20代看護師の平均年収はいくら?年収アップの秘訣も解説

「働き始めて数年しか経っていないのに、基本給が上がった同世代看護師が出てきて焦ってしまう」「同年代の看護師と比べて自分の年収は低いかも……」と悩んでいるなら、まずは自分の適正年収を確認することをおすすめします。

同時に、同世代看護師の平均年収や手取り額の目安を知れば、理想の年収を得るために、自分がどういうアクションをとるべきかが明確になってきます。

そこで今回は、20代看護師向けに、20代前半/後半別の平均年収や多職種との年収の差、20代のうちに年収をアップさせる方法などを解説していきます。

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目次
  1. 20代看護師の平均年収・月給・ボーナス
    1. 20代看護師の経験年数による年収の違い
    2. 「給与」と「手取り額」の違いについて
    3. 20代看護師の給与が他職種と比べて高い理由は?
  2. 20代看護師の年収に差が出る4つの要因
    1. 病院の規模や経営母体
      1. 大学病院
      2. 公的病院
      3. 大規模民間病院(急性期)
      4. 中小病院
      5. クリニック
    2. 夜勤の回数と夜勤手当の額
    3. 勤務しているエリア
    4. 診療科や施設形態
  3. 20代看護師が年収をアップさせる5つの方法
    1. 夜勤の回数を増やす・夜勤専従になる
    2. 資格取得でスキルアップ・手当を狙う
    3. 役職を目指す
    4. 都市部の病院、規模の大きい病院に転職する
    5. 夜勤なしで高収入が狙える美容クリニックなどに転職する
  4. 20代の看護師が転職で年収アップを狙う際の注意点
    1. 見かけの年収
    2. 昇給率
      1. 昇給額
      2. モデル年収
      3. 就業規則・給与表
      4. ハローワーク求人
    3. 自分のライフスタイルとのバランス
  5. 20代看護師の年収アップは賢く計画しよう

20代看護師の平均年収・月給・ボーナス

まずは、20代看護師の平均年収について確認していきましょう。

厚生労働省が公表している「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、2024年における20代看護師の給与、賞与は次の通りです。

所定内給与額年間賞与その他特別給与額平均年収
20~24歳27万9,800円49万4,800円27万9,800円×12+49万4,800円=385万2,400円
25~29歳30万7,000円69万5,000円30万7,000円×12か月+69万5,000円=437万9,000円
参照: e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)より抜粋

20代看護師の経験年数による年収の違い

「令和6年賃金構造基本統計調査」では、経験年数による年収の違いについても確認できます。20代前半・後半の経験年数による年収の違いは次の通りです。

0年
20~24歳月給26万5,000円×12か月+ボーナス5万8,800円=323万8,800円
25~29歳月給28万1,300円×12か月+ボーナス19万1,700円=356万7,300円
1~4年
20~24歳月給28万9,100円×12か月+ボーナス70万6,600円=417万5,800円
25~29歳月給31万5,300円×12か月+ボーナス70万5,400円=448万9,000円
5~9年
20~24歳(なし)
25~29歳月給29万7,900円×12か月+ボーナス72万6,100円=430万900円
参照: e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)より抜粋

 

社会人デビューした年は、平均年収は320~350万円前後であるものの、経験年数を重ねると年収は増加していく傾向にあります。

なお、上記調査では、経験年数5~9年目の25~29歳看護師は、経験年数1~4年目の25~29歳看護師より年収が低いという結果が出ています。

この理由はいくつか考えられますが、主な理由は2つで、1つは、入職から3年目を超えると結婚する看護師が多いことだと考えられます。

看護師は、一般的に3年経つと一人前になるといわれていることから、「まずは3年、今の職場でスキル習得に励もう」と考える人が多く存在します。そのため、経験年数4年を超えると、結婚を機に日勤中心の働き方にシフトしたり、パート契約に切り替えたりする人が出てくるのです。

もう1つは、同じ理由から、3年目以降に転職活動をスタートする人が多いことです。一般的に、年収は勤続年数とも関係しているため、転職を機に勤続年数がリセットされると、いったん年収が下がることになるというわけです。

「給与」と「手取り額」の違いについて

20代の平均年収は前述の通りですが、ここから税金を引いた金額が支払われるため、手取り額は給与より少なくなります。

手取り額の計算方法は次の通りです。

手取り額=総支給額(月給×12か月+ボーナス)-各種税金(社会保険料+所得税+住民税)

