新型コロナウイルスのパンデミックがあって「三密」を避けることが推奨されているため、医療の現場では自動精算機の導入が進んでいます。また、自動精算機の導入にはスタッフのワークロードを軽減するという意味もあります。
本稿でご紹介する『Clinic KIOSK(クリニックキオスク)』は、クリニック・診療所で力を発揮するように作られており、小さなボディーに大きなパワーを秘めた自動精算機です。
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「クリニックキオスク」の特徴・機能
クリニックの最適化を求めて設計・開発されている
「クリニックキオスク」は比較的小規模なクリニックでも導入可能なように設計・開発された自動精算機です。サイズは奥行29.5㎝×横幅49.0㎝×高さ146㎝とコンパクトに作られており、クリニックの待合に最適な大きさとなっています。
奥行きが30cmあれば設置可能で、また重量は90kgしかないため、特に床の増強工事なども必要ありません。
「三密を避ける」というトレンドへの対応もありますが、自動精算機を導入すると、
- 患者さんの待ち時間を軽減できる
- 釣り銭間違いなど、お金の間違いが減る
- その日の請求金額・入金金額が一覧管理できる
というメリットが得られます。
上掲のような画面でその日の入金確認を行えるのですが、これは経営者たる医師・クリニック院長にとって有益なものでしょう。
また、嫌な話ではありますが、スタッフが邪な考えを起こして診療費がまっとうに得られなかった、などというリスクを大きく減らすことが可能なのです。
「クリニックキオスク」の機能
「クリニックキオスク」は以下の機能を備えています。
- 患者IDを読み取り
- バーコード/QRコードによる患者さんの識別
- レセコンとの連携※
- 現金決済
- クレジットカード決済(オプション)
- 領収書、明細書の印刷・発行機能
- 自動再来受付(オプション)
- 再来受付(1台で二役:会計と再来受付/オプション)
※レセコンとの連携では以下が可能です
- 医事会計システムの情報の読み込み
- 領収書・診療明細書を自動精算機より印字
- 入金情報を医事会計システムと連携(未払いの場合は未収金で残ります)
↑「クリニックキオスク」の印刷サンプル。できるだけ大きなサイズの紙に印刷できるよう幅29.5cmまで対応したプリンターを搭載しています。
よく考えられているのは、「領収書、明細書の印刷」を可能とするためにプリンターが内蔵されていますが、トナーの要らない感熱式プリンターとなっていることです。
プリンターを使っているクリニックは多いですが、実際に運用してみると「トナー代が高い」という感想を持つことが多いでしょう。実際、サプライ用品のトナー代はけっこうばかになりません。
しかし「クリニックキオスク」ではサプライ用品は感熱紙だけで済みます。また、この感熱紙は5年間色が持つ保証がされています。
「クリニックキオスク」との連携レセコン
自動精算機はクリニックで使用する医事システム、レセコンと連携できて初めてその真価を発揮します。医療費の精算が終わったのか、それはどの患者さんなのか、本日の診療費はいくらだったのかなどがデータベース管理できなければならないのです。
結論からいえば、「クリニックキオスク」は、「ORCA」はじめレセコンのシェア98%のソフトと連携が可能です。よほど変わったソフトを使っていない限り、「クリニックキオスク」との連携については心配しなくてよいでしょう。
患者さんが実際に精算を行うフロー
医事システム、レセコン側で診療点数の計算が終わると、「クリニックキオスク」側にデータが送信されて、患者さんが支払い可能になります。
患者さんが実際に精算を行うフローは以下のようになります。
- QRコード(あるいはバーコード:以下同)をかざします
- 金額が表示されますのでお金を投入します
- 投入金額と精算内容が表示されます
- 精算が終了します
- 領収書・明細書が印刷され、患者さんが受け取ります
- お釣りが出ます
これで完了です。クレジットカードで決済する場合にはお金を投入する代わりにクレジットカードを読み取らせます。
「クリニックキオスク」の導入準備・導入に必要な時間
「クリニックキオスク」の導入については特にクリニック側に準備は要りません。どこに設置するのかの思案だけで済みます。
ただし、「クリニックキオスク」を導入するにはQRコードによる患者さんの管理が必要です。上掲のとおり、診察券に印刷されたQRコードをスキャナーにかざして精算を行いますので、患者さんの診察券にQRコードを貼付する(あるいはQRコードが印刷された診察券を導入する)手間は発生します。
そのため、開発・販売を行っている「株式会社クリニックキオスクbiz」ではクリニック用に「電子カルテ・レセコンと連動できるカード発行機」も販売しています。
機能・サービス項目 | 価格 |
システム(発行機 + 発行ソフト) | 20万円 |
サーマルカード(2,000枚) | 12万円 |
カードデザイン作成費用 | 1万5,000円 ※電子カルテ・レセコンメーカーと打ち合わせが必要です |
導入にかかる時間ですが、「株式会社クリニックキオスクbiz」に伺ってみたところ、「クリニックキオスク」導入には最低でも「3日」かけているとのこと。
- 1日目:納品-連携テスト
- 2日目:スタッフトレーニング
- 3日目:稼働、立ち上げ
これは、患者さんの診療費精算という非常に重要なポイントで食い違いがないようにするため、またスタッフのワークフローを構築・確認するためのものです。自動精算機を入れてかえってスタッフの手間が増えたりしないようにしなければなりません。
また、「クリニックキオスク」は一種のコンピューターでオンラインによるリモート保守を行うことが可能な仕様になっています。「エラーアラート」の発生などはオンラインで同社が監視しています。
このようなリモート監視体制を持っているのは現在のところ「クリニックキオスク」だけです(2020年10月26日時点)。
ただし、「精算できない」のがただの「釣り銭切れだった」といった例もあるそうで、導入した暁にはぜひそういった点にご注意ください。釣り銭についてはクリニック側で準備しなければなりません。郵便局で一気に50-100万円を両替しておくという方法がお薦めだそうです。
「クリニックキオスク」のサポート体制
「株式会社クリニックキオスクbiz」では、上記のリモート監視体制のほか、もちろん人的サポートを行っています。日本全国対応可能(離島・へき地については要相談)です。
「クリニックキオスク」の導入費用
科目・サービス名 | 価格 |
導入費用 | 3百数十万円 |
保守メンテ費 | 3万円/月 |
クレジットカード決済手数料 | 3.24% |
サプライ・本体内蔵プリンター用感熱ロール紙 | 3,980円(送料込み) |
※2019年11月からレセプト総合支援サービス「レセスタ」も運用中で、これを利用しても追加料金はかかりません。もし「クリニックキオスク」の導入を考えているのであれば、こちらの利用も考慮してみてはいかがでしょうか。
「クリニックキオスク」はクリニックでの使い勝手を考えた非常によくできた自動精算機です。医療の現場で働いたことのある人が開発に携わり、試行錯誤しながら形にしていったからこそできた完成度です。
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特徴
タイプ
機能
決済
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システム提携
診療科目
この記事は、2020年11月時点の情報を元に作成しています。