IoTの積極的な導入で空いたリソースを
患者コミュニケーションに

筒井医院
筒井理仁医師
  • 外科
  • 内科
  • 皮膚科
  • 乳腺外科
導入時期
令和5年3月
導入の背景
他電子カルテからの移行
開業から30年にわたって、「かかりつけ医」として地域密着型の医療を提供。「医療的正解の押し付けではない、一人ひとりの生活スタイルにあった治療を提供すること」「超音波やレントゲン、顕微鏡検査などの画像を示すことで、わかりやすく納得のいく説明をおこなうこと」をモットーとしている。また、IoTを積極的に導入していく方針から、電子カルテに関しても、常に時代に合わせてアップデートしていきたいと考えていた。
導入前の課題
  • ・使用していたカルテメーカーがアップデートしない方針のため、乗り換えを検討
  • ・使用している電子カルテメーカーのサポート体制に不満
  • ・オンライン予約や問診システムを導入したいと考えていた
導入後の効果
  • ・予約カルテを作成できるようになったことで、当日の流れがスムーズになった
  • ・新規患者がオンライン予約・問診を利用した場合、転記が不要で業務が効率化された
  • ・サポートの電話がつながりやすく、質も高いため解決がスムーズになった

一番の魅力は常にアップデートされるところ

『クリアス』導入のきっかけを教えてください

もともとオンプレミス型の電子カルテを使用していたのですが、サポートにつながりにくいことに不満を抱いていました。さらに、ある時、そのメーカーが、「今後はアップデートしていかない」と宣言をしたことから、なるべく早く他社製品に乗り換えたいと考えるようになりました。当院はIoTを積極的に活用していく方針なので、電子カルテに対しても、時代に合わせてアップデートしてくれることを求めています。「IoTとの親和性が高い電子カルテは?」と考えると、まずクラウド型であることが大切でした。

もうひとつ、当院は西日本豪雨で被災して2週間の診療停止を余儀なくされたことがあり、その際に復旧作業の煩雑さを痛感したことから、クラウド型への乗り換えを検討していたという経緯もあります。

そこで、いくつかのクラウド型電子カルテをインターネット上で比較検討したところ、『クリアス』はオンライン予約・問診、オンライン診療機能を有し、基本料金内で利用できるうえ、もともと使っていたオンプレミスのORCAをWeb ORCAに移行して連携できることに魅力を感じました。また、Donuts社が自己資金のみで他分野にチャレンジされていることから、会社に勢いがあると判断できましたし、日々進化していくデジタル技術にも迅速に対応していただける可能性が感じられました。

予約・問診、オンライン診療機能は以前から導入したいと考えていましたか?

当院の患者の約半分は生活習慣病の高齢者で、残り半分は皮膚科治療などを目的とした若い世代なのですが、オンライン予約などの機能はとりわけ若い人たちのニーズを考えて導入を検討していました。既存の患者に使ってもらえるのはもちろん、新しい層を取り込んでいくためにも、オンライン予約・問診機能やオンライン診療機能がアピールになると考えたのです。

『クリアス』は、そうしたニーズが高い機能を内包しているだけでなく、どの機能も作り込まれているので、見た目にもすっきりしていてキレイで、使用感も納得できました。

実際に導入して良かったことを教えてください

予約・問診・診療がシームレスにつながり、情報を一元化して管理しやすくなりました。予約カルテを作成できるようになったことで、当日の流れがスムーズになったこともよかったです。特に、新規の患者にオンライン予約・問診を利用してもらえると、事務スタッフは転記する作業が不要になりますし、事前に保険証も確認できるため効率がいいです。

ただ、予約システムの最初の設定が少々難解で、「この日のこの枠だけ人数を変えたい」というときにスムーズに操作できないので、カレンダー上で簡単に設定できるようにしてほしいです。インフルエンザワクチンの予防接種などは入庫数によっても予約を受けられる人数が変わりますし、臨時で人数を変更したいこともあるので、操作に時間がかからないよう改良いただければと思っています。

その他、クリアスを導入して、良かった点があれば教えてください

電子カルテの乗り換えでよく論議されるのは「以前の診療記録を容易に参照する仕組み」と「契約終了時に診療記録を使える形で出力してもらえるか」の2点です。その点、「クリアス」は、以前の患者データを患者IDがついたフォルダに入れておけば、参照が容易にできます。また、仮に契約終了したとしても、クリアスに入っていた診療記録などのデータを出力していただけることも、「クリアス」を選んだ決め手になっています。

電子カルテ以外にも、導入事例が公式HPにあるのですが、「新規開業の先生の事例」以外に、「他電子カルテからの移行の先生の事例」もあり、参考になりました。

機能面に関して他にも要望はありますか?

院内検査の登録可能項目を増やしてほしいです。導入後のアップデートによって、血糖値と、聴力測定や視力測定の結果は登録できるようになりましたが、まだ登録できないものがあるので、随時アップデートしていってくださると幸いです。

また、海外ではMicrosoftの子会社やAmazonが生成AIを電子カルテに組み込む仕組みを立ち上げてきていますが、国内でもCalqKarteやmedimo、kanaVoなどのカルテ入力支援ツールが開発されているので、Donuts社には他社に先駆けて『クリアス』を「異次元の電子カルテ」に昇華いただけることを期待しています。

具体的には、文字起こしなどのカルテ入力支援だけでなく、自然言語でのオーダー、オンライン問診への応用なども可能となれば、効率性・利便性が劇的に改善されるはずです。病名をもとに薬剤を提案してくれるなど、メディカルアシスタントのような働きもあれば診療の回転も速くなりそうです。

電子カルテと連携しているもの以外に関しても、IoTを積極的に導入していますか?

院内のサイネージを導入しています。インフルエンザや帯状疱疹のワクチンに関する情報や、製薬メーカーが作成している疾患治療の啓発ビデオを許可を取って流しています。掲示板にポスターを貼っておくより、サイネージで、画面が動いたほうが注意を引くようで、患者さんの反応はいいですよ。

集患のために工夫されていることはありますか?

いわゆる集患対策というと、いまどきはSEO対策・MEO対策ということになるかと思いますが、もっとも集患につながりやすいことは地域の方々の口コミだと日々感じています。それもあって、IoTの導入を積極的に進めて、機械にできることは機械に任せることで、空いたリソースを患者さんと視線を合わせてのやりとりに割り振ることを大切にしています。

労務を円滑におこなうために工夫していることはありますか?

『ジョブカン』の利用が無料特典だったこともあり、勤怠と給与を連携して運用しています。勤怠は自己管理、給与は勤怠と連携することでほぼ自動に仕上がるので随分楽になりました。『クリアス』同様、初期設定が難しい部分もありましたが、サポートセンターに問い合わせたところ、キャプチャまでつけて丁寧に説明してくれたので助かりました。今後、『クリアス』を導入するクリニックが増えても、サポートの質とつながりやすさは保ってもらえたらうれしいなと思っています。

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