学会に参加する
気になる業界があるものの、その業界でどんな働き方ができるのか、どんな会社があるのか、どの会社がもっとも魅力的であるのかなどまで掴めていない場合、その業界のセミナーや学会に参加して、まずは内情をよく知ることから始めると転職に失敗しにくいでしょう。
人脈を頼る
希望する業界や会社にツテがあるなら、人脈を使ってチャンスを掴むことも視野に入れましょう。直接の知り合いでなくとも、SNSなどでつながりを作って自分のことを知ってもらい、アピールしていくこともひとつの方法です。
看護師が珍しい求人に応募する際の注意点は?
続いては、看護師が珍しい求人に応募する際の注意点をみていきましょう。求人への応募に際して注意したい点は次の通りです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
求められるスキル・経験を確認する
看護師資格以外に必要なスキルや経験もしっかりチェックしましょう。どうしてもやりたい仕事があって、その仕事に看護師資格以外の資格が不可欠とされているなら、資格取得にどのくらいの期間を要するのかを確認して、計画的に転職準備を進めていくことが必要です。
給与・待遇・福利厚生をしっかり確認する
これも転職活動における基本ですが、これまでとは違う業界に飛び込むのならなおさら、給与体系などについてはしっかり確認することが大切です。
研修・サポート体制を確認する
初めてのチャレンジとなる仕事の場合は特に、研修・サポート体制についてはしっかり確認したいところです。「他業種からのジョブチェンジを目指している方を対象とした研修を実施しています」などのメッセージを発信している企業であれば、安心して応募しやすいですが、それだけではなく、面接時にも、研修やサポート体制について納得できるまで質問することをおすすめします。
面接で問われるポイントをおさえておくと同時に、企業文化への理解を深めておく
異業種・異職種への転職面接では、看護師としてのスキルや経験に加え、「なぜこの業界・企業なのか」「これまでの経験を新しい職場でどう活かせるのか」といった点がより深く問われます。企業の理念や事業内容を十分に理解して、自身のキャリアプランとどう合致するのかを具体的に説明できるように準備しましょう。また、医療現場とは異なる企業文化に順応できる柔軟性もアピールポイントになります。
長期的なキャリアビジョンと整合性を持たせる
珍しい仕事への挑戦は魅力的ですが、それが自身の長期的なキャリアビジョンとどのようにつながるのかを考えることも重要です。一時的な興味だけでなく、数年後、数十年後を見据えた際に、その経験が自身の成長や目標達成にどう貢献するのかを検討しましょう。キャリアアドバイザーなどに相談して、客観的な意見を聞くことも有効です。
看護師資格の可能性は無限大! 自分らしいキャリアを見つけよう
ここまで解説してきた通り、看護師資格があれば応募できる求人は意外にたくさんあります。しかし、公務員として安定した給与を得られるため人気が高い職種もあれば、採用数そのものが少ないことから狭き門である職種もあります。そのため、興味のある仕事、なんとしてもやってみたい仕事があるなら、しっかりと対策を練ってチャレンジすることが必至です。また、「人とは違う経験がしたいけど、自分に何が向いているかはわからない」という場合、興味を持った職種についてさまざまな角度から考察しながら、自分らしいキャリアを選ぶ道を模索してみるといいかもしれませんね!
看護師専門転職サービス「CLIUS看護」
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この記事は、2025年6月時点の情報を元に作成しています。