新しい医療を実現するためには、既存の形式にとらわれず柔軟に使える電子カルテが不可欠だった
電子カルテベンダーを探された経緯を教えてください
『ナゴヤガーデンクリニック』は、最先端の医療を提供することによって、新たな健康価値を創造することを目的に開業されたクリニックです。これまでにない新しい価値を提供するためには、電子カルテも最先端である必要がありました。具体的には、まず、外部システムと連携できることが不可欠。新しいシステムにも柔軟に対応していける電子カルテを求めていたのです。条件を満たしている電子カルテはほとんどないであろうことが想定されたため、選定には時間をかけました。電子カルテシステムに関しても健診システムに関しても、選定を開始したのは開業の2年ほど前。選定後には、システムの連携部分を中心に構築作業を開始しました。しかし、単科クリニック用の電子カルテを選定したため、19の診療科がある『ナゴヤガーデンクリニック』の運用には対応できないという問題が生じたのです。その結果、電子カルテベンダーが開業3か月前に離脱するというハプニングが発生。再度、選定からスタートとなりました。


CLIUSを選定した決め手は何ですか?
「外部システムと連携可」「複数の診療科に対応」の条件をもとに電子カルテのベンダーをふるいにかけたところ、30社以上がすぐにふるいから落ちました。残ったベンダーのうち数社に連絡を取ってみたのですが、ほとんどが条件を提示した時点で「無理です」との回答でした。最終的に残った候補は2社。そのうちの1社がDonutsさんだったのですが、いざ担当者にお会いしてお話させていただいたところ、プロジェクトチーム全員一致で「CLIUSでいきたい」と即決することになりました。なぜかというと、希望の条件に応えようとしてくれただけでなく、「自分たちは日本の医療をよくするためにこの仕事をやっているんです」という担当者の熱い言葉があったからです。たとえ現状ではできないことであっても、改善策を見出して改良に向けて動いてくれるベンダーであることは、大きな決め手となりました。
導入にあたって苦労した点は?
とにかく時間がなかったことです。Donutsさんとのファーストコンタクトが8月半ばでしたが、その時点で開業日が10月27日と決まっていたので、約2か月で電子カルテを導入して、PACS、ファイリングシステム、検体検査システムとの連携まで完了させる必要があったのです。加えて、一般的なクリニックのように院長の理想や得意分野を追求するスタイルではないため、「どういう病気を対象にして、どういう診療をおこなっていくか」のイメージがはっきりしていなかったこともネックでした。使用時のイメージがわかないため、どういう方向に調整すればいいかがわかりにくかったのです。
Donutsさんと二人三脚で開業に間に合わせることができましたが、導入後、最初の一週間は大変。全員に共通のイメージがあればイメージトレーニングができますが、それがなかったからです。開業から5日程度は、Donuts担当者も心配して毎日通ってサポートしてくれたくらい。そのおかげでみんなすんなり慣れていくことができました。
CLIUSの中で便利だと思う機能は何ですか?
飛びぬけて優れた機能があるというより、基本的にマニュアルがなくてもスムーズに使えるのがCLIUSの魅力だと思います。実際、事前の訓練は一切なく開業しましたが、UIが優秀だったので操作面に関しての不安はまったくありませんでした。100人以上いる医師のほとんどが初日から問題なく使えていましたし、看護師たちも、1か月も経つころにはすっかり使い慣れたようです。
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規模の大きいクリニックはどこも大体1年で20%は医師が入れ替わるので、初めての医師に対しては、看護師が電子カルテの操作方法を教えられることが理想なのですが、CLIUSはその理想通りでした。
CLIUSはどのような方におすすめできますか?
『ナゴヤガーデンクリニック』と同じように、新しい医療のありかたを模索しているクリニックにはぜひすすめたいです。まず、電子カルテのシステムベンダーは、大きく分けるとオンプレミス型とクラウド型に分かれますが、前者は変化に対して慎重で、スピードが遅い場合が多いです。一方、クラウド型電子カルテを扱っている新興のシステムベンダーは、変化に対して柔軟で、スピードが速いことが多い印象です。実際、オンプレミス型は開放型のネットワークでの運用を想定していないセキュリティ構造のため、外部システムと接続する際の制限が強く、変化しにくいのに対し、クラウド型は開放型のネットワークでの運用を想定しているセキュリティ構造であるため、外部システムとの接続が容易です。
クラウド型電子カルテを扱っているシステムベンダーはいくつかありますが、なかでも柔軟さに関してはDonutsさんが群を抜いているので、新しい医療を創造していくパートナーとしては最適です。もちろん、改良してほしい部分もありますが、そうした要望に応えてくれる点も大きな魅力。導入後も、お互いに意見を出し合いながらよりよい医療の実現を目指したいと考えているクリニックにはぴったりだと思います。