電子カルテだけでなく、予約システムなども含めたクリニックの総合的なIT化が実現できました
疾患を早期に発見して予防的アプローチまで 取り入れる、近未来型のクリニックを目指しています
当クリニックの主な診察科目は、心療内科・精神科、代謝内分泌内科、脳神経内科です。
認知症や糖尿病などの生活習慣病は、重篤になると日常生活に支障をきたす程、全身に影響を及ぼします。
これを病気になる前の段階で止めたいと考えていますが、そういった意識を持つ患者さんが増えていると感じています。


電子カルテに求めたものは、「機能性、最新システム、低コスト」
まずは機能性です。
私は長年大学病院に勤務していましたが、そこでは1,000床クラスの病院を全てカバーする、大手メーカーのシステムを使っていました。
ですが重くてなかなか動かなかったので、クリニックには全てをカバーするものではなく、使用する機能が入った上で、サクサク動いて滞りなく診療できる速さと、見やすい画面、そして解りやすい動作を求めました。
次は最新のシステムです。
前の病院では一部の変更に多くの時間や費用を要し苦労しました。
ですので変更に対しても速やかに対応できる、クラウド型を選びました。
他にもクラウド型の電子カルテはありますが、リリースされたばかりの電子カルテ「CLIUS(クリアス)」を見つけ、これならすでに普及しているものより、自分の希望や期待、そして要求にも応えてくれるという想いを持ちました。
結果、特に当院が必要だった、アミロイドPET検査を組み込んだ健脳ドッグの際に使用する、予約管理や自費請求のシステムにも対応していただけました。
この「CLIUS」を開発した株式会社Donutsは、確かに今まで医療に携わってきた会社ではありません。
でも電子カルテという分野に新規参入するからには、今までの市場などをきちんと分析・理解した上で、新たな視点でより良いものを作ろうという、意気込みを持っているのだろうと解釈しました。
その他はコスト面です。
これは低コストでの運用を考えるならばクラウド型です。
診療の中の電子カルテ
今まではWindowsを使っていましたが、Macを日常診療に使ってみると、シンプルで直感的な操作ができ、マニュアルを読まなくても動かせると感じています。
その他、モニターを大きなサイズにしたので、受付に配置したものは背中のりんごがとても印象的ですし、診察室のものは、診察しながら患者さんと一緒にカルテを見ることができて、常に開示している状態になりました。
使用感は期待通りスムーズで、問題なく入力できています。診療では処方した薬に対して病名をつけますが、そこで「CLIUS」のサジェスト機能がアシストしてくれるのがいいですね。
電子カルテの導入を検討している先生へ
後から読む時に判読しやすく、また省スペースにもなりますし、紙カルテより電子カルテの時代です。
新しく開業する時や世代交代は、電子カルテ導入のいいきっかけになると思います。
会計業務も便利です。
「CLIUS」はある程度診察室で入力すると、そのままORCA(日医標準レセプトソフト)に送ることができ、「診察が終わって5分も経たないうちに会計に呼ばれる。」と患者さんに喜ばれています。
月初めのレセプトも請求作業がスムーズです。
手助けと捉え、ITを使いこなす 〜 医療IT化 〜
ITやAIは使った方が得です。
記憶や確認、情報の整理など、人よりもITの方が得意な部分は任せたほうがいい。
今話題になっている診断も、AIを使うのも将来的にはあり得ると思っています。
ただ、AIはあくまでもAIであって、最後は人です。
臨床での説明などのコミュニケーションや心の触れ合いは、AIにはできないところです。
ボトムアップというか、医者が1人でやるよりは色々な手助けとして、あったほうが良いと考えています。
医療面から日本を支えていきたい
認知症にしても生活習慣病にしても、傾向があっても重篤にさせずに軽度で済ませたい。
働き盛りの人が未病となると、企業が強くなり、社会が強くなり、しいては日本の経済が強くなります。医療の面から日本を支えたいと思っています。