※ただし、厳密にいうと、このうち「住民税」は翌年に天引きされるため、手取り額から天引きされる住民税は、前年の所得に対して課税されたものということになります。

つまり、20代看護師の場合、天引きされる社会保険料は「健康保険+厚生年金+雇用保険」ということになります。

手取り額については、年収や既婚状況などによって異なります。また、健康保険の種類などによっても異なってくるため平均額は目安でしか出せませんが、20代前半・20代後半それぞれの月給をもとに概算すると次の通りです。

年齢層平均月給手取り額
20~24歳279,800円232,657円
25~29歳307,000円256,037円

 

つまり、手取り額はおおむね、額面(収入全体)の8割強になるということです。

なお、平均年収で手取り額の概算を計算する場合に関しては、社会保険料と所得税はボーナスにもかかる一方、住民税はボーナスからは引かれないため、月給とボーナスは別々に計算する必要があるので注意が必要です。

20代看護師の給与が他職種と比べて高い理由は?

国税庁が公表している「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、20代前半・20代後半の全体平均給与は次の通りです。

  • 20~24歳:277万円(男性=295万円、女性=258万円)
  • 25~29歳:407万円(男性=438万円、女性=370万円)

前述の通り、それぞれの年代の看護師の給与は

  • 20~24歳:385万2,400円
  • 25~29歳:437万9,000円

なので、20代看護師は同世代の他職種と比べて給与が高い傾向にあるということになります。

参照: 国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査―調査結果報告―」より「年齢階層別の平均給与」

他職種と比べて給与が高い傾向にあるのは喜ばしいことですが、最大の理由は「夜勤手当がある」であることを忘れてはなりません。

そのため、「高いといっても仕事の大変さを考えると割に合わない」と感じる人も多いでしょう。また、夜勤がない職場に転職した場合など、給与が低くなる可能性があることも念頭に入れておきたいところです。

また、そのほか、医療機関では比較的、残業代が制度として明確化されているケースが多いことから、残業代がきちんと支払われることも理由として考えられます。

さらに、多くの病院では、賞与が月給の4~5か月分と設定されていることから、ボーナスは月給の2~3か月分と定めている一般企業と比べて年収が高くなりがちです。

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20代看護師の年収に差が出る4つの要因

20代前半看護師と20代後半看護師とで給与額に差がある理由は前述の通りですが、20代看護師の給与は、同じ年に就職した同じ年齢の看護師でも大きく異なる場合があります。

その理由は次の通りです。

  • 病院の規模や経営母体
  • 夜勤の回数と夜勤手当の額
  • 勤務しているエリア
  • 診療科や施設形態

それぞれ詳しくみていきましょう。

病院の規模や経営母体

まず、病院の規模や経営母体によって給与の額は大きく異なります。

大学病院

教育・研究機関としての特色が強く、新人教育にコストをかけることから、基本給は低めですが、賞与は4.0~5.5か月分に設定されていることが多いため、年収としては高くなります。

公的病院

日本赤十字社、済生会、国立病院機構、自治体病院などの公的病院は、基本給は中程度~やや高めに設定されています。賞与は4.3~5.0か月程度で、福利厚生も充実している傾向にあります。

大規模民間病院(急性期)

医療法人の大型病院、地域基幹病院などは、看護師確保のために給与競争があることから、基本給は高めのことが多いです。賞与は3.5~5.0か月程度。夜勤が多く、手当も多いため、20代でも年収が上がりやすい傾向にあります。

中小病院

病床数100~200程度の中小病院の基本給は、病院によって大きく異なります。賞与は2.0~4.0か月程度と少ない傾向にあります。

クリニック

クリニックも、施設によって差があり、やや高い場合もあります。賞与は1~3か月程度と少なめで、無床の場合は夜勤がないということになるため、年収は伸びにくいといえます。

夜勤の回数と夜勤手当の額

夜勤の回数と夜勤手当の額は、年収に差が出るもっとも大きな原因の一つです。

夜勤手当の相場は以下の通りです。

  • 二交替制:10,000~15,000円
  • 三交替制準夜勤:4,000~6,000円
  • 三交替制深夜勤:5,000~7,000円

1回12,000円で月に4回の夜勤をこなしたとしたら、12,000円×4回×12か月=57万6,000円、月に8回入ったとしたら115万2,000円となり、夜勤がない職場と比べて約60~115万円程度の年収の差が出ることになります。

