「LXMATE HeLios(エルエックスメイト・ヘリオス)」はクリニックの診察予約を「電話」「ネット経由」「院内」と3つのシーンで可能にするシステムです※1。
タッチパネル式のモニターを用いて簡単に予約管理を行えるようにしているのが大きな特徴です※2。タッチパネル式モニターを採用することで、スタッフが立ち仕事の最中に操作できる、といった利点があります。
※1、※2シリーズによって機能制限があります(後述)
「LXMATE HeLios」の特徴・機能
クリニック用の予約システムには大きく分けて「順番制」と「時間制」の2つがありますが、「LXMATE HeLios」は「時間制」予約を実現するものです。「時間制」とは「○時□分には△△さんの予約が入っている」というふうに、時間を区切って予約管理を行うものです。
患者さんが予約を入れる際の画面です。
「LXMATE HeLios」のシリーズには以下の3種類があります。
1.「LXMATE HeLios」専用機とタッチパネル式モニターの1セット
予約管理システム。「電子カルテ」「レセコン」と連携可能
(クリニック側:専用機 - 患者さん側:スマホ・PCで通信を行う)
2.「LXMATE HeLios インターネット簡易版」
予約管理システム。「電子カルテ」「レセコン」と連携可能
専用機の代替をパソコンで行う
(クリニック側:パソコン - 患者さん側:スマホ・PCで通信を行う)
3.「SELENE(セレネ)」
予約管理システムに特化
(予約システム:クラウド - 患者さん側:スマホ・PCで通信を行う)
注目したいのは1の「LXMATE HeLios」では「電話予約」が可能なことです。ITリテラシーがそれほど高くない患者さんが多いクリニックでは、自動予約を「電話」によって行えないか、と考えるでしょう。
この場合①の機種選定が最適解になります。郵便局の再配達設定のような音声ガイダンスによってクリニックの診察予約が可能です。
「LXMATE HeLios」の機能
2の「LXMATE HeLios」は以下の機能を備えています。
- インターネット予約対応(オプション)
- 電話予約対応
- 院内予約対応
- 「電子カルテ」との連携
- 「レセコン」との連携
- 次回予約機能
- クリニックでの予約管理
- 受付票を出す機能など、各種オプションを用意
面白いのは「仮押さえ機能」というダミー予約機能まで実装していることです。
例えば、医師・クリニック院長にどうしても外せない予定があり、「この日のこの時間は診察は1人だけにしよう」といった場合には、このこの仮押さえ機能を使用してダミー予約を入れます。患者さんから予約が入れられないようにガードするわけです。
このような機能が実装されているのも、「LXMATE HeLios」が1995年から連綿と現場医師のニーズを取り入れバージョンアップを重ねてきたことの証しです。
2の「LXMATE HeLios インターネット簡易版」は、専用機の代わりにパソコンを用いますが、「電話予約対応」機能がありません。
また3の「SELENE」はネット経由の予約/予約管理に特化したシステムで「電子カルテ」「レセコン」との連携はできません。
2「LXMATE HeLios インターネット簡易版」と3「SELENE」は、機能制限がある分導入にかかるコストが安価となっています。
「LXMATE HeLios」の「電子カルテ」「レセコン」との連携
1、2の「LXMATE HeLios」では「電子カルテ」「レセコン」との連携が可能です。開発・販売元である「東邦薬品株式会社」に伺ったところ、主要メーカーとの連動は実現できているとのことですので、よほど変わった「電子カルテ」「レセコン」でない限りは対応可能と考えてよいでしょう。
※ただし連動実績がない「電子カルテ」「レセコン」については、メーカーとの打ち合わせが必要です。
「LXMATE HeLios」の導入準備・導入に必要な時間
「LXMATE HeLios」の導入について、まずクリニック側で準備するものは以下のようになります。
項目・サービス名 | 準備するもの |
LXMATE HeLios | 予約専用の電話回線・インターネット回線(オプション) |
LXMATE HeLios インターネット簡易版 | インターネット回線、ネット接続可能なパソコン |
SELENE | インターネット回線、ネット接続可能なパソコン |
ただし、1の場合でも予約管理をどのように行うのかを導入元とよく相談しておく必要があります。
次に患者さん側の準備ですが、1、2、3ともネット接続可能なスマホ、PCがあればOKです。
患者さんが予約を行う際には、ブラウザーでそのクリニック用の予約サイトにアクセスするだけですから、患者さんがアプリをダウンロード・設定する手間は不要です。
導入に要する時間ですが、「東邦薬品株式会社」に伺ったところ、導入には1カ月、あるいは1カ月半を見てほしいとのこと。
これは導入先のクリニックのニーズに合わせて予約システムを設定する時間がかかるからです。例えば、科目は何か、予約単位は15分なのか30分なのか、時間単位で何人診るのかといった設定を完了してからいざ実機導入となります(設定は後からでも変更可能)。
実際の稼働は、
- 1日:導入・スタッフのトレーニング
- 半日~1日:スタッフが付いて稼働状況を確認
となるとのこと。稼働してからどたばたするよりも事前にしっかり設定・打ち合わせを行う。これは新たな機材を導入する際に必須の姿勢です。
「LXMATE HeLios」のサポート体制
マンパワーによるサポート体制も全国に拠点を持つ「東邦薬品株式会社」ならではのものがあります。また、「LXMATE HeLios」、「LXMATE HeLios インターネット簡易版」はリモートメンテナンスも行なっています。
ただし、個人データ管理の視点からリモート監視のログ履歴チェックなどは、クリニックの承認を得てから行うとのこと。このような細やかな配慮がある点も「LXMATE HeLios」の美点といえるでしょう。
「LXMATE HeLios」の導入費用
要相談
初代の「LXMATE」が登場したのは1995年。この年は「Windows95」が出てパソコンが爆発的に普及した年です。初号機は電話予約のみ対応でしたが、ネット予約を取り入れるなど、常に現場のニーズを取り入れて機能を練り上げてきました。
操作しやすいタッチパネル式、また「ネットだけではなく電話予約にも対応してほしい」といった要望なら「LXMATE HeLios」に注目してみてはいかがでしょうか。
詳細については以下の「東邦薬品株式会社」のサイトを参照してください。
https://www.tohoyk.co.jp/ja/products/lx/helios/
特徴
提供システム
予約・受付機能
対応言語
その他機能
システムとの提携
診療科目
特徴
提供システム
予約・受付機能
システムとの提携
対応言語
その他機能
診療科目
この記事は、2020年11月時点の情報を元に作成しています。