勤務しているエリア

地域によっても給与水準は大きく異なり、とくに東京・神奈川・大阪などの都市部の年収は高めです。全国平均と比べて、30~80万円程度年収が高くなることもあります。

ただしこうした都市部は比較的生活にかかるお金(家賃など)も高くなる傾向にあり、可処分所得が低くなることも珍しくありません。年収が高い=ぜいたくな暮らしができる、とは限らない点に注意しましょう。

一方、地方都市や人口減少地域は年収が低めです。なお、地方公務員病院の場合、5~20%程度の地域手当がつく場合があります。

診療科や施設形態

急性期病院やICU、救急、手術室などの職場は、夜勤回数が多く、業務負担が大きいことから、年収が高い傾向にあります。

一方、療養型病院や介護施設、無床クリニックなどは、夜勤がない、または少なく、診療報酬が低いことから、年収が低い傾向にあります。

また、美容クリニックなど、自由診療をおこなっている医療機関は基本給が高く、さらにはインセンティブがつく場合もあります。

20代看護師が年収をアップさせる5つの方法

続いては、20代看護師が年収をアップさせる方法をみていきましょう。20代看護師が年収を上げる方法はいくつか考えられますが、そのうち代表的なものは次の通りです。

  • 夜勤の回数を増やす・夜勤専従になる
  • 資格取得でスキルアップ・手当を狙う
  • 役職を目指す
  • 都市部の病院、規模の大きい病院に転職する
  • 夜勤なしで高収入が狙える美容クリニックなどに転職する

夜勤の回数を増やす・夜勤専従になる

もっとも即効性がある方法は、夜勤の回数を増やすことや、夜勤専従で働くことです。

ただし、体力的な負担が大きいことや、ワークライフバランスが崩れやすいことが大きなデメリットといえます。

資格取得でスキルアップ・手当を狙う

認定看護師、専門看護師をはじめとする資格を取得してスキルアップすると、よりよい条件での転職が叶いやすくなります。医療機関によっては資格手当を設けているので、転職活動の際には、資格取得手当の有無を確認するといいでしょう。

ただし、認定看護師や専門看護師の資格は、資格取得までに年単位の時間を要します。また、学校に通う必要があり、そのぶんの費用を捻出することも必要です。

役職を目指す

リーダーや副主任などの役職につけば、役職手当をもらえる場合があります。

ただし、そのぶん責任が伴うことになります。また、役職手当がどれだけ支給されるかは職場によって異なるので、まずは自分の職場の手当てについて確認することが大切です。

都市部の病院、規模の大きい病院に転職する

今の働き先で昇給が見込めない場合、基本給や賞与ベースが高い職場に転職するほかありません。

ただし、給与UPのみを目的に転職活動を進めると、「夜勤や残業ばかりで身体が持たない」「職場の人間関係が悪すぎる」「仕事にやりがいが感じられない」などに悩まされる可能性もあるので、転職活動を進めるにあたっては、自分にとって譲れない条件を事前にしっかり決めておくことが大切です。

夜勤なしで高収入が狙える美容クリニックなどに転職する

日勤のみで年収500万円以上を狙いたい場合、インセンティブ制度が導入されている美容クリニックなどに転職するのが賢い選択です。

ただし、思うように患者からの指名をとることができなければ、希望する給与額に到達できない可能性があります。美容クリニックによってはノルマが課されることもあるので、精神的な負担が大きいと感じる人もいるでしょう。

また、当たり前ですが、そもそも美容への関心が薄い人の場合、必要な知識を習得しなければならないこと自体を苦痛に感じるかもしれません。

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20代の看護師が転職で年収アップを狙う際の注意点

年収アップのために「転職」という選択肢をとる場合、次の点に注意する必要があります。

  • 見かけの年収
  • 昇給率
  • 自分のライフスタイルとのバランス

詳しく解説していきます。

見かけの年収

看護師の給与には、「見かけの年収(=表面的に高く見える年収)」という考え方があります。見かけの年収とは、基本給が低く、手当で年収を押し上げている給与構造のことです。

看護師の年収は、一般的に、次の式で構成されます。

年収=基本給×12+賞与+手当

手当の代表例は、夜勤手当、残業手当、危険手当、特殊部署手当です。この手当が多いと、年収が高く見えるという特徴があります。

(例)

  • 基本給:22万円
  • 賞与:4か月
  • 夜勤:月8回、1回12,000円

年収:(22万円×12か月)+(22万円×4か月)+(12,000円×8回×12か月)=467万円

となり、一見高いように見えますが、実際には、基本給部分は352万円で夜勤手当は115万円です。

つまり、年収の約25%が夜勤手当ということになります。逆にいうと、健康上の問題や家庭の事情などで夜勤に対応できなくなると、115万円がほぼ消えるため、年収は352万円と一気に低くなります。

また、このような給与設計の職場で働き続けると、退職金も多くの場合、基本給ベースで計算されるため、退職金が少なくなることも問題です。

見かけの年収が高いかどうかは、多くの場合、求人票をチェックすればわかります。

「基本給が低い」「夜勤回数が多い」「夜勤手当が高い」「賞与が少ない」などの特徴がある場合、夜勤を前提に年収が設計されている可能性があるので注意が必要です。

昇給率

看護師の求人票では、昇給率は直接書かれていないことが多いため、いくつかの項目から推測することが大切です。

昇給額

昇給率ではなく、昇給額が記されていることはあります。たとえば、「昇給:年1回3,000円~5,000円」と書かれている場合、昇給率は次の式で計算します。

(例)

基本給:230,000円

昇給:(平均値をとって)4,000円

昇給率:4,000÷230,000=おおむね1.7%

となります。

なお、昇給額と昇給率の関係の目安は次の通りです。

昇給額2,000円の場合:約0.8%

昇給額3,000円の場合:約1.3%

昇給額4,000円の場合:約1.7%

昇給額5,000円の場合:約2.1%

一般的には、1~2%程度の昇給が多いです。

モデル年収

求人票には、モデル年収・モデル給与が掲載されている場合があります。

(例)

経験年数月給
新卒23万円
5年目26万円
10年目30万円

上記の場合、新卒から5年目までの5年間の昇給が3万円であることから、年間昇給は3万円÷5年間で6,000円となり、昇給率は6,000円÷230,000円=おおむね2.6%となります。

就業規則・給与表

公的病院や大学病院の場合、看護師の給与は俸給表で決まっていることが多いです。この場合、就業規則や給与表を確認すると、正確な昇給率がわかります。

ハローワーク求人

ハローワークの求人は、「昇給:1月あたり2,000円~5,000円(前年度実績)」などと詳細に記載されているケースが多いため参考になります。

≪昇給率が低い病院の特徴≫

求人票が次のケースに当てはまる場合、昇給率が低い可能性が高いといえます。

  • 昇給に関する記載なし
  • 「昇給あり(不定期)」と記されている
  • 「昇給1,000円程度」など低い金額がはっきりと記されている

なお、看護師の平均昇給は年3,000~5,000円程度とされています。

自分のライフスタイルとのバランス

高い年収を得ることができても、自分の理想の生活とは程遠い生活を送らなければならなくなっては元も子もありません。

また、高収入をキープするために働き過ぎた結果、心身の健康を壊してしまったら、仕事を休んで療養に専念しなければならなくなる可能性があるどころか、燃え尽き症候群に陥って、看護師として働き続けることができなくなる可能性もあります。

そうした事態を防ぐためにも、理想の年収について考えると同時に、自分にとっての理想のライフスタイルを考えることも非常に大切です。

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20代看護師の年収アップは賢く計画しよう

社会に出たばかりの20代前半のうちは、自分と周りの給与を比較する目線は持ち合わせていなくても、20代後半になって周りと差が付き始めると、気持ちが焦ることもあるでしょう。

しかし、年収が高いか低いかばかりに気をとられて、自分にとって大切な要素をしっかりチェックすることなく転職先を決めると、働き続けることがしんどくなってしまいます。

そうした事態を防ぐためにも、看護師専門転職サービスを賢く活用しながら、自分にとって最適な職場を見つけてくださいね。

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提供形態

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内科、精神科、神経科、神経内科、呼吸器科、消化器科、、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管科、小児外科、皮膚泌尿器科、皮膚科、泌尿器科、性病科、肛門科、産婦人科、産科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、麻酔科、心療内科、アレルギー科、リウマチ科、リハビリテーション科、、、、

執筆 CLIUS(クリアス )

クラウド型電子カルテCLIUS(クリアス)を2018年より提供。
機器連携、検体検査連携はクラウド型電子カルテでトップクラス。最小限のコスト(初期費用0円〜)で効率的なカルテ運用・診療の実現を目指している。


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